突撃! ガーディ巡査

[1] T.T.

どうも初めてスレを立てさせていただきました、T.T.です

今回のテーマは「ポケモン警察団」です。なお、この作品は人間や伝説・幻ポケモンは一切登場しません。
(ポケダンの世界ともまた違います)

駄文ですがどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m では早速設定紹介を↓


『フロータウン』
物語の舞台となる町。ところどころに水路があり、そこを水上タクシーやゴンドラに乗って移動していくという
水上都市。(モデルはベニス)

『フォーティチュード(FT)』
ポケモンの警察団。拠点となる交番は3つあり、それぞれ第一交番、第二交番、第三交番とがある。第一交番はごく通常の
交番で、第二交番は道場、そして第三交番は団長や警部などの地位が高いポケモンから構成されている。
フォーティチュードの主な仕事はフロータウンのパトロール、犯罪の防止・取締りなど。

『ガーディ巡査』
本作の主人公で、第一交番の新米巡査。かなりのめんどくさがりやで、パトロール中にはよく不祥事を起こしてしまう。
しかしその突進力はすさまじく、かなりワイルドなバトルスタイル。今は亡き偉大な元団長・"ウインディ"を父に持つ。
ちなみにいつも公園で野宿をしている。

『ザングース巡査』
第一交番の巡査。顔の迫力がすごいお巡りさんとして知られている。ガーディとは仲がよく、一日の仕事が終わると
よく町の公園で一緒にバスケをしたりする。

『シママ巡査』
第一交番の巡査。瞬発力はピカイチで、犯人の追跡が得意。

『ココドラ巡査』
第一交番の巡査で、ガーディとほぼ同期の新米。犯人や落し物の捜索、地理案内などのあらゆる面でその才能を発揮する。
警察団界の申し子とまで呼ばれる天才。

『フタチマル巡査部長』
第一交番の巡査部長であり、責任者。規律に厳しく、あまり言うことを聞かないガーディにはとことん指導する。また
FT 唯一の水ポケモンなので、町の水路で溺れたポケモンの救助で活躍している。

『ボスゴドラ団長』
FT の団長(地位が一番高い)であり、普段は第三交番で仕事をしている。ココドラを子に持つ、不屈の精神を具える
ポケモン。そのため住民からの信頼が厚い。このポケモンが若いころの上司・"ウインディ"の子であるガーディを一人前に
させようとしている。

書き込み時刻2012-10-14 09:00:00

[20] T.T.

ネコさん、ポケダンの小説のほうはコウヨウたちの設定が複雑になりすぎたのでちょっとあれですが...

そう言ってくれてうれしいです^^ 自分は語彙が貧弱だから内容で勝負するしかないないんですよね(笑)

この小説は前みたく設定が複雑になりすぎないようにと思って作ってます(笑)

ネコさんも同じくガーディをメインにしてるし、こっちも応援しますよ! よろしくです


更新します。当初予定していたシナリオとは別なものを書いたので時間がかかりました。
それにしても最後の???の正体がわかる人っているのかな.....?

第三話 "風と飛行タイプ" ~その一~

ガーディ「(水路のゴンドラが...転覆した!!??)」

バタァン!!!

クイタラン(店主)「!? お客様お代は....? ズバリ! 食い逃げでしょ~う!?」

ダダーーーーーー!!.......

ガーディは血相を変えてピザ屋を飛び出し声のした方向へと走り出す。


―午後・フロータウン噴水のある広場―

声のした水路のそばにある広場へ着くと、壊れかけたゴンドラとびしょ濡れのポケモンたちが何匹も群がっているのがわかった。

ガーディ「あれ....おかしいな。転覆したはずのゴンドラが陸にあるz」

フタチマル「遅いぜガーディ」

ガーディ「! フタチマル巡査部長.....。どうしてここに?」

後ろからいきなりドヤ顔を極めたフタチマル巡査部長に話しかけられた。

フタチマル「フッ、説明しよう」

朝ガーディとシママがパトロールに行った数十分後、フタチマルも第一交番を出発し別のルートでパトロールに行った。昼ガーディが
ピザを食べている時間に水路のゴンドラが転覆してしまったのだが、近くの広場をちょうどフタチマルは歩いていた。
なので彼は溺れたポケモンたちをぱぱっと救助してしまい、今は事故の検証を行っているところだ。

フタチマル「ものの20分で10数匹の乗客を救助してやったぜ。ま、オレにかかれば余裕だったがな(ドヤ)」

ガーディ「じゃあ大事には至らなかったんスね?」

フタチマル「ああ。.....ところでガーディ、シママはどうした?」

ガーディ「ん....ア、アイツね! アイツ方向音痴だから道に迷っちまったんスよ!(笑)ハハハハ警官なのに超絶馬鹿っスね
まったく(ま~さか、オレが怒らせて帰っちまったなんて言えねェかんな)」

ガーディはとっさにウソを言う。

フタチマル「おいおい本当かよ? .........まァいいか」

ガーディ「そ、そうだ巡査部長! なんでゴンドラは突然転覆したんでしょうね!」

フタチマルはこの事件の核心に触れられ顔を曇らせる。

フタチマル「........これはあくまでオレの予想だがな。ゴンドラが転覆したのはおそらく、例の"韋駄天の風"が原因だ」

ガーディ「! あのいたずら風が...?」

フタチマル「空は見ての通り雲一つない快晴。その空の下でオレは、いやゴンドラに乗っていた住民たちもみな、とある風を
感じたのさ。細くうねるような風をな....!」

つまり、ゴンドラはポケモンによって倒されたということになる。

ガーディ「.....確かに、今朝見た新聞と同じようなにおいがプンプンするっスね」

フタチマル「そうだろう。そしてまたオレの予想が正しければ、毎度毎度"韋駄天の風"を起こして世間を騒がせまくっている
奴は、この近くにいる! 飛行ポケモンだ! 飛行タイプを持つポケモンはいないか!?」

ガーディ「風を起こせる奴なんて限られてますもんね。えーと飛行タイプは...........っと」

フタチマル「よく探せよ。意外なやつが犯人かもしれないからn」

ガーディ「あっ!」

ザッバーン!!

???「プンスカプンスカ!! やっぱり水の中は息苦しいモス!!!(怒)」

フタチマル「!! こいつは...!」

周りを見回していたら隣の水路からいきなり、水しぶきが上がった。それと同時に、頭上に2枚の分度器をくっつけたような羽をもつ
飛行ポケモンが現れた!

書き込み時刻2012-12-01 23:48:06

[21] T.T.

第三話 "風と飛行タイプ" ~その二~

アメモース「プンスカプンスカ!! んん!!? 何かオイラに用でもあるモスか!!?(怒)」

ガーディ「!? 何スかこのポケモンは!?」

フタチマル「こいつは....水路の暴れん坊・"怒りのアメモース"...! 指名手配だ!」

怒りのアメモースとは、最近フロータウンの至る水路に出没し店を襲ったりする悪党だ。いつも怒ってばかりで、
少し変わった技を使うことからそう呼ばれるようになった。

ガーディ「...! ほんじゃあさっさと捕まえないt」

フタチマル「シェルブレード!!」

アメモース「うおっ!?」 (何とかかわす)

ズパァァーーーーーン!........

アメモース「まったく、危ないモスね~!!! いきなり何するんだモス!!!?(怒)」

フタチマル「フッ危ないのはむしろこの町のほうだ。貴様、とぼけるなよ...!!」

アメモース「はァ!!!?」

フタチマルは自身の武器であるホタチをアメモースに突きつける。

フタチマル「お前だろう。今世間を騒がせまくり、"韋駄天の風"とかいうくだらないいたずらを起こしてる犯人は!」

ガーディ「!!.....」

アメモース「...??? 何のことだかさっっぱりわからんモスけど.....」

フタチマルがアメモースを疑うのは無理もない。調査隊の調べによると、"韋駄天の風"を起こしているポケモンはちょうど
アメモースくらいの大きさだということがわかってきているからだ。しかしこの容疑者Aは目を丸くし、とぼけている。

アメモース「オイラを捕まえようと言うのなら、み~んなみ~んなメチャクチャにしてやるモス!!! 銀色の風!!」

ブ   オ        ハ  ォ....!


