突撃! ガーディ巡査

[1] T.T.

どうも初めてスレを立てさせていただきました、T.T.です

今回のテーマは「ポケモン警察団」です。なお、この作品は人間や伝説・幻ポケモンは一切登場しません。
(ポケダンの世界ともまた違います)

駄文ですがどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m では早速設定紹介を↓


『フロータウン』
物語の舞台となる町。ところどころに水路があり、そこを水上タクシーやゴンドラに乗って移動していくという
水上都市。(モデルはベニス)

『フォーティチュード(FT)』
ポケモンの警察団。拠点となる交番は3つあり、それぞれ第一交番、第二交番、第三交番とがある。第一交番はごく通常の
交番で、第二交番は道場、そして第三交番は団長や警部などの地位が高いポケモンから構成されている。
フォーティチュードの主な仕事はフロータウンのパトロール、犯罪の防止・取締りなど。

『ガーディ巡査』
本作の主人公で、第一交番の新米巡査。かなりのめんどくさがりやで、パトロール中にはよく不祥事を起こしてしまう。
しかしその突進力はすさまじく、かなりワイルドなバトルスタイル。今は亡き偉大な元団長・"ウインディ"を父に持つ。
ちなみにいつも公園で野宿をしている。

『ザングース巡査』
第一交番の巡査。顔の迫力がすごいお巡りさんとして知られている。ガーディとは仲がよく、一日の仕事が終わると
よく町の公園で一緒にバスケをしたりする。

『シママ巡査』
第一交番の巡査。瞬発力はピカイチで、犯人の追跡が得意。

『ココドラ巡査』
第一交番の巡査で、ガーディとほぼ同期の新米。犯人や落し物の捜索、地理案内などのあらゆる面でその才能を発揮する。
警察団界の申し子とまで呼ばれる天才。

『フタチマル巡査部長』
第一交番の巡査部長であり、責任者。規律に厳しく、あまり言うことを聞かないガーディにはとことん指導する。また
FT 唯一の水ポケモンなので、町の水路で溺れたポケモンの救助で活躍している。

『ボスゴドラ団長』
FT の団長(地位が一番高い)であり、普段は第三交番で仕事をしている。ココドラを子に持つ、不屈の精神を具える
ポケモン。そのため住民からの信頼が厚い。このポケモンが若いころの上司・"ウインディ"の子であるガーディを一人前に
させようとしている。

書き込み時刻2012-10-14 09:00:00

[61] T.T.

またやってしまいましたm(_ _)m×2

1レス前の「絶交してやるよ!!!!」はウインディではなくボスゴドラの台詞でした....... 申し訳ないです


何かとミスが多いですが、なんだかんだでレス数がガモスの進化レベルに到達しちゃいましたね^^

では小説!


第十一話 "ボスゴドラとウインディ" ~その二~

360キロの体重を走らせたオレ様は、とりあえずいつもの場所で釣りをし始める。ええ?? それがどこかってェ?
ンなもん、街の港に決まってんだろーがボケェ。ウインディ団長と喧嘩してはとりあえず行ってみる、そんな思い出深い
場所ってこった。

ポチャ....

オレ様「(しっかし釣れねえなァ........。あー腹へった..........)」

グルルゥギュウ~

もう夕方だっつーのに、バケツの中は空っぽ。交番に戻って食いモンを恵んでもらうのはオレ様のプライドが許せねえ。
かと言って金は昨日ギャンブルで使い果たしちまったし、一銭も持ってねえわけだ?

オレ様「仕方ねえ。場所変えてみっか」

ウインディ「お~~いボスゴドラ~! 探したよ~!」

ん....何かが近づいてくるぞ? と思ったらさっきオレ様が痺れを切らした張本人、ウインディ団長じゃあねーか。

オレ様「................」(知らんふり)

ウインディ「先刻はごめん。タイヤキ論争の続きではないけれども、このタイヤキ、食べる?」

オレ様「! え........いいんスかあ!? さっきはあんだけひでーこと言ったっつーn」

ウインディ「そんなこと、どうでもいいじゃあないか。ハイ、頭の部分だ」

オレ様「ほんじゃあ遠慮なく......。!ってウメエ!!」

ウインディ「ハハ。それはよかった」

ウインディ団長はタイヤキを半分にし、オレ様にゃあ頭のほうを与え、自分は尻尾の部分を食う。

今思えば頭のほうがデカかったんだよなあ.......あっれて。本当に悪いことした。

そしてだな、ウインディ団長と食ったタイヤキは格別にうまかった。あの味は今でも忘れられねえぜ.....。



その後オレ様たちはすっかり勤務を忘れ、港でェ海面に映る夕日をぼんやり眺めてた。

ウインディ「なあボスゴドラ」

オレ様「.........何です?」

ウインディ「先日、君に子供ができたのだろう?」

オレ様「まあね。アンタの子に負けねえくらい、強靭なポケモンに育て上げてみせるっスよ!」

ウインディ「頼もしいね。同い年の僕の子供とは、いいライバルになりそうだ」

オレ様「ライバル! いいっスねェ~!」

普段はごつい顔のオレ様だが、そん時はァ満面の笑みを浮かべ........って、オメーら笑うなよ!(笑)
人がせっかく思い出に浸ってるっつーのに(汗)

まあそんくれェ夢中になって、オレ様たちゃあ大の大人2匹で語り合ったってことよ。




.......にしても今日はやけに豪華客船が多いなあ........。そいつに混じってェ帆船までも海にぷかぷか浮いて
やがんな........って、ん? そう思ったときだ。

オレ様「団長! あの帆船、こっちに向かって来てねえっスか!?」

ウインディ「本当だ。   .....! 誰か出てくる!」

書き込み時刻2013-06-10 17:53:15

[62] T.T.

今日は異常なほどテンションが高いので来ちゃいました(笑)

第十一話 "ボスゴドラとウインディ" ~その三~

クルリーン!

オレ様たちの目の前に止まりやがった小さめの帆船から、3匹のポケモンが華麗な着地を決めて登場しやがる。

マニューラ「やっとのことでフロータウンへ上陸したと思いきや.........目の前に"なんか"いるじゃないか!
もっと人目のない所に泊められなかったのかい!?」

エイパム・ドテッコツ「す、すィやせん姉貴......」

ウインディ「...........おい、何なんだ君たちは」

オレ様「正義のポケモン警察団の許可なしで、この街へ入れると思うなよおお!!」

なんせその3匹がいかにもガラの悪そうな連中だったんでよ、オレ様はとっ捕まえようとしたわけだ。しかしだな....

スパーン!

オレ様・ウインディ「!!」

マニューラ「アタイらは無法者の海賊さ。そんな道理が通用するとでも?」

オレ様とウインディ団長は姉貴と呼ばれるチビに腹を切りつけられ、後ろをとられちまう。

ウインディ「くっ....海賊.....? 陰湿な盗賊が、こんな大都会へ何の用だ?」

エイパム「一言で言うと」

ドテッコツ「"スチール・バースト"とかいう大砲はどこにある」

すちーる・ばーすと.......? なんか聞いたことがあるなァ。確かポケモン警察団の初代団長が街の護衛のため、
時計塔に封印したっつー伝説の兵器のことか.....

当時実物を見たこたァなかったオレ様はのん気にそう思ってたがあ、隣にいる団長はやけに驚いた表情だった。

マニューラ「アタイらはいずれ海という海を制覇してみせる。そのためには、大砲の力が必要なのさ!」

ウインディ「.....! そんなことはさせない。インファイt」

エイパム「猫だまし&とんぼ返り!」

パパ ァ ン

ウインディ「!............」(怯んで動けない)

マニューラ「話し合っても大砲は渡してくれなさそうだし、バトルで強行突破といこうかねえ」

先制攻撃を決めたチビ猿はすぐさま味方の所へ帰ってきやがる。ウインディ団長の攻撃はいつの間にか遮られてた。

オレ様「何だかよくわからねえが、こいつらァフルボッコにすりゃあいいんっスよね!? アイアンテ~....」

ピキーーーーーーーーーーーーーーーーーン .....

