ポケダンスレ(2件目)

[1] 天空支配龍

このスレは、元々滝登りさんが開いていたスレなんですが、活動が停止してしまったので2件目を作りました。もしよかったら入ってみてください

書き込み時刻2013-08-12 18:59:38

[2134] 黒樹蒼葉

『……ぜぇ……ぜぇ……ひゅーーッ……』
ただ……やっぱり一回毎に「これ」が来ると思うと……来るものがあるな……俺の心に
決して小さくない不安がよぎったその時。
『ミズゴロウさん!遅れてしまい
申し訳ありません!』
『あ、本当だ!いた!』
その声と共に、チコリータともう一匹の
ポケモンーームウマージが駆けてきた。
『いいや……大、丈夫だ……それより……
色々、用事……ありがとうな。
……チコ、リータ……お前、もか……』
喋るのもやっとだが、途切れ途切れの
声で返す。
『依頼の途中に偶然会ってね。この人が
あんたの所に行くっていうから、依頼を
ヒノアラシに任せて、案内してもらったの。それで、来てみたらここに……』
こいつはそこで言葉を切り、洞窟に空いた
大穴と、未だ起き上がれない俺を見た。
『それにしても……話には聞いてたけど、
あんたがこんな状態になるなんて、やっぱりとんでもないのね。この技。
……それであなたは木のみやタネを?』
はい。少しでも苦痛が和らげばと
思いまして。あくまでも効果は焼け石に水
だと思いますが……』
そういうファンの手には、大量の木のみや
タネが入った袋が握られていた。
『ありが……とうな。……うん。意外と……
ましになった……気がする……』
『それにしても意外ね。よりにもよって
あんたにファンがいたなんて』
『よりにも……よっては……余計だ……
そして』ここで俺は言葉を切り、
ーー俺史上最大級のにやにや顔を
向けてやる。
『どうだどうだ……出来ただろう!俺にも!
ファンが!いつもいっつも俺を散々きもい とかうざいとか言ってたけど?ねぇ、
今どんな気持ち?ねぇ、いまどんな
気持っ……グェッ……!』
勝ち誇った俺の顔に、ツルの乱舞が
飛んで来る。俺のファンーー
ミィ・ローレルは、ただ呆気に
とられていた。

書き込み時刻2020-05-16 16:50:20

[2135] センター

保安編第15話「本部」

レントラー盗賊団騒動から数日後。
A大陸西部保安事務所。
キュウコン『おはようございます!』
エビワラー『おはよう!』
キュウコン『エビワラーさん毎日早いですね!』
エビワラー『俺のルーティンだからね』
ケッキング『毎日毎日、雨の日でもやってるんだからな。呆れるぜ』
エビワラー『継続は力なり!。続けて入ればおのずと自分の力になります。怠る訳にはいきません』
ケッキング『まあ、努力する事はいい事だが、無理はするなよ?』
エビワラー『わかっています。迷惑はかけないように心がけています』
キュウコン『マルマインさんはまだ来てないんですか?』
エビワラー『マルマインか。マルマインは謹慎中だよ』
キュウコン『え!?。ど、どうしてですか?』
エビワラー『先日のレントラー盗賊団との騒動でのマルマインの行動がね....』
キュウコン『あ........』
ケッキング『謹慎と言ってもそんなに長くはないから安心しろ』
キュウコン『わかりました...』

書き込み時刻2020-05-17 17:31:51

[2136] センター

キュウコン『とりあえず今日も一日頑張ります』
ケッキング『あ、キュウコン。お前は今日一日本部に行ってこい』
キュウコン『え!?。どうしてですか?』
ケッキング『あの騒動でのお前の貢献についてだ』
エビワラー『そっか。レントラーに致命傷を負って確保に貢献したからだ!』
キュウコン『そ、それで表彰されるのですか!?』
エビワラー『そりゃあそうでしょ。レントラーってD大陸で有名な盗賊だよ?。それの確保に貢献したんだから表彰されるべきでしょ』
ジバコイル『あ。キュウコンさん。本部へ行ってください。道わかりますか?』
キュウコン『えーと。ここからだとよくわからないですね....』
ケッキング『覚えておこうな.....。エビワラー!』
エビワラー『はい!』
ケッキング『本部まで同行してやれ。道を教えつつな』
エビワラー『はい!。......しかし、私の仕事は!?』
ケッキング『俺がやるからいい。行ってこい』
エビワラー『了解です』