ガーディ「ぐほっ! 何だありゃ...!?」

広場一面に吹き荒れるきらめく風...! 先などほとんど見えないほどの風に襲われた。アメモースは強風を巻き起こすが、
その風の影響は視界不良のガーディとフタチマルだけでなく、噴水の後方に群がる住民たちにも及ぶ。

スカタンク(住民)「ひぃーーーー!! 怖いよー助けてママーー!!」

フタチマル「...!(いかん、このままでは住民に被害が...!)皆さん、ここは危険です!! 今すぐ路地へ避難して
くだサーイ!!!」

ガーディ「......(しっかし全然前が見えねェ。やっぱここはいちかばちかやるしか...)」

アメモース「モスモスモス!! 一度オイラがキレたらどうなるか、思い知らせてやるモs」

ガーディ「突進!!」

ゴ ォー  ...!

ガーディは何故か一瞬上を見た後、風を切りアメモースめがけて突っ込もうとするが...

アメモース「! バブル光線!!」

ガーディ「!!!!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!......

フタチマル「!? ガーディ!!?」

前方から飛来してきた無数の泡は、ガーディに命中しては破裂するという運動を続ける。アメモースは突撃してきたガーディに
対し、羽根をばたつかせながらも口からバブル光線を放ったのだ。が、はばたき疲れたのかようやく風を止めた。

何にせよ効果は抜群の技をもろに受け、ガーディは相当な深手を負ったのである。

フタチマル「くっ、水タイプの技まで使えるのか......なんて奴だ...!」

アメモース「フン、だ~から詰めが甘いんモs」

ガーディ「誰の詰めが甘いってェ?」

アメモース「!!!!!! んギャおオォォォォォォぁ熱ちちちちちちちちち!!!!!?????」


ボ ウッ!!!!


フタチマル「!?」

馬鹿みたいに狂いだしたのかと思いきや、突然アメモースの体が炎上した。そしてガーディは、まるでこの瞬間を
待ち構えていたかのように笑みを浮かべる。

ガーディ「ハァ..ハァ...。たしかに水タイプの技は予想外だったがよ、言っとくがお前、今んところぜ~んぶ
オレの思い通りになってるかんな!!!」

アメモース「.....(思い通りだと!?)」

ガーディ「ハッ上等よ!! 勝負はまだまだこれからだぜ!!!!」

新米巡査はふらつきながらも、燃え続けているアメモースに向かって威嚇の体勢をとった。

フタチマル「(それにしても、一体何でこいつ燃えてるんだ.....??)」

書き込み時刻2012-12-15 09:34:10

[22] ネコ

T.T.さん

確かにメインのポケモンがガーディ系と共通してますねw
真犯人っぽい戦国風のポケモン・・・ウォーグル?
いや、一人称がワシでしたので。そしてポケナガのマサムネさんのベストリンクで自分の中では戦国のイメージもあって。
まぁ、単なる予想なのではずれてると思いますw

書き込み時刻2012-12-15 19:56:50

[23] T.T.

ネコさん、タイプは合ってますがウォーグルじゃないですね。でも確かにそのポケモンの口調のモデルは

マサムネです(笑) 詳しいことはいえませんが、次回登場する濃度マックスの新キャラがヒントをしゃべるそうなので

それまで待っててくださいね^^


更新です。何かと変ですがどうか勘弁をm(_ _)m

第三話 "風と飛行タイプ" ~その三~

どうやらガーディはアメモースに突進する前、上空に向かって"火の粉"を放ったようだ。それが次の瞬間、時間差で
落下しアメモースに命中して炎上したというわけだ。

フタチマル「なるほどな.....。ってかお前、火の粉を覚えたんだな?」

ガーディ「そりゃそうっスよ。さすがに炎タイプが火ィ吹けないのはマズイっスからね.....」

アメモース「........」

よく見るとアメモースの体から火が消えていた。うつ伏せになりながら、黒い煙をひたすらあげている。

ガーディ「?? あいつ、もう戦闘不能になってんスかね?」

フタチマル「さァどうだか.....」

アメモース「(ピクッ)」   フタチマル「!(動いた!!)」

二匹がおそるおそるアメモースに近づいた、そのとき!

アメモース「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!! オイラはもうぶちギレたぞおおおおおおおおお!!!!!!!!」

ガーディ・フタチマル「!!!??」

ヒューヒューヒュー!!............

アメモースは起き上がると同時に特大且つ無数のエネルギー弾を放つ。激怒しているその顔は赤みを帯びていてまるで
鬼のような形相だった。ザングース巡査の比ではない。

フタチマル「に、逃げろガーディ!!! とにかくあれをまともにくらったらおしまいだからな!!?」

ガーディ「えちょ意味が....。一体どうしちまったんスかあいつ!!?」

フタチマル「おそらく....オレたちは奴の逆鱗に触れt」

アメモース「燃えろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」

ボ  シャ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ!!!!!

フタチマル「うおっ危な!!」

流星群のごとく降りかかるエネルギー弾とは、『めざめるパワー炎』。俗にめざパ炎と呼ばれるあの技だ。めざパ炎は
広場だけでなく、近くの民家にまで命中し燃え広がっていく。ここ水上都市・フロータウンの一部は地獄絵図と化したので
ある。そう、凄惨を極めたこのめざパ炎があまりにも強力すぎることが、怒りのアメモースと呼ばれる由縁―

ガーディ「ああ...火が...! 巡査部長、水タイプの技でこの火ィ消してくださいな!!」

フタチマル「いやさっきから試してはいるが.....効果がないのさ...」

アメモース「みんなみんな燃えてしまえええええええええええええええええ!!!!!!!!」

ボ  シャ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ!!!!!

フタチマル「!! おいガーディ!! 水気のある所だ、噴水の近くに逃げ込め!!!」

ガーディ「ああ!! あいつ.....イカれてるっスよ!!」

アメモース「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」

ヒューヒューヒュー!!..........

フタチマル「ヒソヒソ(くっ、これじゃあ迂闊に手を出せないな。奴がめざパ炎を放ってくるうちは逃げるしか...)」

ガーディ「ヒソヒソ(だけど火がこっちまで来るのも時間の問題っスよ!?)」

フタチマル「ヒソヒソ(確かにそうだが.....)」

二匹はまだ炎が広がっていない噴水の陰にしゃがむ込みなんとかアメモースをやり過ごしていた。が、安心できたのは
つかの間で、最悪の事態は起こった。

ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ!!!!...

ガーディ・フタチマル「!!!!???」

燃え広がる炎どうしが連結し、噴水を中心とする半径5メートルくらいの炎上網ができていたのだ。二匹は囲まれ火は
轟音をたてながら近くへ迫りくる....!!

アメモース「メチャクチャにしてやるモスううううううううううううううううう!!!!!!!!!!」

フタチマル「――――――――――!!!!」

―二匹が腹をくくった、次の瞬間!―

???「―なのでェ↓ エアカッターですねー↑!」


ギュ イ             ン  !!


ガーディ「へ」

ボスゴドラ「ぬうん!!!!!!!」

アメモース「!!!!!!!!!!??????」

ガッチャ

突如上空から現れた鋼鉄の翼を持つ謎の鳥ポケモンと、炎を纏いながらも水路の近くへ前進してきたボスゴドラ団長。
???はエアカッターで一瞬にして広場に広がる炎上網を消してしまう。そしてアメモースはボスゴドラによって、
触覚に手錠をかけられたのであった。

書き込み時刻2012-12-16 20:42:13

[24] T.T.

