記憶の欠片

[1] 緋色

初投稿です。
文章下手ですが、温かい目で見てくださると嬉しいです。

書き込み時刻2014-04-04 03:00:30

[2] 緋色

何故この世に生きているのだろう。…と、私の親友は呟いた。 どうしたんだろうか。彼女の口からそんな言葉が出たのは初めてで…。 私は、疑問と不安を抱いた。

…心配だ。もし、この世から消えようと考えているのなら、すぐに止めなければ。 この世で一番信頼できる人なのに。この世で、誰よりも好きなのに。 あの言葉を聞いてから、彼女の事が心配でならなかった。 消えないだろうか、消えないだろうか。と、彼女の心配ばかりで。

翌日、私の親友は元気そうな態度で、また家私のを訪ねてきた。 嗚呼、よかった。まだ彼女は此処にいる。 …すると、彼女はまた意味深な言葉を出した。

「今日、貴方の顔が見られて嬉しいなぁ…」

どういう意味なんだ…?まるで、最後を告げているかのような言葉だった。 毎日、顔は合わせているし、もう慣れていたはずなのだが… …そんなに深く考え過ぎてはいけないな。そう言う日だって、ある。

翌日。…彼女は、私の家を訪ねてこない。 どうしたんだろう。と、今までの不安が、どっとこみ上げてきた。 彼女の事が心配でならない。私は、親友の家を訪ねた。

ピンポーン

インターホンの音が、静かに響いては止まる。 …返事が、ない。

私は、すぐさまに玄関の扉を開けた。 彼女の事だから、鍵は勿論閉めていなかった。 玄関を通り過ぎると、走るように家の中へと進んだ。

途端に、彼女の悲惨な姿が、私の目の前に飛び込んできた。 …消えないでほしかったのに。消えないでって……思ってたのに…。 どうして、貴方はこの世界から消えようとした?

その時の私は、正気を失っていた。 溢れるほどの涙。止まらない、止まらない…。 私は、彼女の家にある台所の包丁に手をかけ、自分の胸を貫いた。

書き込み時刻2014-04-06 00:47:47

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