書き込み時刻2020-05-17 17:39:59

[2137] センター

A大陸保安本部。
キュウコン『大きいですよね!』
エビワラー『うん。久しぶりに来たよ』
....ザワザワ.....。
おい。
あいつあれだろ。
4年間も見習いやってたエビワラーだろ?。
ああ。そうだあいつだ。
全くどうしようもない落ちこぼれだよな。
.....
キュウコン『なんか騒がしいですね。気になります』
エビワラー『.........キュウコンは気にしなくていいよ....』
キュウコン『はい』

書き込み時刻2020-05-17 17:44:54

[2138] センター

....ザワザワ....。
おい。
あの落ちこぼれの隣にいるのって...。
ああそうそう。
西部事務所に入った新人。
ええ!?。あの西部事務所の新人!?。
こりゃあまた問題児が増えるのか。
......。
エビワラー『.............』
キュウコン『エビワラーさん。ここの人達さっきから私達の事見てませんか?』
エビワラー『........。見慣れないから驚いてるだけじゃない?』
キュウコン『そうですか?。笑っているようにも見えますが.....』
エビワラー『気にしすぎさ。.....さあ急ごう』
キュウコン『あ、はい!』
.....
聞こえていたのか?。
さあな。
エビワラーの顔がちょっと睨んでたがな。
ははは!。傑作。
キュウコンって言う新人のポケモンの話しだしたら睨んでたぜ。
落ちこぼれは落ちこぼれを庇うってか!。
ははははは!。
......
不快だ。
俺の事はまだしもキュウコンまで....。
キュウコンに聞かせないようにしないとな。

書き込み時刻2020-05-17 17:53:33

[2139] センター

エビワラー『西部事務所のエビワラーとキュウコンです。ご用件があって本部にやってきたのですが.....』
受付『こちらへどうぞ』
.....
......
.........。
二階。
???『やあ、久しぶりだねキュウコン』
キュウコン『ギャロップさんお久しぶりです』
ギャロップ『.......それで君は例のエビワラー君ね』
エビワラー『.....はじめまして。エビワラーです』
ギャロップ『私はギャロップ。キュウコンを西部事務所に推薦したわ』
エビワラー『キュウコンを?....』
....

マリルリ『キュウコンは「問題児」ではないわ』
キュウコン『え?』
マリルリ『キュウコンがここに配属されたのは「問題児」達を矯正させる為に配属されたのよ』
キュウコン『!』
マリルリ『誰も矯正なんかしたくないのよ。そこで即戦力で入った貴方に「汚れ役」をしてもらう事にした』
キュウコン『そ、そんな目的の為にここに.......』
マリルリ『即戦力とは言われてるけど特に期待されてないのよ。周りは。まあ入って間もないのにこんな事言うのも可哀想だけど』

....
ギャロップ『ふふふ。思いっきり睨んで来るのね』
エビワラー『問題児を矯正させるために...!』
ギャロップ『ああそれ誰から聞いたの?』
キュウコン『マリルリさんから聞きましたよ』
ギャロップ『はぁ....。ナックラーの報告は正しかったのか....。マリルリには残念の一言しかないわ』
エビワラー『そんな事はどうでもいいです。何故キュウコンを!』
ギャロップ『マリルリから聞いているでしょ?。利用したって』

書き込み時刻2020-05-17 18:21:44

[2140] センター

ギャロップ『話は終了よ。私はそんな事を話すためにキュウコンを呼んわけではないのよ。というか、何で貴方がいるの?エビワラー君?』
エビワラー『私はキュウコンの道案内で共に来ました』
ギャロップ『ふーん。まあいいか。キュウコン。貴方は少しの間本部で仕事ね』
キュウコン『え!?』
エビワラー『何故!?』
ギャロップ『秘密よ。そうだ。エビワラー君にも言っておくわね。西部事務所に新しく人員入れるからね』
エビワラー『!?』
ギャロップ『決定事項だから、反発しないでね?。いい?』
エビワラー『..........』
キュウコン『..........』
ギャロップ『じゃあ解散ね。キュウコンは明日から本部にね』