三話の最後です。新キャラのせいで話が進まない.....(笑)

第三話 "風と飛行タイプ" ~その四~

―夕方・フロータウン噴水のある広場―

どうやら謎の鳥ポケモンとボスゴドラ団長は町をパトロールしていたら、大規模な火災を発見し駆けつけたらしい。
その場所がガーディとフタチマルがアメモースと戦っていた噴水のある広場だったのだ。何にせよ謎の鳥ポケモンの
活躍のおかげで、民家は少し燃えてしまったものの火はなんとかおさまり大事には至らず住民に被害は出なかった。

そして謎の鳥ポケモンたった今、捕縛された指名手配・怒りのアメモースを牢屋のある第三交番まで連行し広場へ戻ってきた
ところだ。

???「―なのでェ↓ アッシは警部の"エアームド"ザンス。ガーディくんとは初めて会うのでェ↑ なのでェ↓
uh~よろしくお願いしメァー↑ス!!」

ガーディ「...........(何だこの人の口調。ぶっちゃけうざい)(笑)」

ボスゴドラ「まっガーディ、こんなへんてこな奴だが何とか仲良くしてくれ(笑)」


『エアームド警部』
第三交番の警部(ボスゴドラ団長の次に地位が高い)で、普段はフロータウンを上空からパトロールしているポケモン。
また兼業でポケモンに技の知識を教える施設・"ポケモン塾"の講師もしている。そのため技には詳しく、口調がやたら
変になってしまった。


ちなみに今この四匹は、フロータウンで"韋駄天の風"を起こしているポケモンについて話し合っている。

エアームド「フタチマァーッ↑クス!!」

フタチマル「はい何でしょう??」

エアームド「ア~ンタ犯人の飛行ポケモンがあのアメモースだって決めつけちゃったんじゃないの~↑!? それ嘘なのでェ↑
本当はアイツが犯人ってわけではないのでェ↓ なのでェ↓ 間違いですねー↑!」

要するに、犯人はアメモースではないのだということを言っている。

ボスゴドラ「じゃあ誰だってんだ?? "韋駄天の風"を起こしやがる真犯人ってのは.....」

エアームド「..........実はアッシ、見たんザンス」

ガーディ「見たって....何をスか?」

エアームド「話の流れから考えてェ↑ 今は"韋駄天の風"を起こしている真犯人についてですねェ↓ 話し合っているのでェ↓
んなのでェ↓ uh~その犯人の姿 となりメァー↑ス!!」

ガーディ・ボスゴドラ・フタチマル「!!」

今日上空をパトロールしていたエアームド警部の情報によると、真犯人はちょうどアメモースくらいの大きさで体の色は
茶色、そしておまけに武器を持っている鳥ポケモンらしい。他にも独り言がやたら戦国っぽいなどのさまざまな情報も....

ガーディ「すっげェそんなことまでわかんのかよー! これでだいぶ犯人がしぼられてきたっスね!」

フタチマル「うーんだが茶色の鳥ポケモン......? 聞いたことがない。この街のポケモンじゃなさそうですね」

ボスゴドラ「ま、これだけ情報がありゃあひとまず全然大丈夫だr」

エアームド「ドーラちゃん♪ ドーラちゃん♪」

ボスゴドラ「んん??」

エアームド「"全然大丈夫"ゥ↑? んーとその表現なんですがァ↓ uh~文法的にはありえないんですよねー↑! ハイ。
ここまでおkですかー↑!? ダイジョブですかー↑!? なーのーでェ↓ 今からアッシが言う理屈も覚えとかないと
いけナー↑イ故ェ↑ 全然っていう連用修飾g」

ボスゴドラ「お前うざい帰れ(汗)」

ガーディ・フタチマル「...............(汗)」

何はともかく"韋駄天の風"。それはフロータウンが抱える最大の課題でありながら、今後のガーディたちの仕事と大きく
関わりのある問題であった!


―続く―

書き込み時刻2012-12-17 17:12:08

[25] 風船メガネ

T.Tさん

新参者の風船メガネです。

いやあ、T.Tさんの小説はいい内容ですねえ!
素晴らしいです!

尊敬します!

書き込み時刻2012-12-17 20:17:19

[26] T.T.

風船メガネさん、はじめまして^^

尊敬だなんて...お褒めの言葉ありがとうございます! 変てこな展開になるかもしれませんがよろしくです(笑)


今日は小説はなしでキャラ紹介です。これで主要キャラの設定は全員書いたかな...?

『マラカッチ巡査』
第三交番の巡査で、ボスゴドラ団長とエアームド警部の秘書でもある。陽気な性格で居眠りも多いが、頭の回転は速い。
得意戦法は「飛び跳ねる」でステップを踏みながらの「ニードルアーム」。

『ナゲキ体力指導教官』
第二交番(道場)の体力指導教官(警察官の訓練を行う役職。地位は巡査部長以上警部以下)和風な雰囲気をかもし出し、
柔術の心得を極めしポケモンといわれる。

『エルレイド体力指導教官』
第二交番の体力指導教官。洋風な雰囲気をかもし出し、剣術の心得を極めしポケモンといわれる。また、技「未来予知」
により少し先の未来を見ることができるという能力を持つ。

『レディアン刑事』
FT唯一の刑事。ボスゴドラ団長直属の部下ではないので、交番には属せず普段はフロータウンの住民に紛れて生活している。
重大な任務のときだけ召集されるが、出番は少なくガーディやザングースたちにはまだ顔を知られていない。ワイルドを
代表するポケモン。

書き込み時刻2012-12-19 16:53:19

[27] T.T.

小説です。今回やたら長いですがただの余興です(笑)

第四話 "来たれ! 第二交番" ~その一~

―朝・フロータウンポケモン塾―

エアームド「テキスト44ページそれっからー↑ しかくの三番目ー↑ィ!! 演習問題ですねー↑!
―このステルスロックがァ↓ 岩タイプの技になってるのでェ↑ なのでェ↓ そこだけ確認してくれればいいかなァ~↑?」

ガーディ「ハァー.......(なんだこの授業超絶つまらん)(笑)」

ボスゴドラ「おうテメェらあ!! 警官としてしっかりこいつの講義聞いとけよ!!?」

ここは第三交番から徒歩十分で行けるビルの3階である。そのポケモン塾の教室内では、黒板にいる講師エアームドが第一・第三交番の
メンバーに特別講義を開いていた。先日のような"韋駄天の風"による被害を少しでも減らすため、警察官がポケモンバトルの知識を
取り入れようというボスゴドラ団長の方針らしい。

でその本人ボスゴドラは窓側一番後ろの席に降り、自分の体よりもはるかに小さい椅子に座りながら短い足を机の上に乗っけて
横柄な態度をとっている。

何でこんな朝っぱらから鉛筆持たされなきゃならないんだか.....。前から2番目の列に隣どおし座っている馬鹿二人組(ガーディ、
ザングース)は同じ思いを抱きながら、マシンガンの如く襲いかかるエアームドの授業を上の空で聞いていた。

ザングース「ヒソヒソ(ああオレはもうダメだ........あの警部のやかましくてうざいアクセントを聞いただけで死にそうに
なるぜ...)(汗)」

ガーディ「ヒソヒソ(俺もだザングース。勉強ってーのはどうも根本的に苦手なんだよな)(汗)」

ザングース「......! ヒソヒソ(おいガーディ、あいつ見ろよ.....!)」

ガーディ「? ヒソヒソ(あいつって?)」

マラカッチ「ぐぅーzzzzzzzzzzzzzz ぐぅーzzzzzzzzzzzzzz」

睡魔に敗れたのか、ガーディの右隣の席のポケモンがうつぶせになりながら爆睡していた。第三交番の巡査・マラカッチである。

ザングース「ヒソヒソ(ボスゴドラ団長の目の前でよく寝てられるよな....)」

エアームド「―なのでェ↓ マラカッチさんハイッ↑! この中でステルスロックに特に弱いのは↑!!」

マラカッチ「ぐぅーzzzzzzzzzzzzzz ぐぅーzzzzzzzzzzzzzz」

不運にもマラカッチは問題をあてられてしまった。

ガーディ「(いや無理だろ! 寝てるやつに答えられるわきゃねe」

マラカッチ「ウルガモス.....ぐぅーzzzzzzzzzzzzzz」

エアームド「ですねー↑! 虫・炎タイプザンス故ェ↑ 岩技にはめっぽう弱いのでェ↑ なのでェ↓ uh~答えはウルガモス
となりメァー↑ス!!」

ガーディ・ザングース「.......(ハ???)」

見事である。マラカッチはエアームドの問いに眠ったまま答え、しかも正解したのだ。

ザングース「(ったくどんな神業だよ。第三交番にはこんな奴までいるのか.....って、ん?)」

ガーディ「ハイ団長!!! 異議あり!!!」

ガタッ!!        全員「........??」

直後、沈黙を打ち切ったガーディは立ち上がり後ろを向き、ボスゴドラ団長に向かって叫ぶ。

ボスゴドラ「どうしたァ!!!」

ガーディ「フォーティチュードの一員としてこのように戦闘の知識を学ぶことは大切なのでありますが、やはり実践が一番なのでは
ないでしょうか!?」

ボスゴドラ「んん...なんだその言い方は......!!? おいテメェ!! 巡査の分際でオレに意見しようたァ何事だあ!!!!」

ガーディ「うっ...!」

ガーディは「勉強やりたくないぜパワー」を掲げ慣れない敬語を使って抗議するが、その発言に憤りを感じたボスゴドラから激しい
叱責を浴びて怯んでしまう。

ガーディ「ですが.....我々が"韋駄天の風"から住民の安全を守るためには、一刻も早く屈強な軍団になることが求められている
のであります!!」      ボスゴドラ「!!........」

ガーディ「ですからそのためにも実践は大切なのです!! さァ皆さん、鉛筆などはすぐに置き思いっきりバトルをしようじゃあ
ありませんか!!!」

ボスゴドラ「(くっ、こいついいこと言いやがるぜ。オレ様が間違っていた.....!)」

ガーディが誇らしげに演説を終えると同時に、教室内には「おォー」という感嘆の声がどよめく。そして心を打たれたボスゴドラ
はというと....