エイパム「今だよドテッコツ兄ちゃん! 積んじゃって!」

ドテッコツ「ビルドア~ップ!!」

チュッ

マッスル野郎は自分の筋肉にキスをし、もともとのマッスルボディに磨きをかけやがる。

オレ様「ルゥ!!!」

パ    キ ッ !!

ドテッコツ「(にやり)」

オレ様渾身のアイアンテールはマッスル野郎にヒットするがあ、完璧に防御されちまう。こいつにゃあ流石のオレ様も
ビビッた。

ドテッコツ「行くぜ! ドレインパーンチ!!」

ゴ ォ        オ .. !!!

ウインディ(まだ怯んで動けない)「(マズい、奴の攻撃力はビルドアップで上昇している....!)ボスゴドラーーー!!!!」

マニューラ「やってお終いドテッコツ!!」

オレ様「―――――――――――――ー――――!!!」

オレ様は腹をくくった。マッスル系ポケモンの格闘技ほど恐ろしいモンはねえと肌で感じてたからだ。

だがァ奴の拳がオレ様に届く寸前の出来事だ。

ミジュマル「水鉄砲!!」

エアームド「エアカッターしメァー↑ス!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドスコォォン!!!

全員「!」

ミジュマル「加勢に来ましたよ! お二人さん!」

書き込み時刻2013-07-04 17:45:41

[63] T.T.

また間が空いてしまいましたorz 無事完結できるのかなあこの小説....

第十一話 "ボスゴドラとウインディ" ~その四~

突如民家群の屋根の奥から滑空してきやがったムドーと、そいつの背中に乗ったミジュマル。部下たちの技はァ
マッスル野郎を牽制し、オレ様は助かったってわけよ。

エアームド「間に合ってよかったのでェ↓ なのでェ↓ よかったデェー↑ス!」

タタンッ ムドーたちは海賊共を囲うようにしてェ着地する。

ウインディ「君たち! どうしてここがわかった!?」

ミジュマル「いや....オレたちも団長が心配で、街中探してたんですよ」

エアームド「したらばァ↑ 先輩が変な奴らに襲われてたのでェ↓ 助けに来たってことザンス」

オレ様「くっ、不甲斐無ねェ.......!」

まさか部下に助けられるたあなァ......思いもしなかったぜ。

一方、オレ様ら4匹の様子を見てェ海賊共は戦闘態勢をくずしやがる。

ドテッコツ「..........どうしますぜ姉貴?」

エイパム「4匹まともに相手してたら分が悪いよ」

マニューラ「そうだねえ。ここは一旦...(ブツブツ)」

オレ様「おうおうおう何ごちゃごちゃやってんだ!!? ああん!!?」

ミジュマル「フッ、お前たちはもう包囲されていr」

エイパム・ドテッコツ・マニューラ「帰る!!」

クルリーン!

海賊共は超人的な月面返りでェオレ様の頭上を通過し、自分たちの帆船へ乗り込もうとしやがる。

ウインディ「! 逃がさないぞ海賊団.....! 神速!!]

エイパム「猫だまし&とんぼ返り!」

パ パァ ン !

ウインディ「.........(また、このコンボか.....!)」(怯んで動けない)

エイパム「へへん! バーカバーカ☆」

団長はすかさず追いかけようとするがあ、またしてもチビ猿に攻撃を封じられちまう。

ギ  ギ ィ ....!!

まさに「神速」そのものだな....。海賊共を乗せた帆船は海上を悠々と進み始めやがる。まんまと逃げられちまった
ってこった。

ミジュマル「....! こうなったら、オレが海を泳いで奴らを追跡しますよ!」

ウインディ「いや、いい。ミジュマルは無理をするな」

オレ様「悔しいが、たかが巡査の一匹追いかけたところで何にもならねえよ....」

オレ様は渋々後ろを振り返る。すると奴らの仕業なのかあ、地面にゃあドクロマークが刻まれてた。



あのドクロマークの海賊団こそ、全ての悲劇の引き立て役だった。

書き込み時刻2013-07-31 12:29:07

[64] T.T.

過去編が思ったより長くなりそうです(笑)

第十一話 "ボスゴドラとウインディ" ~その五~

―迷いの森入口付近―

ガーディ「引き立て役....? どういうことっスかあ??」

ボスゴドラ「いや、オメェこの話のオチ知ってんだろ。何を今更...」

ガーディ「なんか遠い昔に聞かされた覚えがあるんですがあ、細かいトコまでは思い出せねえんスよ」

ボスゴドラ「遠い昔ってなァ....(笑) ....まあいい、続きに入っぞ」


―その夜・交番への帰り道ではだな―

ウインディ「なに......!? 君たちはあの"スチール・バースト"の威力を知らないのか!?」

ミジュマル「はい」

エアームド「名前と歴史しか」

オレ様「知らねえっスよ」

ウインディ団長は会話の途中、オレ様らの無知っぷりに驚愕しやがる。一体大砲がどうしたっていうんだよ....

ウインディ「一発放てば周囲のポケモンが一瞬にしてあの世行き。二発撃てば街を消せるほどの威力...だぞ!?」

全員「ハァ!!!?」

あん時、背筋が凍るほどビビッたのを今でも覚えてる。"スチール・バースト"のことなんて、オレ様がガキん時にィ
その歴史を勉強したぐれえだかんな。威力なんてェそん時までさっぱしわからんかった。

オレ様「ほ、ほんじゃああの海賊共が狙ってやがる"スチール・バースト"ってえ.....」

ウインディ「ああ。とてつもなく恐ろしい代物なのだよ.....!」

ミジュマル・エアームド「(ゴクリ)」

オレ様たちは団長の厳かな眼差しに恐怖さえ覚える。あの人は何かを物語っていたようだったな。

しばらく沈黙が続いてたがァ、暗がりの路地の角を曲がったあたりで団長がそいつを打ち切った。

ウインディ「もしあの海賊団に大砲を奪われてしまったら、街が崩壊してしまいかねない。そ・こ・でだ!
今から24時間体制で、"スチール・バースト"が封印されてある時計塔の警備を行おうと思う」

オレ様「警備...ですかあ?」

ウインディ団長が指示した内容はこんな感じだあ。まずオレ様、ムドー、ミジュの3匹で街の下水道の守りを固める。
大砲が封印されてある時計塔へは、下水道を通らねェと辿り着けねェかんな。その間ウインディ団長は一匹でェ
街の沿岸部分を見回り、海賊船が海から近づいてき次第、下水道にいるオレ様たちに連絡を入れるっつー寸法よ。

ウインディ「海賊団が再び攻め込んでくるなら、明日の時間帯のいずれかだと睨んでいる。では諸君の健闘を祈る!」

全員「は...はいっ!!」

オレ様たちは交番で支度したあとォしばしの仮眠をとり、気を引き締めて各々の持ち場へと向かう。



―一方その頃・フロータウンのある島の沖ではァ...―

マニューラ「................」

ザザー....ピピピ     ザーザー...

エイパム「どうですかィマニューラの姉貴?」

ドテッコツ「うまく聞き取れやした!!!??」

マニューラ「おだまりドテッコツ!   ..........ま、下水道を通過して時計塔へ......。必要な情報はゲット
できたんじゃないかねえ☆」

書き込み時刻2013-07-31 14:48:20

[65] T.T.

今日から8月ですね。さあこの書き込みペースは一体どこまで続くのか...(笑)

第十一話 "ボスゴドラとウインディ" ~その六~

―夜明け頃・フロータウンの下水道での場面だァ....