書き込み時刻2020-05-17 18:28:29

[2141] 黒樹蒼葉

センターさんこんばんは。

◇感想

表彰のはずが、目的も不明のまま有無を言わせず本部へ。
結構理不尽ですね。陰口も言われたり、保安という正義のイメージに
反して(?)問題も偏見も多い職場の様です(苦笑)
今回は感想が短くてすみません。

書き込み時刻2020-05-17 20:56:54

[2142] センター

蒼葉さんこんばんは
コメントありがとうございます。

本編。
キュウコン『ど、どういう事なんでしょうか!?』
エビワラー『さあ。俺にもわからない。何かあるかもしれないね』
キュウコン『ですよね.......。どうすればいいでしょうか?』
エビワラー『とりあえず従うしかないね。何かあったら連絡して欲しいけど...連絡手段がないな』
キュウコン『保安バッジを使ってみてはどうでしょう?』
エビワラー『バッジか....。確か連絡機能ついてたんだっけ?。使う機会ないから忘れてたな』
キュウコン『4年間使う機会なければ忘れますよね』
エビワラー『うん。はいこれ俺の番号。何かあったら連絡してすぐ駆けつける』
キュウコン『はい!。ありがとうございます。一応私のも』
エビワラー『ありがとう』

書き込み時刻2020-05-17 22:54:59

[2143] 黒樹蒼葉

『ぐ……ぬおぉ……わ、悪かった。
調子に乗った。もう勘弁してくれ……』
『はぁ……はぁ……ふーッ……』
ああ……疲れる。何でここに来たんだろう、
こいつといると大体ストレス溜まるのに……息が切れる。妙な脱力感の中で、私ーー
チコリータは思った。
『はぁ……あなたが持ってきた木のみと
タネ、どうやら効果は抜群だったみたいよ。
憎らしいくらいにね……尤も、
また満身創痍にさせちゃったけど』
『は、はぁ……』
そう言われたファンの人は、言葉に迷っている様子だった。とりあえず私は続ける。
『……それと、悪いことは言わないわ。
こいつのファンなんか辞めた方がいいわよ。
出来れば今すぐに。関わるとストレスは
溜まるわ話は脱線するわでろくな事が
ないんだから…。私だって、
どちらかと言えば腐れ縁といった感じだし』

書き込み時刻2020-05-18 16:23:38

[2144] センター

ウォーターズ編第23話「古代遺跡へ」
キルリアの出会いから数日が経過した。
キルリアはプクリンギルドに泊めてもらっていた。
....
プクリンギルドへの帰り道。
ミズゴロウ『よっしゃーこれでシルバーランクだ!』
ワニノコ『チコリータ達に追いついたな』
ミズゴロウ『おうよ!。シルバーランクとなれば有名になるだろうな!』
ワニノコ『それはどうだろうか?』
ミズゴロウ『レントラーもシルバーランクだぞ』
ワニノコ『レントラーは盗賊団との騒動で活躍したからだろ。有名な盗賊団だし』
ミズゴロウ『シルバーランクじゃない奴で奴っているか?』
ワニノコ『ゲンガー?。あいつのランク知らないな』
ミズゴロウ『むむむ。あいつ知らないな』
ワニノコ『ガーディーはブロンズ、リオルとイーブイとクチートはノーマル。ピカチュウはシルバーだっけな』
ミズゴロウ『ヤミラミとゲンガーだけか不明なのは!?』
ワニノコ『ああ』
ミズゴロウ『あの2人って謎だよな。よく分からん』
ワニノコ『よくわからないって話なら俺もだけどな。記憶喪失だし』
ミズゴロウ『そういう事じゃない。あいつらなんか隠してるんじゃね?。特に....ゲンガーは』

書き込み時刻2020-05-21 11:34:34

[2145] 黒樹蒼葉

こんにちはセンターさん。

◇感想
シルバーランク到達、
おめでとうございます!
ランクは意外にばらつきがあるんですね。
ほとんどみんな横並びかと思っていました。
ゲンガーはゴールドランクだったりするんでしょうか(ランク=実力とも限らないですが)
それを含め、いよいよ彼に迫って
いくんですね。楽しみです。

そして……タイトル、古 代 遺 跡 !
(個人的に)探検の中でも一二を争う程の
探検らしい舞台……!
……すいません。興奮しました。
どんな冒険が待っているのか、楽しみです!