ボスゴドラ「全員......荷物まとめて表へ出やがれ。...........机の中だけ忘れ物すんなよ」

エアームド「ほェ↑ィ??」

ボスゴドラ「授業は中止!! 今日は第二交番(道場)で訓練を行う!!!」

全員「!!」

すぐに勉強からポケモンバトルへの移行の旨を伝える。


それにしても新米巡査・ガーディの「勉強やりたくないぜパワー」はすごい。何かうまいこと言って今後の予定などをあっさりと
狂わせてしまうのだから(笑)

書き込み時刻2012-12-21 15:47:15

[28] T.T.

第四話 "来たれ! 第二交番" ~その二~

―午前・フロータウン第二交番前―

ガーディ「おー! ここが道場の交番かー!」

フタチマル「フッ、まったく何度訪れても全身の血が騒ぎ出す建物だぜ....!」

バキィッ!! バキィッ!! ドゴォ!!!!

ココドラ「わわっ! 何の音ですか?」

扉越しに聞こえてきた、ポケモンどうしの拳と拳がぶつかり合う音。第一・第三交番のメンバー計8匹は、今日一日訓練を行うため
ここ第二交番前に来ていた。第二交番とは少し特殊な交番で、一般の住民との触れ合いこそないが、警察官が訓練をするときのみ
使われる。即ちFT専用の秘密道場なのだ。

建物の中には常時二名の体力指導教官が配置されており、相手をしてくれたり訓練メニューを考えたりなどをしてくれる。

ボスゴドラ「.......いいかテメェら。今日の訓練は遊びじゃねえ、本気だ。本気出して戦わねェと大きな事故になりかねん。
覚悟はできてるよな.....?」

ザングース「.....(ゴクリ)」

ギィ...!

ボスゴドラ団長が鋼鉄の扉を軽々と開けると同時に、一行はどんどん中へ入っていく。

ガーディ「よっしゃー! オレが一番乗りだz」

エアームド「uh~ガーディくん。あーとですねェ↑ ちょぉ~っと足を止めてもらってもいいザ~↑ンス?」

ガーディ「? 何スか??」

エアームド「と言ってもォ↑ 特に話すことなんてないのでェ↓ かと言ってもアッシ自身な~↑んで今呼び止めたのかまっっっく
わからないのでェ↓ なのでェ↓ やっぱり用事ナーイ♪」

ガーディ「......(こいつ、今すぐにでもしばき倒してェ)(怒)」

先陣を切ったガーディが後ろを向きながら中へ入ろうとした、次の瞬間である。

ゴォ......!       ガーディ「へ」

ドッゴォーン!!!

突如体格のいい謎の格闘ポケモンが中から吹き飛ばされ、そのままガーディにもろに衝突した。

ボスゴドラ「!? 何だァ~!?」

ガーディ「痛てててて.......ちょっ、まったくなんてことしてくれんだよお!!」

ナゲキ「.....................すまぬ」

エルレイド「あっハハごめんねナゲキー! ちょ~っと力入れすぎちゃった☆」

フタチマル「! この方々はっ...!」

ツカ.ツカ.ツカ.....

吹き飛んできた体格のいいポケモンはナゲキ。そして和風な感じの道場内に張りつめられたボロボロの床を歩いてきたポケモンはエルレイド。
そう、彼らこそがこの第二交番の体力指導教官である。

ガーディ「痛つつつつつ....」

エルレイド「あ、そっちのキミもごめんね☆ それにしてもいや~ボスゴドラ団長!」

ボスゴドラ「どうしたトサカ野郎」

エルレイド「キ~ミたちが全員でここに来るのはわかっていたさー! ボクの自慢の"未来予知"でね☆」

ガーディ「未来予知ィ!? すっげーアンタそんな技まで使えるんスか!!」

ガーディは初対面であるエルレイド体力指導教官の能力に驚く。が、面識のあるほかのメンバーたちはこのポケモンのハイテンションぶりに
逆に呆れているのか、何の反応も示さなかった。

エルレイド「―で今日の訓練メニューなんだけどさー! せっかく全員そろってることだし~、赤・青2チームに分かれて団体戦 な~んてのは
どうかな? 盛り上がるしね☆」

全員「!!」

フタチマル「団体戦....ですか?」

エルレイド「ルールは簡単♪ 赤・青チームの5匹ずつがそれぞれ先鋒・次鋒・中堅・副将・大将に分かれて互いに試合するのさー!
先に三勝したチームが勝ちだよ☆」

ガーディ「えー何それメチャメチャ楽しそうじゃないスかぁ!!」

ガーディだけではなく、ほかのメンバーたちも団体戦と聞いて感情を高ぶらせ静かに闘志を燃やす。

エルレイド「ん~そうでしょ! じゃあ早速...ナゲキ!」

ナゲキ「対戦表なり..............」

ボスゴドラ「ほぅどれどれ」

ぴらっ

ボスゴドラは用意周到な二匹から、早速団体戦の対戦表を受け取る。そしてその組み合わせは.....



赤チーム
先鋒; エアームド警部
次鋒; ザングース巡査
中堅; フタチマル巡査部長
副将; ガーディ巡査
大将; ココドラ巡査


青チーム
先鋒; シママ巡査
次鋒; マラカッチ巡査
中堅; ナゲキ体力指導教官
副将; エルレイド体力指導教官
大将; ボスゴドラ団長

書き込み時刻2012-12-23 15:49:20

[29] T.T.

今日は大晦日ですね^^; まあ自分は元旦から一日塾で過ごすことになりますが(笑)

第四話 "来たれ! 第二交番" ~その三~

訓練の一環として、赤・青2チームに分かれて団体戦を行うことになったガーディたち。赤チームサイドでは、リーダー格の
エアームド警部を中心に作戦会議が進められていた。

エアームド「おkですかー↑!? ダイジョブですかー↑!? 今回は3勝したほうが勝ちになるのでェ↓ なのでェ↓ 絶対におとせない試合
 というのがあると思うんですよねー↑!」

ガーディ「? ズバリどの試合なんスかぁ??」

フタチマル「フッ、そんなの副将・ガーディVSエルレイドさん戦と大将・ココドラVS団長戦『以外』に決まってるだr」

エアームド「ですねー↑! トサカくん(エルレイド)とドラちゃん(ボスゴドラ)はものすごく強い故ェ↑ 絶対に勝てないのでェ↓
なのでェ↓ ほかの三試合が絶対に落とせない となりメァー↑ス!!」

ボスゴドラ団長は以前ズルズキン兄弟をコテンパンにした通り無類の強さを発揮する怪物で、エルレイド体力指導教官は戦闘能力だけ
ならエア-ムド警部をも上回る強敵なのである。

ココドラ「え、ちょっと待ってください」

ザングース「どうしたココドラ」

ココドラ「ということは.......僕とガーディくんの試合はいわゆる捨て試合になるのでしょうか?」

ガーディ「!! なんだって...!?」

フタチマル「.................」

フタチマルはガーディとココドラから視線をそむける。

フタチマル「申し訳ないが、そういうことになる.......」

ガーディ「そんな...」

ココドラ「...........」

ぶるぶるっ       不意に体が震えだし表情を急変させたココドラ。武者震いというやつだ。

ココドラ「(父上...。いくらあなたが強くても、またいくら僕が捨て試合を命じられても! 今回こそ勝ってみせますよ....!!)」


一方、青チームサイドではリーダー格のボスゴドラ団長を中心に作戦会議が進められていた。

ボスゴドラ「―いいかテメェら、今日はプライドにかけて負けるわけにゃいかねえ。オレ様のチームの作戦はただひとーつ!!」

シママ「...(ゴクリ)」

ボスゴドラ「全員、ど根性と気合で奴らをぶっとばせえ!!!!! 以上!!!!!」

全員「.......(汗)」

マラカッチ「.......なんか、ずいぶんとテキトーありんすね(汗)」

青チームの作戦は至って単純なのである。

エルレイド「あ、これで会議終わらせるってのもなんだしちょっと補足してもいいかな?」

シママ「? どかしましたか」

エルレイド「こ~の道場の床、摩擦が大きいからたまにつまづきそうになるんだー! それにオンボロだからストロングな衝撃
あたえるとすぐ壊れちゃうし♪ 十分注意してね☆」

ナゲキ「戦場を制するがこそ、強者への道は開かれんという意なり.....」

ボスゴドラ「うおっし!!!!!」

ド   シィ                ン!!!!!!!