オレ様「.....あ~!! にしても暇だしここ臭えよ!!!」

ミジュマル「ってボスゴドラ警部!」

オレ様「ああん!?」

ミジュマル「あいつですよ!! あの野生のベトベター共がこっちに近づいt」

野生のベトベター×4「ベ......ベトォ~!!?」

ミジュマル「ぎィやあああああああ!!!? こっち来ないでェ~!!?」

汚染されて黒ずんだ水がオレ様たちの足元を静かに流れやがる。ぬるっとした感触がまた気持ち悪りィ。清らかな
水が流れる地上世界が「フロータウン」ならァ、こっちは「裏フロータウン」といったトコか。

んでもってェ下水道で警備することざっと数時間。どっから沸き出てきやがったのかァ、野生のベトベター共が
オレ様たちにくっついてきやがる。まァ怪しい海賊とかでねえからいいんだが.....

オレ様「ブハハハハハハハハハ。全くミジュは臆病な奴だあ。んな雑魚ベドロのたかだか3、4匹ぐれえで」

野生のベトベター×4「(カチン)(怒)へドロヲブァカニスルヌァ~!!!!」

オレ様「おわああ~~!!!?? 助けてええええええええええ~!!!!??」

ベ  ト    ~     ン

オレ様は見事にベトベター共にとりつかれちまった。鋼タイプだから意味ねえんだがあ、とてつもない悪臭だったな(笑)
毒ポケは馬鹿にするもんじゃねェよ........。

エアームド「(自分が一番ビビってるザンス)(汗)」

まァこうやってヘドロとの触れ合いタイムを過ごしてたわけだがあ、そっからまた数時間後、突然にして事は起こった。

住民A「きゃああーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

全員「!!!!」

オレ様「.....! 地上からだ!!! 行くぞオメェらあ!!!!」

ド タ ド タ ド タ ... !

オレ様たちは狂いに狂った悲鳴を聞きつけェ、血相変えて下水道の土管を登って地上へ出る。ベトベター×4にとりつかれた
ままのオレ様が、そこで見た光景たァ......。

ミジュマル「! 何この氷......!」

エアームド「そこのお嬢さん! お怪我はありませんかァー!?」

住民A「え、ええ....。それより....あ..あれ見てください!?」

もはや清らかな水が流れる場所ではなく、辺り一面の銀世界だった。周りの噴水やら水路も所々凍ってやがる。
一体どこのどいつがこんな真似を.....。

オレ様たちが睨みつけるようにして住民が指差した空を見るとだ。

エイパム・ドテッコツ・マニューラ「不意打ち成功♪」

オレ様「かっ、海賊....!!」

フワ   フワ    フワ   .....

3匹のチビ共が、快晴の空からいくつもの風船を身につけたままァこっちへ向かって降下してきやがった。

書き込み時刻2013-08-01 11:57:09

[66] 麦茶

麦茶です。
前からこの小説はご覧になっていますが、コメは初です。

ベトベター気持ち悪いwww
それよりスチールバーストの秘密が気になる。

書き込み時刻2013-08-28 17:13:13

[67] T.T.

初めまして。コメントありがとです!

せっかく読者様がいるというのに、更新できなくて申し訳ないですm(_ _)m
何分私の高校は学力競争が激しく、ほぼ毎日徹夜しないと簡単に落ちこぼれてしまう、とんでもない所なので…

正直もうこの小説は打ちきりかなーと
思ってたんですが、このコメントを見て気が変わりました。
去年みたくガツガツ書けそうにはありませんが、なるべく頑張ってみようと思います^^

書き込み時刻2013-09-04 23:00:11

[68] T.T.

では久々の更新です^^

第十一話 "ボスゴドラとウインディ" ~その七~

マニューラ「ふーーっ ...。ここが噂の下水道ってわけだねっと」

タタンッ    またしてもオレ様たちの目の前の氷上にィ着地した3匹。どーやらこの銀世界もこいつらの仕業らしい.......

オレ様「....こりゃあ、まったく予想外なトコからのお出ましだなあ.....!」

エアームド「海賊なら海賊らしく海から来なさいよー!」

エイパム「あーあーあー。だーから不意打ちって言ってるでしょー!」

オレ様がパニくったのはァ、2つの理由からだ。まず自分たちが海賊と名乗りながら、上空から攻め込んできたこと。もし船で
来やがったのならァ、今頃沿岸部分を警備してるウインディ団長が連絡を入れてるかんな。

第二に、この下水道っつー場所を特定できたこと。奴らはスチール・バーストの在り処なんぞ知ってたのか.....?

マニューラ「盗聴器さ。昨日アタイがマッポのボスを斬り付けたとき、こっそり付けておいたのさ」

ミジュマル「! お前、ウインディ団長になんてことを......!」

マニューラ「そしたらそのボスが作戦をべらべら喋ってくれるもんだからねえ」

オレ様「.......!」

マニューラ「マッポさえ警戒しておけば、街に侵入することなんて容易y」

オレ様「小細工すんじゃねええええええええええええ!!!」

マニューラ「!(臭っ........)」

バ    キ  ィ      ッ !!!

頭の火山が噴火したオレ様はァ、野生のベトベターがこびり付いてる拳でリーダー格を殴り倒す。自分の体がとんでもねえ悪臭を
放ってることも知らずにな。

オレ様「盗聴だの盗撮だの、オレ様はそーいう類が大嫌いだ!!! んなことしてェ、ポケモンとして恥ずかしくねえのかよ!!!?
ええ!!!?」

ドテッコツ「....(ベトベターまみれのおっさんに説教されてもなあ...)(笑)」


住民共「何だ何だ??」
   「あれが噂のポケモン警察官、ボスゴドラ警部か」
   「今盗賊を懲らしめてるトコらしいぞ、かっこえー!」
   「でもなんか不潔じゃないか?」

ザワザワ
オレ様の怒号を聞きつけたのか、住民という名のヤジウマ共が銀世界に群がってきやがる。ったく鬱陶しい奴らだァ...。

マニューラ「クッ....。今の一撃、アタイら海賊への宣戦布告かい??」

ボスゴドラ「そいつァこっちの台詞だろうがボケェ...!! 大砲を渡す気はねえ!!!! ミジュ、ムドー、いくぞオメェーらあ!!!」

ゴ ォ   ..... !

オレ様たち3匹が、海賊ども3匹に向かって一斉に殴りかかったときだあ。

マニューラ「ドテッコツ!」

パチーン!

ドテッコツ「アイよ! おうマッポ、姉貴のお顔を傷つけた罪は大きいぜ......馬鹿力!!!!」

オレ様・ミジュ・ムドー「!!!!」

ド              ン     ッ    ! ! ! !

リーダー格が指鳴りをしたと同時にィ、その後ろから例のマッスル野郎が時間差で現れる。一瞬ガードが弱くなったオレ様ら3匹はァ
そいつの渾身のパワー攻撃をくらい、下水道へ通じる土管の中へぶっ飛ばされちまう。
強制的に下水道の中へ入れられたってわけだ。



―その頃・フロータウンの海岸では―

ザ..ザー.....

ウインディ「....(波の様子がやけに静かだ.........)」

ただ1匹、海岸に残ったウインディ団長はァ、牙で連絡器を動かしながら水平線の彼方を見渡してた。

ウインディ「(何か、嫌な予感がする。早くボスゴドラたちに連絡が通じればいいのだけれども....)」

書き込み時刻2013-09-06 22:08:34

[69] T.T.