書き込み時刻2020-05-22 14:05:22

[2146] センター

こんばんは蒼葉さん。
コメントありがとうございます。

ランクのばらつき....
イーブイやリオルやクチートは探検隊になりための為。
ガーディーはワニノコとチームを組んでいた事がある為。
ピカチュウはワニノコ達より先にギルドに入っている為です。

古代遺跡...
今回の話ではゲンガーのある能力が使われます。

書き込み時刻2020-05-22 20:19:43

[2147] センター

次の日。
ミズゴロウ『おはようワニノコ.....』
ワニノコ『遅いぞ。いつまで寝てるんだ。朝礼始まるぞ』
.....
朝礼終了。
ミズゴロウ『さて、今日はどうしようかな』
ワニノコ『依頼をこなしていくぞ』
キルリア『ねぇ。ワニノコ。私もついて来てもいい?』
ワニノコ『え?』
ミズゴロウ『勿論だぜ!。歓迎するよ!』
キルリア『本当!?。ありがとう!』
満面の笑みを見せる。
ミズゴロウ『守りたいこの笑顔!』
ミズゴロウも笑顔を見せる。
ワニノコ『殴りたいーこの笑顔!』
ミズゴロウ『酷くね!?』
そんなやり取りをしていると。
ペリッパー『号外!。号外!』
ワニノコ『ん?』
ゲンガー『号外?』
ペリッパーは号外と言って新聞の記事を落としていく。

書き込み時刻2020-05-22 20:32:57

[2148] センター

チコリータ『何かの記事?』
ピカチュウ『号外って言うほどだからビッグニュースとかかな』
イーブイ『ビッグニュース....何でしょう?』
レントラー『ゲンガー読み上げてくれないか?』
ゲンガー『ああ。読み上げるぞ』
....
古代遺跡発見!?。
A大陸東部に古代遺跡があると言われる洞窟を発見した。
まだ誰も遺跡を見つけておらず、探検家が洞窟を調査中との事....。
....
ミズゴロウ『古代遺跡!?。ははは。探検の匂いがプンプンしてくるぜ!』
ゲンガー『.........』
クチート『本当なの?。古代遺跡があるって』
ガーディー『この情報だと古代遺跡があるかもしれないって事だけだな』
ワニノコ『しかし、本当ならば大発見になるんじゃないか?』
ミズゴロウ『おうよ!。行くしかないだろ!古代遺跡に!』
ヒノアラシ『ガセだったらどうしよう』
ミズゴロウ『んなもん気にしてたら探検じゃない。本物かどうか見てくるのも探検よ』

書き込み時刻2020-05-22 20:43:43

[2149] センター

チコリータ『でもちょっと待って!。東部でしょ?』
ワニノコ『東部か。俺達が所属するプクリンギルドは西部だから遠いな』
レントラー『しかも西部の中でも西側だからな』
ワニノコ『遠い.....』
ミズゴロウ『んなもん気にするか!。そこに探検の匂いがするなら行くしかないんだ!。俺の探究心は止まらない!』
ワニノコ『ちょっと落ち着け』
ガーディー『簡単に行ける問題でもない。実際ここから遠い。行くのに時間がかかる』
チコリータ『そう。その間ギルドでの仕事はどうするの?って問題よ』
ミズゴロウ『むう....。ギルドという縛りがめんどくさい』
ヒノアラシ『とりあえずプクリンに許可取って貰おうか』
キルリア『私も行っていいよね?』
チコリータ『うーん....』
ミズゴロウ『いいぜ!。探検は楽しまないとな!』
キルリア『やった!。楽しみ!』
ミズゴロウ『俺も楽しみだぜ!。キルリアとの探検楽しみだなぁ』
ワニノコ『探検の目的が変わってないか?』