不意にボスゴドラは地面を思い切り踏込み、道場内に轟音を轟かせる。

エルレイド「ちょっ団長~! ダ~メじゃないかーキミの体重で本当に床つきぬけちゃうよ☆」

ボスゴドラ「........(今日は息子との勝負か....。悪りィがココドラよ、オマエにゃまだこの俺様は超えられんわ)」



そして道場内の古時計の針がちょうど真上をさし絶妙な低音を奏でた、正午―

マラカッチ「―今回の審判はこのアタシ、マラカッチ巡査が務めさせていただくでありんす♪ そしてこれより先鋒・赤チーム
エアームド警部VS青チームシママ巡査の試合を行うでありんすりん♪」

シママ「....(相手は鋼・飛行タイプね)」

ジリッ

エアームド「.............」

マラカッチ「両者構えて.......では! はじめなんし!!」

バサ ァ  ッ!

審判マラカッチが赤・青2種類の旗を勢いよく振り上げると同時に、シママたちは一気に戦闘態勢をとった。

こうしてさまざまな思いが交錯する中、警察官同士の団体戦は火ぶたをきっておとされたのであった。



―続く―

書き込み時刻2012-12-31 17:51:27

[30] T.T.

あけましておめでとうございます! 今年もよろしくです!


第五話 "勝ってなんぼの団体戦" ~その一~

エアームド「ステルスロックしメァー↑ス!!」

ガン  ガン  ガン  ガン  ガン  ガン  ガン  ガン  ガン  ガン  ガン  ガン  ガン!.....

いきなりエアームドが鋭利な岩石を飛ばすと同時に、シママの立っている場所にそれらが漂い始める。長期戦にはもってこいの技だ。

シママ「!...早く勝負をつけないと! スパーク!!」

バチバチバチィッ!!!

エアームド「(あ~~そうくるザンスか)」

帯電をしたシママはいくつものステルスロックの間を通り抜け突進するが....。

シママ「―――――――――――――――――――――――――――――!!!」

ゴォ....!

エルレイド「ん~行くんだシママー! 警部の最大の弱点は電気タイp」

エアームド「前方から物理攻撃がくるのでェ↓ なのでェ↓ 鉄壁しメァー↑ス!!!」

シママ「!?」

ガ キ  ィ                ン!!!

すかさず無音で低空飛行してきたエアームドが、硬度を上げた片方の鋼鉄の翼によりシママの攻撃を受け止めたのだ。よってシママは
このステルスロックゾーンからわずか5メートル前方で動きを封じられてしまったのである。

ガーディ「どんだけ速ェんだよあの変態警部......」

シママ「うっ.....」

ギギ  ギ ...

エアームドとシママ、互いの力は拮抗しているようだ。

エアームド「シマママァーッ↑クス!!」

シママ「こんなお互い一歩も譲れない戦闘中に.....一体何ですか警部?」

エアームド「お互い一歩も譲れないィ↑!? ア~ンタ何かタイプ相性を勘違いしてるんじゃないの~↑!? んーとですねェ↑
たしかにタイプ相性では圧倒的にアッシが不利なんですがァ↓ それがすべてというわけではない故ェ↑ アッシ別に今本気出して
いないのでェ↓ なのでェ↓ uh~今からアッシの"これ"くらってとっとと散ってくださいねー↑!!」

ヒュ オ   ォ....

エアームドは授業風の口調を交えながら一旦天井近くまで飛び上がる。

ボスゴドラ「!!(奴の視線の先にはシママの後方に群がるステルスロック.....。こいつもしや!!)」

エアームド「―なのでェ↓ 指示語の答えはエアカッター となりメァ↑ース!!!」

警部は音速で走るいくつもの空気の刃を例のステルスロックゾーンへととばす。そして!

シママ「!!!!」


ヒュル  カッ ル ル ル カッ ル ル  カッ ル  ル   カッ  ル      ル カッ!!!!!!


全員「!!!???」

鈍い音をときどきたてながら周囲を圧倒し舞い続ける巨大な竜巻。エアームドのエアカッターにより一瞬にして引き裂かれた
ステルスロックたちは、ブーメラン状の軌道に乗ってシママを巻き込み一つの竜巻を作り上げたのだ。

フタチマル「す、すごい....」

そしてその岩の渦がやんだと同時に、シママは青チームサイドに倒れこんでいた。

マラカッチ「シママ巡査戦闘不能! よって勝者赤チーム・エアームド警部でありんす♪」

書き込み時刻2013-01-01 17:53:13

[31] bw

初めまして!bwです。
T.T.さんの読ませていただきました!
「行をあけるとこんなにおみやすいんだ。」
と、感じました!
続き楽しみです!!

書き込み時刻2013-01-05 18:20:37

[32] T.T.

すみません! 今まで諸事情により来れませんでしたm(_ _)m


bwさん、こちらこそはじめまして。コメントありがとです! お互い更新がんばりましょう^^


では更新です。しばらくはずっとバトルやりっぱなしかもしれません(笑)

第五話 "勝ってなんぼの団体戦" ~その二~

先鋒対決はエアームドの圧勝。赤チームは好スタートをきった。

ザングース「お疲れさんエアームド警部、さすがっスね!」

エアームド「逆に言うとですねェ↑ 次のア~ンタの試合はプライドにかけて絶対におとせないのでェ↓ なのでェ↓
もし負けたらァ死にたいと思ってくださいねー↑!」

ガーディ「......(汗)」

次に試合を控えるザングースは意外と毒舌なエアームドにハイタッチをしながらバトルフィールドへと向かっていった。
青チームサイドはしばらく作戦会議が続いていたが、ようやくザングース巡査の対戦相手も出てきたようだ。そして...


―次鋒・ザングース巡査VSマラカッチ巡査戦―

フタチマル「審判は代理でオレがやります! ほんじゃあ次鋒・赤チームザングース巡査VSマラカッチ巡査の試合を始めて
くだサーイ」

第二試合が始まった。

ザングース「うおおおおおお!!! いっくぜェ ブレイククr」

マラカッチ「不意打ちでありんす!」

パァーン!!

ザングース「べごっ!?」

いきなり敵陣へ突っ込んだのはいいが、技を読まれていとも簡単に先制攻撃をくらったザングース。しかしザングースは
マラカッチの腕ではたかれたものの、彼の得意な接近戦へともつれこむことができたようだ。

ザングース「いててて....。だが草タイプにはこれ! シザークロス!!」

マラカッチ「飛び跳ねる♪」

ポーーン  ポーーン  ポーーン  ポーーン  ポーーン...

ザングース「ありゃ!? 当たらん??」

マラカッチは飛び跳ねてはすぐに床に落下し、また飛び跳ねるという運動を連続させる。ザングースの虫技がよけられて
しまったのだ。

マラカッチ「ありんすりーん♪ ありんすりーん♪」

ポーーン  ポーーン  ポーーン  ポーーン  ポーーン...

ザングース「畜生へんてこな動きばっかしやがって...!」

すかっ

マラカッチ「悔しかったらアタシに技を当ててみなんしー! ま、無理だと思うありんすけどね♪」

ポーーン  ポーーン  ポーーン  ポーーン  ポーーン...

ザングース「~~~~~~~(怒)」

独特なリズムで繰り返されるこのステップにより、ザングースの技はことごとくはずれてしまう。せっかく高火力の
ブレイククロー、シザークロスなどの物理攻撃で応戦してもまったく当たらないのだ。

飛び跳ねてばかりで何も攻撃をしようとしないマラカッチが、ひたすらザングースの技をかわしていくという状況が
およそ5は続いた。

ボスゴドラ「(いいぞマラカッチ!! 奴が疲れるのを待つつもりだな...?)」

ザングース「あ~~~まーた当たんねェ!!」

マラカッチ「どうしたでありんす? そんなに力んでいると絶対当たんないありんすよー!」

ポーーン  ポーーン  ポーーン  ポーーン  ポーーン...