あと1ヶ月ほどでポケモンXYが発売しますが、この小説は5世代までのポケモンだけで進めようと思います

第十一話 "ボスゴドラとウインディ" ~その八~

オレ様「うぐぐっ......。んだよあのマッスル野郎頭蓋骨カチ割る気か」

エアームド「んでもー↑でもー↑ 野生のベトベターが助けてくれたのでェ↓ なのでェ↓ 感謝しメァー↑ス!」

野生のベトベター×4「ベ...ベトゥ~!(デレ~)」

地上から悪臭漂う場所に突き落とされたわけだがあ、オレ様の両腕にくっついていやがったベトベター共が
クッション代わりになり、ダメージはそれほどでもなかったってもんよ。褒められて照れたヘドロ野郎はァ再び
オレ様の体に取り付いてきやがる。

ミジュマル「........................あっハイわかりました! 何とか頑張ります!」

オレ様「どーしたミジュ? 何かあったのかあ?」

ミジュマル「いや...今海賊共が下水道に現れた、ってことをウインディ団長に連絡してたんですよ。そしたら
『僕も神速でそこに向かうから、それまで海賊を足止めしてて』って言われたんで」

ここの下水道は一本道になっててえ、ずっと奥に行くと時計塔の地下室へと通じる扉がある。さらにその地下室から
ラセン階段をぐるぐる上っていくとォ、時計塔の最上階に辿り着く。そこに海賊の狙いである兵器・スチールバースト
があるのはァ言うまでもねえな。

オレ様「つ・ま・りだあ。海賊共を扉に近づけなきゃいいってことだろう? この場でとっ捕まe」

マニューラ「吹雪!!」

オレ様・ミジュ・ムドー「!!」


ヒュ   オ        オ                   ォ    .....


突如、一筋の強力な冷気が駆け巡りィ、濁流が一瞬にして黒ずんだ氷となる。そして地上同様辺りが銀世界と化した
下水道にィ、3匹のポケモンの影が現れる。

マニューラ「大砲はいただくよ!」

ツーーーーーーーーーーーーーーー!

オレ様「来やがったか海賊....! こっから先へは行かせねe」

ツルッ   ドテッ!

海賊のリーダー格はァまるでスケートのよーな感覚で氷上を滑走する。下水道の奥へと進むソイツに手錠をかけて
やろうとしたわけだがあ、オレ様の360キロの体は無様にずっこけちまう。

ミジュマル「よくもボスゴドラ警部に大恥晒してくれたな........! 水鉄砲..」

エイパム「猫だまし&とんぼ返り!」

パパァ ン!

ミジュマル(怯んで動けない)「!(しまった! こいつにマークされた...!)」

エイパム「おおっと。君の動きは封じさせてもらうよ」

マニューラ「これはチャンスだねえ☆」

ツーーーーーーーーーーーーーーー!

氷上で加速を極めたリーダー格はァ、さらに扉のある方向へと突き進む。

だがオレ様には、リーダー格をも出し抜いて下水道を滑空していく優秀な部下がいたわけだ。

エアームド「どうしたんですかァー↑!? アナタのスピードはそんなもんですかァー↑!?」

ヒ  ュ       ゥ   ン !

マニューラ「!(は、速い......!)」

ボスゴドラ「いいぞお!! エアームドォーー!!」

エアームド「ここを通すわけにはいかないのでェ↓ なのでェ↓ ステルスロックしメァー↑ス!」

書き込み時刻2013-09-09 19:17:56

[70] T.T.

書けるときにどんどん書いてしまいます^^

第十一話 "ボスゴドラとウインディ" ~その九~

ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン!....

超人的なスピードを見せ付けたエアームドはァ、リーダー格が進む方向とは反対向きに、巨大な岩石群を横一列に
ばら撒いちまう。これでリーダー格の動きはぴたりと止まったわけだがあ、オレ様たちの安堵感はそう長くは続かなかった。

マニューラ「邪魔な岩だねえ......! 出番だよ、ドテッコツ!」

ドテッコツ「あいよ姉貴! 岩砕き!!」

ド    ゴ  ォ !!!        パラ パラ パラ ....

エアームド「Whえェーーーー↑っ!!!? ア、アッシのステルスロックが....! 砕け散ったザンs」

ドテッコツ「ショック受けてる場合じゃないぜ、マッポさんよ。マッハパンチ!」

エアームド「!?」

ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ    パンッ!

ドテッコツ「続いて雷パンチ!!」

バリバリダー!!!

エアームド「! Oh....(強いデェー↓ ... ス....)」

マッスル野郎のォ、豪快な連続攻撃をくらうムドー。

エイパム「猫だまし&とんぼ返り!」

パ パァ  ン!

ミジュマル(怯んで動けない)「!....(本当に....何も..できない.....)」

チビ猿のォ、チート級のコンボの餌食となるミジュ。

オレ様「クッソこざかしい奴らだあ.....! アイアンヘッド..」

マニューラ「蹴手繰り!」

オレ様「ブほっっっっっっっ!!??」

ツルッ   ドテ ッ!

そしてリーダー格の格闘技でェ、氷上にずっこけぱなっしのオレ様。そこで今まで平和ボケしてた当時の警察団はあ、
海賊共の圧倒的な戦闘能力を知るわけだあ。

マニューラ「悪いねえ。まずはアンタらマッポを再起不能にしてから、大砲を持って帰ることにしてたよ」

オレ様「絶対ェ.......逮捕してやる」

オレ様はうつ伏せのままァ目の前のリーダー格を見上げ、ベトベターまみれの右手でソイツの左足を掴もうとする。
が、ひょいとかわされえ、小悪魔は大の男を嘲るかのような眼差しで見下す。

マニューラ「アタイらもこんな汚い場所に長くいたくないからねえ。今からとっておきの"演技"を見せてあげるさ」

ツ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~! クルリ~~~~~~ン

ツ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~! クルリ~~~~~~ン

ツ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~! .........

リーダー格は氷上を優雅に滑り回ってはァ、フィギュアスケートのトリプルアクセルを披露.... といった動きを
繰り返しやがる。オレ様ら3匹は不審に思ってそれを見てるわけだが....

スパ  スパ  スパ  スパ  スパ  スパ  スパ  スパ  スパ  スパ  スパ  スパ  スパッ!!!...

オレ様・ミジュ・ムドー「!!?」

そこでやっと、自分たちの体がァ次々に切り刻まれてることに気付くわけだあ。驚いたことにリーダー格は
トリプルアクセルをしながらァ"辻斬り"の斬撃を飛ばしまくってたのさ。

マニューラ「名づけて"辻斬りの舞"ってトコかねえ。どうだいオーディエンス!」

エイパム・ドテッコツ「さっすが姉貴!! 最高っスよ!!」

ツ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~! クルリ~~~~~~ン

ツ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~! クルリ~~~~~~ン

ツ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~! .........

ミジュマル「見た目の優雅さと裏腹に.....何て残酷な.........っ....!」

スパ  スパ  スパ  スパ  スパ  スパ  スパ  スパ  スパ  スパ  スパ  スパ  スパッ!!!...

オレ様「や........やめ ろ   ォ ........       」




狂ったように"辻斬りの舞"を続け様に踊る小悪魔。

キャベツのように無情に斬り刻まれていく警察団。

全身に激痛が走る。

絶望の淵に立たされた時、あの人は現れた。



ウインディ「神速!」

マニューラ「!!」

ド                  ン   ッ  !

書き込み時刻2013-09-11 17:29:35

[71] T.T.

今回、敵が惨いことやらかすのでご了承くださいm(_ _)m

第十一話 "ボスゴドラとウインディ" ~その十~

オレ様の目の前に立ってたのはァ、オレンジ色の体毛がトレードマークの狛犬―ウインディ団長だ。団長は下水道に
登場すると同時にィ海賊のリーダー格を20メートルぐれーぶっ飛ばした。

ウインディ「大切な部下になんてことをしてくれるんだ....! 海賊、僕はお前を許さない」

オレ様「団長ォ......」

団長は静まり返った下水道の様子やオレ様たちを見渡した後ォ、海賊共を威嚇する。その背中は大きく見えたってもんよ。

しかしだな、オレ様はともかくゥ後ろのミジュ・ムドーはリーダー格の"演技"でもうボロボロの状態。不利な状況にゃ
変わりねえってこった。

マニューラ「痛つつ....。一番厄介なのが来たねえ。エイパム・ドテッコツ! やっておしまい!」

エイパム・ドテッコツ「アイアイサー!!」

ゴ    ォ        ..... !