書き込み時刻2020-05-22 20:51:38

[2150] センター

ワニノコ『とりあえず、プクリンへの許可は俺とピカチュウで行ってくるわ』
ミズゴロウ『宜しくー!』
.....
親方部屋。
ピカチュウ『古代遺跡の探索に行きたいんですが、行ってもよろしいですか?』
プクリン『いいよー!』
ワニノコ『軽!?。あっさりと了承された!』
プクリン『探検はいい事だよー!。頑張って探索して来てね!』
ピカチュウ『はい』
ワニノコ『調子狂うな.....』

書き込み時刻2020-05-22 21:09:32

[2151] 黒樹蒼葉

こんばんはセンターさん。

◇感想・いざゆけ古代遺跡へ

古代遺跡の号外にミズゴロウが生き生きとしてますね。
とはいえ彼の中では古代遺跡≦キルリアだったりして(苦笑)
ギルドでの仕事はどうするの?という台詞からするに、
今回の探検は遠征の様なものなのでしょうか。
そしてあっさりと承諾するプクリン。おやかたさまは大体のことは
何でも受け入れそうな雰囲気です。もちろん、経験を積んでほしいという
思いもあるのでしょうが

◇余談

ミズゴロウ『守りたいこの笑顔!』
ワニノコ『殴りたいーこの笑顔!』
二匹ともどんな笑顔だったのか気になりますね。

書き込み時刻2020-05-26 09:46:46

[2152] 黒樹蒼葉



『……でも、分からなくはない気がするわ。普段はこんなでもやる時はやるし。
……それは認めてる』
そう。
直近のあの出来事もある。
『お、おお……!?何だろう……?
お前に初めて褒められた気がするぜ』
『……それくらい褒めるポイントが少ないってことよ』
『酷いな!?』
『……ミズゴロウさんは以前、私に対してとても真摯に接してくださったんです』
『ああ、ここへくる途中で言ってたわね』『はい。恥ずかしながらかつての私は、裏の技マシンを習得する過程で心が折れて
しまい、精神的に打ちのめされていました』
『……分かるぞ。あの「地獄の苦しみ」。
そりゃ折れても何らおかしくは無い』
『やがて私は精神を病み、ベッドから起き上がることも難しくなりました。心配した
主は、探検という要素が含まれていないと理解しつつも、「私を励ましてほしい」と依頼を送ってくれたのです。しかし……』

書き込み時刻2020-05-26 15:26:01

[2153] 黒樹蒼葉

『当然ながら、そのような依頼が実行されることはなく』

……

おい。隅に貼ってあるやつ、
いたずら書きか?
なになに、「励ましてください」?
……なんだこれ。全く関係ないじゃないか。
やめてほしいよな、こういうの。
俺たちは探検家であって、
便利屋か慈善団体じゃないんだからよ……

……

『掲示板の隅にわずかの期間貼り出された
のちに、すぐに処分対象になったそうです』
『しかし、処分される前日、その依頼を
見つけて実行して下さったのが
ミズゴロウさんでした』
『へぇ、そうなんだ』
『何だか困ってそうだったんだよ。
珍しい内容で興味も湧いたしな』

……

館まで来たけど……励ましてほしいっていうのは、あんたか?うん。そうなんだな。

……

『そりゃあさ。最初は戸惑ったけど、
よくよく考えるとら本質的なところは何も
変わらない。探検するダンジョンは心の中。そこを荒らし回ってるお尋ね者はーー
トラウマとか?とにかく原因を見つけて
やっつける。それだけだったから』
『ミズゴロウさんはまるで……自分のことのように話を聞いてくれて、懸命に励ましの
言葉をかけてくれました』
『ふーん。協調性無しのあんたがねぇ……』
『俺だってやる時はやるんだぜ?
……まあ、当時は失敗しちまったけど』

書き込み時刻2020-05-26 15:48:50

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