フタチマル「(まったくつまらないバトルだな....。ザングースの奴、どれだけ技をはずせば気がすむんだ?)(怒)」

ガーディ「おいザングース!!! 当ててけェー!!」

ザングース「(んなことわかってらァ)....んじゃあ一ヶ月ぶりにあの技を解禁するとしますか!! ハァ~~...!!」

ギュ  イ    ィ  ィ  ン....

マラカッチ「??」

ザングースは左ひざを突き出し、爪をたてた右腕を大きく振り上げるという体勢をとったままその場で静止する。全身の
パワーを一点に集中したあと空気の刃を放つこの技こそが、「かまいたち」だ。

ザングース「待ってろよありんすサボテン!! 今パワーをチャージしてるかr」

マラカッチ「ムカッ(ありんすサボテン...)(怒り) ニードルアームでありんす!!!」

ザングース「へ」

バ        ゴ  !!!

全員「!!!」

フタチマル「...! ザングース巡査戦闘不能! よって勝者青チーム・マラカッチ巡査!!」

ありんすサボテンの非情なる一撃....! ザングースはかまいたち中に落下運動をしてきたマラカッチのニードルアームを
くらってそのままあっさり敗北するという、最悪のケースに遭わされてしまったのである。

だがそれは当然、バトル中に敵の目の前で堂々とスキをつくるアホなザングースが悪い(笑)

書き込み時刻2013-01-19 23:08:25

[33] T.T.

更新します。国語苦手なので古語の使い方が間違ってるかもしれません.......。


第五話 "勝ってなんぼの団体戦" ~その三~

これで赤チームと青チームはともに一勝一敗。次の試合の勝敗がこの団体戦を大きく左右するのである。そして次に試合を
控えるフタチマル巡査部長とナゲキ体力指導教官はもうバトルフィールドに立っていた。

―中堅・赤チームフタチマル巡査部長VS青チームナゲキ体力指導教官戦―

マラカッチ「―これより中堅・赤チームフタチマル巡査部長VS青チームナゲキ体力指導教官の試合を行うありんす♪
では両者構えて......始めなんし!」

フタチマル「..................」

ナゲキ「................いざ戦わん..........」

フタチマル「..................」

ナゲキ「...................................」

フタチマル「.....(感じるぞ.....荒ぶる水の鼓動が。さァ全身の神経を研ぎ澄ませ.......)」

この広い道場内に訪れた沈黙....。バトルが始まったもののフタチマルとナゲキは戦闘体勢をとるが、両者一歩も動こうと
はしない。それにフタチマルに至っては、目さえもつむっているのだ。

ガーディ「?? 寝てんのか巡査部長......?」

フタチマル「(今こそ解き放つ!)水の波動!!」

プォーーーーーーーーーーーーーーーーーン.....

ナゲキ「! 受け止めn」

フタチマル「今だ!! アクアジェット!!」

ババババババババババババババババババババババババババババ!!!

フタチマル「まだ続きますよ! ほんじゃあ....岩砕き!!!」

ゴォーー....!!!

ナゲキに襲い掛かるしなる拳...! フタチマルは最初渾身の力で水の波動を放ったことで相手の注意を引き、アクアジェットで
一気にナゲキとの距離を縮め本命である格闘技を畳み掛ける。先ほどの沈黙とかけあわせたことにより、攻めの緩急をつけたのだ。

が...

ナゲキ「見事なる技裁きなり.....。だが我を忘れ攻め急ぐはよからぬ.......」

ガシッ

フタチマル「ほェ?」

拳を突きつけたほうの腕をあっさりとつかまれ、左足をかけられてしまう。そしてそのまま....

ナゲキ「巴投げを受けよ....」


ド    ッ         ゴォ               ン!!!!!


ナゲキもまた渾身の力で投げ飛ばし、フタチマルは勢いあまって道場内の掛け軸のかけられてある壁に激突してしまった。

パラパラパラ....

フタチマル「つ、強い.....!」

ナゲキ「参らん...................」

ドスッ....... ドスッ..... ドスッ...

ナゲキは追い討ちをかけるかのように倒れこんだフタチマルの所へゆっくりと前進し、その大きな右手で首をつかむ。

ナゲキ「------------------------------------!」

フタチ「(! 声が......声が出ない。この人、一体なんて迫力だ...!)」

ミシミシミシッ!

ナゲキは右手にさらに力を入れ、フタチマルを苦しませる。

フタチマル「(ぐっ、シェルブレード!!)」

ブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンッ!

ホタチをメチャクチャに振り回すフタチマルだが、リーチの都合上相手に届かない。

ナゲキ「汝の射程範囲では我に当たらじ。それ故、我には勝てぬ.................。和の強きを知りながら散るべし」

メキメキメキッ!!

ガーディ「じゅ、巡査部長ー!!!」

フタチマル「(苦しいが......ここはイチかバチかやるしか...! 水の波動!!」

ナゲキ「!」


プォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン.....


バトルフィールドより奏でられた水の音...! 首をつかまれ意識を保つことさえ難しい情況まで追い詰められた巡査部長だが、
口から周囲へと広がる同心円状の静かな水を放出する。特性「激流」の発動している水の波動を、ナゲキはもろに受けたのだ。

ザングース「すっげー......。何だ今の技」

フタチマル「ハァ...ハァ...........やっと解放されt」

ナゲキ「じゃわかしいわあ!!!!!!!!!! 巡査部長のくせして生意気だ....

ギッ          タン  ギッ                タンにしてやるばい!!!!!!!!!!!!」

全員「!!!!???」

エルレイド「(あのナゲキが.....こわれちゃった!!?)」

書き込み時刻2013-01-20 15:21:20

[34] T.T.

更新します。ちなみにこの道場編は今後のストーリーとは一切関係なかったりします(笑)

第五話 "勝ってなんぼの団体戦" ~その四~

フタチマルの水の波動を真正面から受けたことにより、何故か性格と口調が豹変してしまったナゲキ体力指導教官。
彼に一体何があったのだろうか。

ガーディ「なんだってんだよあの人...! さっきまでと全然様子が違うじゃねェか!!」

ナゲキ「ぅおのれェ~!!! おいを本気で怒らせたらどうなるか...体で教えてやるばい!!!!!」

フタチマル「ハァ..ハァ.....(! そうか!)」

フタチマルは獣のように暴れまわるナゲキを見て、あることに気づく。

フタチマル「ボスゴドラ団長!」

ボスゴドラ「んん!!?」

フタチマル「もしかしたらナゲキさん......混乱状態になったのでは!? オレの『水の波動』は一定確率で相手を混乱させる
追加効果を持ってますし」

ボスゴドラ「! なるほど、その可能性は十分ありうるな」

だがこれでは勝負にならない。混乱状態に陥ったナゲキはすっかり我を忘れているようだ。

マラカッチ「―じゃあナゲキ体力指導教官戦闘不能! よって勝者・赤チームフタチマル巡査部c」

ナゲキ「待たんかァァァァァァ!!!! おいはまだ...!!!!!! おいはまだ負けt」

ボスゴドラ「いい加減にしやがれボケェ」

ド                ス  !!

全員「!!」

ナゲキ「あが................が..........」

突然ナゲキは腹にボスゴドラの文字通り鉄拳をくらい気絶する。

エルレイド「団長!」

ボスゴドラ「なーにこいつの心配はいらねえよ。ちと安静にしときゃァ元の状態に戻んだろ........。テメーらはバトルを
続けてろ」

ドスッ..! ドスッ.....! ドスッ.............!

そう呟きながら団長は気絶させたナゲキを片手で軽々と担いで、そのまま道場内にある医務室へと姿を消していった。




何はともあれ数十分後―
―副将・ガーディ巡査VSエルレイド体力指導教官戦―

ザングース「―いいかガーディ、勝ってなんぼの団体戦だ! オマエの潜在能力を上の奴らに見せつけてやれ!」

ガーディ「ちぇっ....そ~んなこと言ってっけど、どーせオレの試合なんて捨てs」

フタチマル「何を勘違いしてる? ガーディは別に捨て試合じゃないぞ」

ガーディ「へ??」

フタチマル「"どっかの馬鹿"が見事に負けてくれたからな。フッ、ようするに予定が狂ったのさ」

ザングース「うっ....」

エアームド「ですねー↑! 決してのほほ~んとはしていられないのでェ↓ なのでェ↓ 本気出してもらって全然構わん
ザンス」

ココドラ「がんばってください! ガーディさん!!」

ガーディ「!(オマエら...!)っしゃあ!! いっちょ勝ちに行きますかァ!!」

ザッ...! ザッ......! ザッ..........!