しっぺ返しとしてえ、二匹の拳がウインディ団長めがけて一斉に飛んできやがる。

ミジュ・ムドー「ゼェ....ゼェ.....(団長......)」

ウインディ「皆は下がっててくれ。僕が奴らを仕留める...!」

エイパム・ドテッコツ「猫だまし+マッハパーンチ..」

ウインディ「インファイト!!!」

エイパム・ドテッコツ「ぐはぁっ!!?」

バキィッ!!!! バキィッ!!!!   ド  ゴ ォ !!!!!

オレ様たち3匹に称賛のアイコンタクトを送った直後ォ、団長はチビ猿とマッスル野郎に獅子奮迅の攻撃を炸裂させる。

ウインディ「火炎車!!」

ブ ウン    ブ ウン  ブ ウゥーーーーーーーーーーーン!!!!

マニューラ「...!!(危ないっ...)」

団長は鬼のような勢いで、全身に業火を纏ってェリーダー格に突撃しようとする。その熱でェ辺りの氷は溶け始める。
かわされちまった後も炎の回転を続けようとするがあ.....

マニューラ「(今の一撃.....。まともに受けてたらアタイの命はなかったかも....)」

ウインディ「.....まだだ! もう一度火炎g」

ドテッコツ「おうおう待てやコラァ!!」

ブスッ!!!

ウインディ「!!!!???」

突如、狛犬の尾を貫き地に突き刺された一本の鉄骨....! 背後から現れた不死身のマッスル野郎は、自前の鉄骨を
ウインディ団長の尻尾もろとも下水道の床に突き刺しやがった。要するに団長の尻尾はァ串刺しになったのさ。

身動きが全くとれねえどころか、尋常じゃねえ痛さで団長はうずくまる。見てるだけで痛ェよ.....

アンニャロォ....!!!

ウインディ「あがっ....!! がっ....!!!!」

ドテッコツ「さっきはよくも殴ってくれたな。この仕返しはしっかりさせてもらうぜ....!!」

エイパム「ハァ..ハァ....。やっちゃえドテッコツ兄ちゃーん!」

ドテッコツ「殺す。馬鹿...力あ!!!!!!!!」

グ オオーーーーーーーーッ......!

ウインディ「――――――――――――――!!!!」

オレ様「団長危ねえええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」


バ                 キ     ィ     ッ !!!!!!!!!


ある程度の助走をつけてからァ渾身のパワー攻撃を放つマッスル野郎.....!

そこに、ウインディ団長の身代わりとなって衝撃を受け止めるオレ様がいた。

書き込み時刻2013-09-14 14:33:38

[72] T.T.

第十一話 "ボスゴドラとウインディ" ~その十一~

全員「......!!!」

オレ様「(ニヤリ)」

どいつもこいつも、ウインディ団長の盾になったオレ様を驚愕の目で見やがる。それに答えるよーにしてェ、
オレ様は目の前のマッスル野郎に挑発の笑みを向ける。

ドテッコツ「ば....馬鹿なっ....!! 何故あれだけの衝撃を受けて、立っていられるんだ!?」

オレ様「野生のベトベターだあ。毒タイプのこいつらがオレ様の全身を覆っていやがる故ェ格闘技が半減されるのさ」

野生のベトベター×4「ベ....ベトゥ~!」

ベトベター共がひょいと顔を出す。あまりの出来事にマッスル野郎はァ、呆然と立ちすくみ言葉が出ねえ。

ウインディ「す...すまない.....ボスゴドラ・ベトベター.....。僕のため...に」

オレ様「んなもんお互い様でしょーが。今度はオレ様が反撃する番だぜ..」

オレ様はウインディ団長の尻尾にぶッ刺さってる鉄骨を引っこ抜くと同時にィ、マッスル野郎へ戦闘体勢を向ける。

オレ様「アイアンテー...」

シャキィーン!

ドテッコツ「!!(マ、マズイ。あれを食らったら....!)」

マニューラ「ハァー、まったく使えない奴だねえ。ドテッコツ、"この道具"を使いな!」

ヒューーーーーーーーン

オレ様の尻尾はマッスル野郎に振り落とされようとするがあ、危険を察したリーダー格はァ部下に変てこな
アイテムを投げつけてきやがった。

ドテッコツ「! この道具は......!」

オレ様「ルゥ!!!!」

ガ キ       ン!!

マッスル野郎がアイテムを受け取った後ォ、オレ様のアイアンテールがヒットするがあ何か感触がおかしい。

そーだ、そこにいやがったのは今までのマッスル野郎じゃねえからだ...!

ローブシン「"通信ケーブル"。それによりオレは新たな力を手に入れた....! 痛くも、かゆくもない!!」

オレ様「!!? 誰だテメェッ!!!?」

ウインディ「ロ、ローブシン....!! ドテッコツの進化形にして、格闘ポケモン..最強種だ...!!!」

進化して防御が格段に上がったマッスル野郎はァ、アイアンテールを食らってもビクともしねえ。オレ様たちは
その圧倒的な姿に、2度目の絶望を感じざるをえなくなったわけだ。

エイパム「すごく強そう....! これ、本当にドテッコツ兄ちゃんなの?」

マニューラ「進化すると人格が変わる種もいるらしいからねえ、今までのドテッコツとはちょっと違うかも。
何にせよ通信ケーブルを隠し持ってて正解だったよ」

オレ様「チ、チキショオ....!!!」

マニューラ「そろそろ終演の時間だねえ。ドテ..じゃないローブシン!! やっておしまい!!」

ローブシン「アイよ姉貴!!!」

グル グル グル グル グル グル グル グル グル グル グル グル グル グル グル !!!!....

ローブシン「全身からパワーが漲る...!!! 今すぐ、殺してえええ!!!!!」

オレ様・団長・ミジュ・ムドー「――――――――――――――――!!!!」



カ                         ッ



進化したマッスル野郎はァ、2本のコンクリートを高速で振り回しながら、オレ様たち4匹をミンチにするかのよーな
勢いで突っ込んできやがる。それに気づいた頃にゃポケモン警察団はすでに全員、気を失ってた。

マニューラ「.....今回も、他愛ない相手だった....。行くよ! エイパム・ローブシン!」

3つの黒い影は、下水道の奥へ消えていった。

書き込み時刻2013-09-15 16:55:46

[73] ハル

T.T.様へ
どうも。ハルです。あの件はどうもでした。
私はウインディ&エアームド大好きです。
お互いどんどん更新は難しいけれど、しっかり更新していきましょう!ではまた。

書き込み時刻2013-09-19 17:19:11

[74] T.T.

ハルさん  コメントありがとうございます^

エアームドですか~。私もルックスは好きなんですが、対人戦だと厄介ですよね(笑)

彼の出番はまだまだあるのでお楽しみに!


では小説です。場面が変わります

第十一話 "ボスゴドラとウインディ" ~その十二~

―警察団が海賊共に倒されてからしばらく時が経ち、時計塔のラセン階段ではァ―

ダダーー!

マニューラ「ハァ..ハァ..。まったく長い階段だねえ」

エイパム「ここ"フロータウン"の時計塔は地上から約100メートルあるんだって!」

ローブシン「設計するほうも大変だな...。 !って姉貴、扉が見えましたぜ!」

バタァン!