エルレイド「―向こうはずいぶん盛り上がっちゃってるね! ま、そのぶんボクがより華々しい舞台で活躍できるわけだけど☆」

スタ... スタ........ スタ...........

対戦相手の二匹どうしはバトルフィールドへと向かっていく。審判・マラカッチの旗が振り上げられるまで、しばらく
ガーディは相手を威嚇していた。

マラカッチ「―これより副将・赤チームガーディ巡査VS青チームエルレイド体力指導教官の試合を行うでありんす! では
両者構えて.....始めなんs」

ガーディ「突進!」

ドドッ.....ドドッ....ドドッ...ドドッ..ドドッ!!

試合が始まると同時に、ガーディはエルレイドめがけて走り出し畳み掛ける。しかし....

キキィ!!

ガーディ「!!?」        敵陣へ踏み込んだそのとき、摩擦の多すぎる床につまづき転びそうになった。エルレイドの
いる位置の寸前で動きが止まってしまったのである。

エルレイド「あれれ~?? ぜ~んぜんダーメじゃないかァー!」

ガーディ「クッソ....公園の砂地とはわけが違うなここ。火の粉!!」

エルレイド「! テレポート!」

ピシュッ

エルレイドは至近距離で瞬間移動をし、すかさずガーディの背後に回り込む。火の粉はいとも簡単にかわされてしまい、
ただ約1㎡の床が火柱をたてているだけとなった。

ガーディ「! そこかっ! もう一回火の粉だ!!」

エルレイド「テレポート!」

ピシュッ            ボウッ!!!

ガーディ「なんのまだまだァ!!」

ボ   ボ   ボ  !!!

ガーディの連発した火の粉たちはことごとくかわされ、床をどんどん燃やしていってしまう。その一方、テレポートばかりしている
エルレイドの姿が突如見えなくなった。

シママ「あれ...? エルレイドさんどこに行っt」

エルレイド「キーミー、ルールわかってる? ポケモンバトルってのは床じゃなくてボクを攻撃しないといけないんだよ☆」

ガーディ「! あいつの声....! どこだ、姿を現せ!!」

エルレイド「こっこさー!!」

全員「!!!??」

この瞬間、道場内にいるフォーティチュードのメンバーは全員、衝撃的な光景を目撃することになった。テレポートを
したままエルレイドが消えたと思いきや、なんと彼は体を逆さにしたまま道場の天井に足をついて立っていたのだ!

ガーディ「(! ハ....なんだよあいつ...。一体...?)」

エルレイド「ん~! まずは一発、サイコカッター!!!」

ピシュ   ゥ    ン....



ホ             キ       シ   !!!!!!!

書き込み時刻2013-01-25 18:07:28

[35] T.T.

第五話の最後です。↓のスチール・バーストについてはのちほど詳しく触れるつもりなので、なので!←

それまで待っていてくださいね(笑)

第五話 "勝ってなんぼの団体戦" ~その五~

シュゥ     ウ....

ガーディ「痛てててて........あのヤロ...!」

天井からエルレイドの十八番とも呼べる念力の刃・サイコカッターをもろに受けたガーディ。高い場所から放たれた
その斬撃は破壊力を増していた。

フタチマル「くっ、さすがエスパータイプ。超能力で重力に逆らうこともできるのか!」

エルレイド「なにも超能力だーけじゃないさ~! けたぐr」

ガーディ「噛み付くゥ!!!」

ガブッ!!!        エルレイド「!? Oh!?」

地上に降り長いリーチを生かしてけたぐりをしかけたエルレイドだが、そのまま足をガーディに噛み付けられる。
ガーディはキバをそこから放そうとしない...!

エルレイド「何を.............うっ、放せ!」

ガーディ「.........................................................オレは知ってっぞ」

エルレイド「!? 知っている....? フン、何をさ!」

ガーディ「お前、心のどこかでオレを見下してんだろ。.....確かにオレは『スチール・バースト』の犠牲になった父親
みたく特別すっげーわけじゃねェから、それはそれで結構だ..........」

エルレイド「!(この子、人の心が読めるのか.....??)」

ガーディ「.........だがよ、ポケモンバトルに関してオレは! 折り紙つきなんだぜ!!!」

ボ      ウ   ッ!!!!

ガーディはキバに熱を送り込んだ後間合いをとり、エルレイドを発火させる。

エルレイド「なかなかやるね.......でも☆ もう一度サイコカッター!」

ピ シュ           ゥ   ン....

ガーディ「!(来る!!)」

エルレイド「(いくらがんばっても所詮は問題児...! このボクに及ぶはずがない!!)こーれならどうかなァ~!??」

ザ ァ      ァ             ア !!!

ザングース「に、逃げろガーディィーー!!!」

ガーディ「逃げるだとォ...? ハン、んなもん受け止めてやらァ!!!!」

ガ      ブ   ッ !!!!!

全員「!!!」

ガーディ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

ミシミシミシ...


パ           リ                    ィ           ン


辺りに飛び散り煌く桃色の破片....! フォーティチュードのメンバーはまたまた度肝を抜かれることになった。
エルレイドが中間距離から放ったサイコカッターを、ガーディは口で受け止めそのまま噛み砕いたのだ。

エルレイド「そんな馬鹿な.....! このボクの技が止まるなんて!」

ガーディ「..........それだけじゃなさそうだぜ。目ェかっぽじってよーく周り見やがれエリートさんよォ!!」

エルレイド「...!?」


ボ シャ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ!!!!


斬撃の破片が消えると同時に、ガーディとエルレイドのいる場所を囲む円周上には、道場の天井にまで届きそうなくらい
高い火柱が何本も隙間無くたてられる。つまり、以前お尋ね者のアメモースがやったみたくバトルフィールドが火の海
と化したのだ。

そしてこの炎上網はバトル開始時から何発もかわされてきたガーディ火の粉たちが連結し、生まれたのである。

ガーディ「さァ反撃といこうかい!!!」


―続く―

書き込み時刻2013-01-27 16:37:54

[36] T.T.

第六話 "野犬と申し子" ~その一~

マラカッチ「ひゃあ~っ! 危ない危ないありんす!」

ピューッ....

シママ「! マラカッチ......」

マラカッチ「あんな火の海の中にいたら、燃えちゃうありんすりん♪」

審判・マラカッチは身の危険を察し、青チームサイドに駆け込む。

フタチマル「.........それにしても、ずいぶんと派手にやってくれるな.....ガーディの奴。フッ、火の後始末が
面倒そうだぜ」

ココドラ「そ、そんなのんきなこと言って大丈夫なんですか!? あんな火の中にいたらガーディさんだって.....
相当なダメージのはずですy」

エアームド「ちょ~っとドラちゃんjr.ァ↑!(ココドラ)」

ココドラ「?」

エアームド「ガーディくんが火のダメージ受けるわけないじゃないかヨゥ↑ んーとですねェ↓ ガーディくんの特性は
"もらい火"になっているのでェ↓ 別に火のダメージなんてないのでェ↑ なのでェ↓ uh~火の海でのトサカくん
(エルレイド)との一対一は圧倒的にガーディくんが有利     となりメァー↑ス!」

ザングース「それにお前、もっとガーディを信用してやれよ。目上の者に対するアイツの反骨心は半端じゃないからな」

ココドラ「(反骨...心.....)」



一方、火の海と化したバトルフィールドでは怒涛の格闘戦が繰り広げられていた。

ガーディ「インファイトォォ!!!!!」

バキィッ!!! バキィッ!!! ドゴォ!!!! バキィッ!!! バキィッ!!! ドゴォ!!!!...

エルレイド「ん~.....受けて精一杯だ! 何なのさこの技!」

ガーディ「これぞ父ちゃんからの遺伝技だあ!!! もうオレを父親たァ比較させやしねェよ!!!」

バキィッ!!! バキィッ!!! ドゴォ!!!! バキィッ!!! バキィッ!!! ドゴォ!!!!...