ラセン階段をぐるぐる最上階の時計室まで上りきった海賊共。中へ入るとそこは大部屋全体が動力源となっておりィ、
歯車共がしきりに働いてやがる。遥か天井の中央からは約4メートルもの振り子が休むことなく揺れてやがる。その振り子は
天井らへんで4方向に枝分かれしておりィ、そっから4つの巨大時計盤がそれぞれ青空へ顔を突き出してる。
さらにラセン階段へ通じる扉とは反対方向のガラス窓にゃあ、見事な鐘が配置されてるっつー構造よ。

そして3匹の違法侵入者はァ、振り子の真下にあるキングサイズの大砲―通称"スチール・バースト"の砲口がその
鋼鉄ボディを誇示しながらあ自分たちをギラリと睨んでいることに気づいたわけだ。

マニューラ「こ、これが....! アタイらがずっと捜し求めてた"スチール・バースト"...!!」

エイパム「おおっきーーい!!」

ローブシン「こりゃ、すごい。早速持ち帰って.....ぐぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!!!」

このキングサイズ大砲はとてつもねー重さでな、普通のポケモンなら動かすのはまず無理なわけよ。だが、進化した
マッスル野郎はァ渾身のパワーで大砲を鐘のある方向へ押し出そうとする。

ローブシン「くっーーーっ!! さすがに重いなこいつ...ぐぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!!!!?」

マニューラ「ちょ~っとアンタちゃんと運びなさいよ」

ローブシン「んなこと言っても姉貴ィ!! オレ一人でこいつ持ち上げんのはきついっスよ。....ってあ痛あ!!?」

ド ゴ!

弱音を吐くマッスル野郎の尻にィ蹴りを入れるリーダー格。

マニューラ「アメとムチさ。この間いい酒が手に入ったからねえ、この大砲を運びきった暁には酒樽で飲ませて
やろうかと思ってたんだけど....?」

ローブシン「酒樽...!(ジュルリ) ウーーーーーッ!! ハァーーーーーーッ!!!」

エイパム「頑張ってローブシン兄ちゃ~ん!」

ギ ギ ギ ギ !.....

マッスル野郎はスチール・バーストを持ち上げェ、鐘がある方向へゆっくり前進しやがる。唯一開いてるガラス窓から
大砲を持ったまま飛び降りよーとするのさ。また時計塔の周囲にゃ堀がある故ェ、水のねえ場所にうまく着地しなきゃ
ならねえ。そもそも地上から100メートルもある塔のてっぺんから落ちやがるなんて、無謀この上ねえことだ。

まあこんなこと普通のポケモンならできねえんだが、このマッスル野郎ならやりかねないんだよな...。

ローブシン「酒樽♪ 酒樽♪」

ノッシ..ノッシ...ノッシ....

キングサイズ大砲を持ったマッスル野郎が鐘のあるガラス窓の前まで到達した、そのときだあ。

バタァ ン!! ガチャリ!

ウインディ「そこまでだ.....海賊...!!!」

マニューラ・ローブシン・エイパム「!!!??」

書き込み時刻2013-09-21 13:05:29

[75] T.T.

第十一話 "ボスゴドラとウインディ" ~その十三~ 注)今回は時間の前後関係がズレます

ボロボロの身体を動かしィ、海賊共の戯れる時計室に登場したウインディ団長。団長は口に咥えてたリモコンの
スイッチを押しィ、今入ってきた扉と4方向のガラス窓をロックしちまう。

マニューラ「またアンタかい.....! ことごとくしぶとい奴だねえ」

ウインディ「ハァ...ハァ...。君たち、今自分たちが..何をしようとしているのか...わかっているのか?」

エイパム「そんなこと」

ローブシン「百も承知」

マニューラ「この"スチール・バースト"を持ち帰って、海という海を征圧する」

ウインディ「........!」

マニューラ「武力は莫大な金を生むからねえ。頑張ってコツコツ働いて稼ぐなんて、アホらしいと思わないかい?」

ローブシン「正直者は馬鹿を見るっていうだろ!? つ・ま・り・盗賊こそ正義だ!」

ウインディ「..........!!」

ウインディ団長は獅子舞のよーな形相で海賊度もを威嚇する。

ウインディ「馬鹿には何を言っても無駄....か....。だが..僕には....この街を義務がある...!!」

その形相にびびって、海賊共は言葉が出ねえ。周りの歯車がかみ合う音が響き渡って聞こえる。

海賊共の手にスチールバーストが渡っちまったらァ、以下の2点が想定される。第一にィ、海賊共が街中で大砲の
試し撃ちをやっちまうこと。第二にィ、フロータウン周辺の海で武力戦争が勃発すること。

んなこたさせねーっつー団長の想いからァ、衝撃の言葉が放たれたわけだあ。

ウインディ「ここで大砲を爆発させて.....僕は自爆する!!!」

エイパム・ローブシン「ハァ!!!!???」

マニューラ「じょ...冗談じゃないよ!! 何でアンタなんかと一緒に死ななきy」

ウインディ「この高さから自爆すれば......犠牲になるのは...この老いた団長一匹。今の僕では...君たちを止める
ことは....できない..から....ね..」

海賊共はァすっかり青ざめちまう。そいつを見計らってボロボロのウインディ団長はァ、密室と化した時計室の
隅から灼熱の炎―火炎放射を吹く準備を始める。

マニューラ「!!? ちょ...アンタ正気かい!!!? アタイらまだ若いし死にたくなi」

ウインディ「もう手遅れ....さ......」

ボ ボ ボ      ウッ !!!

一筋の炎が、"スチール・バースト"の導火線めがけて放たれる―――――――――!!





―事は数分前に遡る。フロータウンの下水道ではァ―

ウインディ「ボ――――ドラ!! .........ゴドラ!!」

オレ様「ん.......んん??」

ウインディ「ボスゴドラ!! 無事...か??」

進化したマッスル野郎に殴り倒され気絶してたオレ様は目を覚ますとォ、ボロボロのウインディ団長が顔を覗かせてる
のに気づいた。

書き込み時刻2013-09-28 22:55:18

[76] T.T.

過去編もいよいよ大詰めです

第十一話 "ボスゴドラとウインディ" ~その十四~

ウインディ団長はァ海賊共の手に大砲が渡ったら ①街のほうでスチールバーストの試し撃ちをする可能性がある
②フロータウン周辺の海で武力戦争が勃発する可能性がある  っつー理由からァ自身が自爆して奴らを食い止める
旨の話を伝える。

オレ様「は....ハァァーーーっ!!!? アンタ今....なんて......!!?」

ウインディ「君も僕も....既に体力の限界......。誰かが一匹犠牲になれば.....この街は助かるんだ......!」

オレ様「ばっ...、馬鹿な考えはやめろ!!! そんな.....自ら命を絶つなんて真似s!??」

ガクッ

オレ様は団長を止めようとするがあ、突如右足に激痛が走る。

ウインディ「ほらね...。ボスゴドラ、今から...最終任務を与える.........」

オレ様「う...うぐゥ~!!?」

頑固なオレ様も流石に観念しちまうわけだ。

ウインディ「君は今すぐ.....気絶したミジュマル・エアームドを背負って.......下水道から脱出してくれ。
その後...住民を安全な場所へ避難。それから.......」

オレ様「後悔は..ないんですか?」

ウインディ「....?」

オレ様「アンタ.....子供がいるんだろ? 父ちゃんが死んだら...きっと悲しむぞ」

ウインディ「僕の子は.....君に任せるよ........、未来の団長..!」

オレ様「.....!」

そん時、オレ様はァアイコンタクトで重大な使命を託されたことに気づいた。オレ様が団長の息子―ガーディの親に
なること、そしてポケモン警察団の団長になること―

ウインディ「.....時間がない。いざ.....、やるべきときは来たからね......」

ザッ... ザッ.....

己の"死"と向き合い、下水道の奥へ進もうとする団長。オレ様は悲しみのあまり言葉を失ってた。

ウインディ「.....そうだ....最後に」

オレ様「...........?」

ウインディ「ボスゴドラ......君と警察の仕事ができて.......本当に楽しかったよ。今まで...ありがとう!」

オレ様「団長.......」

団長はオレ様に屈託のない笑みを向ける。その寛容な瞳からは、一粒の雫が滴っていた。

オレ様「こっちこそ......アンタと過ごせて楽しかった......! ありがとう!」

ウインディ「さようなら.......ボスゴドラ」

オレ様「さようなら.........ウインディ団長.....」

オレ様の目には、ウインディ団長と共に過ごした日々が走馬灯のように蘇って見える。最後に映った光景は、あの、
夕暮れの港でタイヤキを半分ずつ食べる姿だった。ウインディ団長も同じだろうか。


――――――――――――――


『君、新米巡査かい? 名前は?』

『オレっちはココドラ! 今日からよろしくな、ガーディ先輩!』


――――――――――――――


オレ様は仏頂面に涙をこぼしながら、ウインディ団長の寛大な背中を見つめていた―

書き込み時刻2013-10-04 18:55:56

[77] T.T.

十一話のラストです。まさか1話に4ヶ月もかかるとは.....^^;

第十一話 "ボスゴドラとウインディ" ~その十五~

―時は戻る。時計塔の最上階・時計室ではァ―

ウインディ「さようなら..........皆.......。さようなら............!」

エイパム・ローブシン・マニューラ「――――――――ー――――――――!!!」


ちゅ  どーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん  !


その瞬間、全てが砕けた。爆音をたてた時計室は吹っ飛び、歯車共の残骸がフロータウンに雨の如く降りかかって
きやがる。ドクロマークの黒煙の中から史上最恐の兵器・スチールバーストが爆発にもビクともせず、天空から
住民共を見下してるかのような構図だった。元々街の防衛のために設置されたと言われてるスチールバーストが、
結果的に街の長を殺めちまうなんてな......。当時、オレ様たちにとってこれほど悲惨な出来事はなかった。


だがオレ様とウインディ団長の絆―これだけはどんな兵器でも絶対ェに壊せねえのさ。その様子を気絶した
ミジュ・ムドーを担いだオレ様が、広場から見上げてるわけだ。

オレ様「...(水くさいぜ.......ウインディ団長。オレだってもっとアンタと.......仕事..したかったよ...!)」


その後、新たな団長になったオレ様はポケモン警察団の又の名をどんな困難にも屈しない不屈の精神
―"フォーティチュード(FT)"とした。

..........話はここまでだあ。




―時は現代。ここ迷いの森入口付近では―

ザングース「ぐすっ.....。なんか..すげえ悲しい話だな」

シママ「ウインディさんは街を守るために、犠牲になったのね....」

ボスゴドラ団長のこの話を聞いた警察官たちは、皆しんみりしてしまう。

ボスゴドラ「おおっと大事なのはこっからだぜ? オレ様が何を言いたいかっつーとなァ....」

ガーディ「団長の体重が0.5t超えたってことスかあ?」

ボスゴドラ「お前らしつけーよ!(笑) つかさっきよか増えてるし!」

警察団の囲む焚き火はすでに消えかかっていた。暗闇がいっそう深まる中、上司たちは咳払いをした後口を開く。

エアームド「つまりーこ~↑んどの敵はァ↑ uh~"スチールバースト"が関わってきちゃうんですよねー↓ ハァ↑イ!
故ェ↑今まで以上のー危険が伴いメァ↓スのでェ↓ なのでェ↓」

ボスゴドラ「誰も死んじゃいけねえってこった。ウインディ団長の悲劇を繰り返さないためにも、誰一人として欠けては
ならねえ」

フタチマル「フッ、悪の組織一網打尽にして、ここにいる警官10匹で! 必ず街に戻ってくる! いいな!?」

全員「は....はい!!!」

ガーディ「うおおおおおおおおおおおおお!!!」

ボ ウッ!!!

上司たちの厳かな言葉に呼応するように、ポケモン警察団は再び結束を固める。ガーディ巡査の火の粉で燃え上がった
焚き火は、まるでフォーティチュード―不屈の闘志を象徴するようであった。

ココドラ「....(誰一人として.....欠けてはならない.....)」


―続く―

書き込み時刻2013-10-04 20:24:01

[78] T.T.

小説です。やっと新しいところに入れる.....(笑)

第十二話 "攻略! 迷いの森" ~その一~

―翌朝・迷いの森―

ガーディ「さあガーディ選手! ここで華麗なドリブルを披露だ~!!」

ザングース「お....追いつけねえ!?」

バム.....! バム...!! バム.!!!

フタチマル「フッ、大事な仕事の前だというのに相変わらず元気ですね。うちの馬鹿二人組は」

ボスゴドラ「そーだな。まァ迷子にならなきゃいいんだが......」

ここ迷いの森の木々の梢は遥か高くまで伸びており、茂った葉は地に立つ者を覆い隠すようである。日の当たる
ことのないこの森は、常に薄暗く、地面もまた常に湿っている。

野生のヤミカラスたちは甲高い声で鳴き続ける。野生のクサイハナたちは手をつなぎ不気味な歌を歌う。
そして木に擬態する野生のウソッキーたちは、血眼を向き出しにし続ける。これら全てが、旅の者を不安にさせるのだ。

そんな中ポケモン警察団一行は、コンパスに従い西の方角へと歩みを進めている。ガーディとザングースに至っては、
一行の最前線を突っ走り、木々を避けながらバスケをプレーしているほどである。

ココドラ「ガーディさ~ん! ザングースさ~ん! 戻ってきてくださ~い!!」

ボスゴドラ「はぐれちまっても知らねえぞお!!! ...って」

マラカッチ「すでにいないでありんす!?」


―迷いの森・別ルート―

ガーディ「.........ああーー!!! やっちまったァーーー!!!」

ザングース「おいどうすんだよガーディ!! 皆いないじゃんか!!」

当然仲間とはぐれてしまい、迷子になった巡査2匹。これがこの森が"迷いの森"と呼ばれる所以である。

ガーディ「んなコト知らねえよ!! 人に聞く前に自分で考えろよアホ!!」

ザングース「いやいや、元はと言えば仕事にバスケットボールを持ち込んだお前が悪い!! バスケさえしなきゃ
こんなことにはなんなかったんだからな!?」

ガーディ「何をー!? 自分だってバスケ楽しんでたじゃねえか!!」

ザングース「にしたってバスケに誘ったのはお前d」

ガーディ「『にし』...........? そうか西だ!!」

ザングース「?」

ガーディ「西のほうへ行けばいいじゃん! さっきまでボスゴドラ団長が進めてた方角は、確か西だったハズ」

ザングース「おーそうなのか! でもよ、西ってどっちなんだ?」

カランカラーン!      ガーディは落ちていた木の枝を地面に突き刺し、それが倒れた方向へ歩き出す。

ガーディ「よし、こっちだ!」

ザングース「................(汗)」

共に迷いの森を探索する馬鹿二人組―

ザングース「........しっかし不気味なトコだな............。早く皆と合流したいぜ」

ガーディ「へ? ザングースもしかしてビビッてんの!? ハッおマただのチキン野郎j」

バサバサッ!

野生のヤミカラスたち「カッ カッ カッ! アホーーー! アホーーー!」

野生のクサイハナたち「クーーーサーイー♪ クーサイ♪ クサイ♪」

野生のウソッキーたち「......................(ギロリ!)」

ガーディ「......! アッハハハハ! こっ..怖くなんかねえよ!(ガクガク)」

ザングース「いやウソだろ!(笑) お前汗だくじゃねーか!」

都会では見ることのない野生のポケモンたちの様子に、ガーディとザングースはただおののくばかりである。

そして次の瞬間、彼らの恐怖感に拍車がかかった。

ヒュ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ..........

突如、周囲が謎の冷気に包まれたのだ。それにより木々は次々と凍てつく。

ガーディ「って.......なんかココ、めっちゃ寒くねえか?」

ザングース「そうかあ? お前風邪でもひいてんじゃねーの?」

ガーディ「じ.......自分がモフモフだからって....(ブルブル)テキトーなこと言うなよへーックション!」

ザングース「え? あーそうかそうか! 馬鹿は風邪ひかないって言うもんな~! いやー悪かった悪かっt」

???「 こ ん な 所 ま で 来 る の は 誰 だ ~ ! 」

ガーディ・ザングース「!?」

書き込み時刻2013-10-05 16:00:11

[79] T.T.

xy発売されましたね(今更ですがw)
新ポケの中ではガメノデスやカラマネロあたりがお気に入りです

というわけで久々の更新!