エルレイド「(でも落ち着け......もう一度未来予ch ☆!?」

ガーディ「おりゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

バキィッ!!! バキィッ!!! ドゴォ!!!! バキィッ!!! バキィッ!!! ドゴォ!!!!...

エルレイド「(ボッ、ボクがさっきまで見ていた未来と.....違u」

ガーディ「いっくぜェ!!!!!!!!」




ド                                 ッ        !




一瞬の気の隙が招いた敗北......。ガードの固い刃にインファイトを打ち込み続けていたガーディの拳(?)が、
ついにエルレイドの顔面に直撃したのだ。

エルレイド「(せっかくの....イケメン..............が.........)」

マラカッチ「! エルレイド体力指導教官戦闘不能! よって勝者赤チーム・ガーディ巡査でありんす!!」

まさに、反骨心が生んだ勝利と言えよう。

ガーディ「ははっ、やった......ぜ...........」

ドサッ

疲れ果てたガーディが火の海の中からVサインを送って倒れこんだと同時に、赤チームサイドでは歓声がわきおこった。

書き込み時刻2013-02-24 20:02:42

[37] T.T.

諸事情が終わってようやく書き込めると思ったらこの小説、読者様がいなくなってる(涙)
そろそろマンネリ打破しないと....

第六話 "野犬と申し子" ~その二~

これで赤チームは3勝1負となり、見事団体戦の勝利を収めた。にもかかわらずココドラの志願により、勝敗には影響を
及ぼさない幻の大将戦・第五試合が実施されることになった。

そう、バトルフィールドで待機しているココドラの対戦相手はFTの団長・ボスゴドラである―

ココドラ「(さっきガーディさんが証明してくれたんだ......)」

ガーディ「おいおいココドラの奴、本気で団長に挑むつもりかよ!?」

ザングース「らしいいな。まァ挫折さえしなきゃいいんだが......」

フタチマル「....(ポケモン警察団のボスVSその息子・ココドラの対決か......。さて申し子はどこまで抗えるのか、
楽しみだぜ)」

不在の相手をバトルフィールドで待つココドラを見守る、赤チームのポケモンたち。

ココドラ「(今僕たち新人に求められているものは、巨大な敵にも屈しない反骨心だということを!)」

ミシミシミシ...。そのとき、正面の掛け軸のほうから何やら鈍い音が聞こえてくる。

ココドラ「な、なn」

ボスゴドラ「ど    っ   せ え え え え え え え え えい!!!!!!!」

バ      キ       バ        キ  ドッ カァァァァァン!!!!!!!!!

道場内に爆音を轟かせながら現れた、その巨漢....! ようやく医務室から戻ってきたボスゴドラ団長は、突き破った
掛け軸の裏にある回転式のからくりもろとも破壊しながら、バトルフィールドに登場する。

エルレイド「あ☆ ナゲキの掛け軸が紙切れに....(笑)」

ボスゴドラ「フン、かかってくるがいい!!!! 息子よ!!!!!」

ココドラ「(父上...! )」

マラカッチ「―ではこれより大将戦・赤チームココドラ巡査VS青チームボスゴドラ団長の試合を行うでありんす♪
両者構えて....始めなんし!」

バサァッ! 審判・マラカッチの両腕の旗が振り上げられると同時に、最後の試合が火蓋を切って落とされた。
フタチマルやエアームドによる消火作業は終了したものの、さきほどのガーディの試合の影響でそのバトルフィールドには
まだ焦げ跡が残る。

ココドラ「いきますよ.....! 砂嵐!!」

ザ ァ  ァ      ァ            ァ.....

エアームド「! なるほどなのでェ↓ んん~なー↑のー↓でェ↓ uh~まずはァ↑ 守り固めてもらってェ↓............
ァ固めてェ↓......」

ココドラ「穴を掘る!!」

ガガガガガガガガガガ!!!!

バトル開始と同時にフィールドに砂嵐を吹かせたココドラ....! 次に彼は土竜の如く、渦を巻くように走り回り巨大な
穴を作ろうとする。

書き込み時刻2013-03-20 15:01:53

[38] T.T.

第六話 "野犬と申し子" ~その三~

ボスゴドラ「?(ココドラの奴、一体何をする気だ....?? 何の意味が....)」

ココドラ「........よし!」

深読みしすぎて呆然としていたボスゴドラが我に返ったころにはもう、フィールドの中央に巨大な穴が完成されていた。

エルレイド「あ☆ 神聖なる道場の床板が........えぐり返されてる(泣)」

ココドラ「驚くのは早いですよ父上。足元にご注意ください!」

ボスゴドラ「!!!?」

ザザー..........

団長だけでなく、道場内にいる全員がココドラのこのコンビネーション技に驚かされる。



この道場のフィールドの中央付近はポケモンたちが足を踏み込むため、周囲より若干へこんでいる。今、フィールドの
端に溜まっている大量の砂はより低い位置―即ち中央付近へと大移動を始める。加えてもともと少しへこみのある
中央には、ココドラが掘った大穴がある。その結果起こる現象は、砂漠でよくありうるものに酷似していた。

フタチマル「.......................流砂!」

そう。ココドラの二つの技が生み出したものとは、中央付近で轟音をたてながら流れる流砂だったのだ。

ガーディ「すっげー.....! ココドラの奴、あんなに強かったか!?」

フタチマル「フッ、強いも何も......アイツは天才さ」

ガーディ「てっ、天才ィ?」

フタチマル「まァお前が警察団界の野犬だとすれば、ココドラは申し子ってところだな」

ザングース「砂嵐+穴を掘る=流砂   な~んてこと、オレら凡人じゃあ思い浮かばねェよ」



一方流砂の中に閉じ込められたボスゴドラの近くに忍び寄ったココドラは、更なる大技を繰り出そうとしていた。

ボスゴドラ「(身動きが.....取れねえ....!!!)」

ココドラ「覚悟してください、アイアンテール!!」

ピシッ!!! キュ イ  イーーーーーーーーーン....!!!

ボスゴドラ「...................................見損なったぜ、ココドラ」

ココドラ「!? 何がです、父上!!」

ボスゴドラ「こんなチョコザイなモン作りやがってチキショォ......。男ならァ!!!! もっと堂々と勝負しやがれボケエ!!!!!!」


グ  オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ    !


その瞬間―
ド迫力の怒号をとばすボスゴドラの鋼の拳と、ココドラの鉄の尾が激しくぶつかり合う.....!

書き込み時刻2013-03-20 15:34:50

[39] T.T.

本日最後の更新、第六話の最後です。後に登場する???は、第二話あたりで台詞残した謎の鳥ポケモンとはまったくの
別人です。何にせよやっとちゃんとした悪役が出せます(笑)

第六話 "野犬と申し子" ~その四~

ボスゴドラ「逆鱗んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!!!!!!」

グ   オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ    !

ココドラ「...!!(まずい........早くカウンターしないとやられる!)」

ボスゴドラ「(いいぞココドラ......真っ向勝負してこそ、このオレ様の息子だァ!!)どりゃああああああああああ!!!!!」

ココドラ「うっ、メタルバーストです!!」

キュ    イ                 イ                   イ    ン

ココドラ・ボスゴドラ「――――――――――――――――――――!!!」

逆鱗の拳の威力をそのまま返そうとするココドラ....! バトルフィールドはもはや流砂どころではなかった。


ガーディ「すごい.....すごすぎるぜココドラ! こんな奴がオレと同い年なのかよ!!」

ガーディだけでなく、ここにいる全員がこの試合を「もっと見ていたい」と思っていた。勝ち負け関係なしに、心から
ポケモンバトルを楽しみたいと願っていた。

















が、そんなポケモンたちの願いは長くは叶わなかったのだ。

―その頃・フロータウン上空では―

???「愚民への威嚇だドロー、『サザンドラ』! メチャメチャにしてやれドロー!」

サザンドラ「サザァ??」

???「そうだなドロー........。 じゃあまずは、あの建物に向かって流星群だドロロー!!」

サザンドラ「サザン  ッ  ドォーラァーーーーーーーーーーーーー!!!!!」


ヒューヒューヒューヒューヒューヒューヒューヒューヒュー......


青空にうごめく二匹の影は、フロータウンの第二交番―即ち道場めがけて巨大且つ無数の流星を打ち落とす....!



―続く―

書き込み時刻2013-03-20 16:02:32