第十二話 "攻略! 迷いの森" ~その二~

ガーディ「何だ今の声!?」

ザングース「誰だ! 姿を現せ!!」

パラ パラ パラ ...

どこからもなく不気味な声が聞こえてきた。氷の粒が少しずつ降ってくるのを感じたと同時に、ガーディとザングースの
頭上に水色の物体が浮かんでくる。

フリージオ「ぬ ...... ! 貴 様 、 ガ ー デ ィ 巡 査 だ な ......... ?」

ガーディ「!? なっ....何だお前!? オレのこと知ってんのか!??」

フリージオ「ク ッ ク ッ ク ッ ................。さ あ な ....」

ザングース「(この冷気もコイツの仕業か..?)おいコラちゃんと答えやがれ」

フリージオ「冷 凍 ビ ー ム」

カチーーーーーーーーーーーン !

ガーディ・ザングース「うおっ!!?」

謎のポケモン・フリージオの強力な冷気により、二匹の足元は凍ってしまう。

フリージオ「貴 様 を 氷 漬 け に し て 、バ リ ヤ ー ド 様 へ の プ レ ゼ ン ト に し て や る の だ ~ !」

ガーディ「バリヤードだってェ.....? あのガリガリピエロのことか!!」

ザングース「するとお前は"ルマール・ピエロ"の一員ってわけだな.....?」

フリージオ「外 野 は 引 っ 込 ん で ろ」

ザングース「なーにー!!?? 人を外野呼ばわりするんじゃねー!!」

ヒュオッ!

足元の氷を砕き、反射的に飛び上がったザングースは、氷の結晶に"ブレイククロー"を当てようとする。しかしいとも
簡単にかわされてしまう

フリージオ「ガ ーデ ィ 巡 査 、危 険 な 奴 ................ 。ガ ー デ ィ 巡 査 、氷 漬 け に す る !」

ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド !!!!

フリージオは森の中に吹雪を呼び起こし、大粒の雪だまをいくつも作り上げる。それらがガーディたちに無情に
襲い掛かる。

ガーディ「うっ......寒みィ......!!」

ザングース「こりゃさすがにキツいぜ.......!」

フリージオ「ク ッ ク ッ ク ッ .................... 」

ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド !!!!

大粒の雪玉はさらに加速する。二匹はすでに視界という視界を奪われ、体が言うことを聞かない状況に陥っていた

ガーディ「ブルブル..... こっ...こんなところで負けてたまるかあ!! 火の粉ォ!!!」

ボ ボ ボ ボ ボ !!!

ガーディは渾身の火の粉を放ち周りの雪を徐々に溶かしていく。それがフリージオにもヒットするが、特殊防御力の高い
彼(?)にはほとんど効いていない様子だった。

フリージオ「ぬ る い な」

ガーディ「クソッ.......こうなったら..!! ザングーース!!!」

ザングース「んん!?」

ひょい

ガーディはバスケットボールを頭に乗っけた後、遠距離からザングースにアイコンタクトをし作戦を伝える。ザングースは
バスケットボールを見て、すぐに了解した。

ザングース「くらえ雪印ィ.....!! ギガ・インパクトォ!!!!!!」

フリージオ「ぬ ! ギ ガ イ ン パ ク ト .............. ! ?」

ガーディ「(さりげな~くシューーートーーーーー!)」

ヒューーーーーーーーーーーン  カクッ!

フリージオ「! ! ?」

ザングースが「ギガ・インパクトォ!!!!!!」でフリージオの注意を引いている間、ガーディはフリージオの近くにあった
老木にシュートを撃ち込む。それが跳ね返って、勢いを保ったままフリージオめがけて飛んでいく。

ザングース「へへーんひっかかったな!!! オレはギガインパクトなんて出せないし、今のは大ウソだ!!」

フリージオ「卑 怯 な 手 を ....... !」

ガーディ「もう手遅れだぜい!!!」

バチコーン!!!!

物理的防御力が致命的に低いフリージオは、顔面にボールが当たりすぐさま気絶した。

書き込み時刻2013-11-01 17:29:45

[80] T.T.

第十二話 "攻略! 迷いの森" ~その三~

ガーディ「..........びくともしねえな。死んでんのかコイツ?」

ガーディとザングースが気絶しているフリージオを取り巻き、タンコブだらけのその顔面を指で突こうとした、
そのときである。

フリージオ「.........クッ ....クッ .....クッ .....。 私 の 完 敗 ..... ダ」

ガーディ「! やっと目ェ覚ましたか」

ザングース「やい雪印、テメエ何故オレたちを襲った!? そもそも何者だ!? 全部吐けゴルァ!!」

フリージオ「フッ 、い い .....だ ろ う。 今 の 一 撃 で ...... 目 が 覚 め た」

話を聞くところによると、突如ガーディたちを襲ったこのポケモンの正体は、かのルマール・ピエロの新入りらしい。
このポケモンは元々大泥棒だったのだが、世界を征服するという野望を持つバリヤードに憧れ、最近彼に忠誠を誓ったのだ
という。フリージオはボスであるバリヤードに、この迷いの森をうろつく不審なポケモンを駆逐するよう命じられていたのだ。

フリージオ「貴 様 ら 警 察 団 の 察 し の と お り...... 我 が 組 織 の ア ジ ト は ......... こ の 森 の
遥 か 西 に 存 在 す る ......」

ガーディ「おいおいお前自分の組織裏切る気かよ!?」

フリージオ「止 め ら れ る も の な ら ..... 止 め る が い い 。任 務 を 遂 行 で き な か っ た 私 に ....
" ル マ ー ル ・ ピ エ ロ " を 名 乗 る 資 格 は ..... な い 。ダ ガ ッ !」

ザングース「だが?」

フリージオ「い ず れ 世 界 を 征 服 す る の は .... バ リ ヤ ー ド 様 だ ! そ も そ も あ の 組 織 は .... !
今 の 世 の 中 に 希 望 が 持 て な い 悪 党 た ち が 集 ま り ! 力 あ る バ リ ヤ ー ド 様 に 世 界 を 征 服
し て も ら オ ウ ト ! ! 全 力 で ボ ス を サ ポ ー ト し て い く 形 で ツ ク ラ レ タ ノ ダ ァ ッ ! ! !」

ガーディ「..............」

警官にアジトの場所を教えながらも、自分の組織のボスを必死にリスペクトしようとするフリージオ。ガーディはその様子に
軽蔑の眼差しを向ける。自分の中でどこか憤りを覚えていた。

ガーディ「お前......アホなんじゃねえの?」

フリージオ「! ! な っ .... ! ?」

ガーディ「今の世の中に不満があんなら、自分でどうにかしろよな! 人に頼ってばっかいねーでよお!!」

フリージオ「う ぐ っ ....... 」

ガーディ「お前知らねえと思うけどよ、世の中には人の命を第一に考えて自分を犠牲にする奴だっているんだぞ!?
ソイツに比べたらお前なんかクソ以下だッ!!!」

ガーディ巡査に一喝されたフリージオは言葉を失う。そしてすぐさまガーディは、ルマール・ピエロのアジトがあるという
方角へ向きを変える。

ザングース「おいおいガーディ、こいつ(フリージオ)連行しなくていいのか?」

ガーディ「早くみんなと合流してーし、んな暇ねえよ。とっとと組織捕まえて、街で思いっきりバスケの続きやろうぜ!」

ザングース「! ああ!!」

いつにもましてやる気満々の二人組は、敵のアジトへ向けて再出発するのであった。


―続く―

※次回から十三話です

書き込み時刻2013-11-15 17:21:48