木漏れ日の音色

[1] ちびちびチェリー

初めてなのでものすごく緊張しています!
ヘンな所とか自分で設定作った所もあるけれどご了承下さい。

書き込み時刻2015-05-30 17:34:18

[2] ちびちびチェリー

頑張って面白いの書きたいと思います!

書き込み時刻2015-05-30 17:36:29

[3] ちびちびチェリー

これは、小さな小さなポケモンたちの楽団の物語・・・・・・・

ごうごうと音がする…周りは茶色い水が逆巻き、渦巻いている…ゾロアのナディは悲鳴をあげた…

ナディはがばっと飛び起きた。まわりを、心配そうな顔をしたポケモンたちが囲んでいる。
「……ここは?」
頭がずきずきする。ナディは顔をしかめた。
一匹のタブンネが
「頭に大きな傷ができています。動いたらよけいひどくなりますから、動かないで下さいね。」
と言い、何か薬の様なものを飲ませてくれた。

しばらくして、みんなが居なくなり、静かになった時、ナディはやっと眠りについた。

書き込み時刻2015-05-30 18:13:53

[4] ちびちびチェリー

ナディは眠った。でもすぐに後悔した。あの人の事を夢に見てしまった。

昔の事だからよく覚えていないが、生まれてすぐに3、4匹の兄弟か姉妹といっしょに箱に入れられてどっかに置き去りにされた。雨が降ってきて寒かったのは覚えている。
次の日、みんな寒さで死にかけたころ、やっと日が差した。あの人はその朝日とともにやってきた。そして家に連れ帰ってくれた。その人は女の子で、レナといった。6才だった。
レナはナディに名前をくれた。

7年がたった。
他の子はみんな貰われていった。でもナディは彼女のゾロアだった。ずっと。ずっと。レナは中学生になり、吹奏楽部に入ってテナーサックスを吹いていた。レナの両親はお祝いにテナーサックスをレナにかった。レナは毎日サックスを持って学校に行った。 ナディはレナについて学校に行った。レナの友達になでてもらったり、お弁当に入っていたトマトや果物をもらったりした。レナはどんどんサックスの腕を上げていた。毎日がとても楽しかった。しかし、それは唐突に崩れた。

その日、久しぶりに部活が休みで、レナは家でサックスを磨いていた。外には雨が降っていた。

書き込み時刻2015-06-08 16:57:11

[5] ちびちびチェリー

レナがケースの蓋をしめ、金具を閉めた。まるでそのぱちんという音が合図だったかのように
いきなり茶色い水が窓から押し寄せた。そしてあっという間にのみこまれた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

書き込み時刻2015-06-08 17:08:18

[6] ちびちびチェリー

しばらくたって、頭の包帯もとれた。ここは、ライキというサザンドラがリーダーの小さな混合群の縄張りらしい。混合群とは、複数の種類のポケモンたちが集まって構成される群の事だ。ナディはその縄張りの隅に巣を作った。

書き込み時刻2015-06-08 17:19:01

[7] 蒼葉

初めまして!蒼葉です。
混合群!斬新な設定ですね。
続きを楽しみにしてます!

書き込み時刻2015-06-11 17:08:43

[8] ちびちびチェリー

蒼葉さん、ありがとうございます!
では続きいきます‼

ナディはあっという間に周りと馴染んだ。
チラーミィのグレイという女の子とは、親友になった。

ある日…

ナディが
「川に行きたい」
と言った。
グレイは驚いたようだった。
「えー、えっえぇ~?なんで?」
「だって…レナが…その、えっとあの~」
「なによ?」
ナディはためらいながら言った。
「レナは川で死んだ。だからちゃんとお別れしたい」
「つらくない?」
「うん」
「じゃ、いこっか」

書き込み時刻2015-06-25 17:29:42

[9] ちびちびチェリー

川についた。
「ねぇ、ホントにレナは川で死んだの?」
「うん」
「まぢ」
「洪水で家が壊れてたから99%」
「うー」
「ホント」
「かわいそ」

なんとなく辺りを見渡していたら、黒い箱を見つけた。

懐かしい、あの箱を。

書き込み時刻2015-06-25 17:40:54

[10] 蒼葉

こんにちは!蒼葉です。

大切な人へ別れを告げる……。
辛いですね。
それが出来るナディは
強いです。

長文失礼しました。

そして、黒い箱が意味するものと
は一体……?

書き込み時刻2015-06-25 18:55:27

[11] 蒼葉

最後の文の二行、
順番が逆でした。

以後気をつけます。

書き込み時刻2015-06-25 19:00:44

[12] ちびちびチェリー

蒼葉さん、黒い箱の正体は続きで明らかになります‼

「なんだありゃ~?」
というグレイを置き去りに、ナディは走った。
そして箱まであと10mきったところで不意に立ちどまった。グレイがあわてて走って来て
「どうした?」
と声をかけてくれて、それでちょっと勇気が出てナディはふらふらと歩き始めた。

二人は箱のそばによった。グレイは、興味津々で箱を撫でたり軽くたたいたりしていたが、止め金をいじり始めた。開かないようで、辺りを見渡したりして、いきなり走り出した。

しばらくしてグレイが戻ってきた。手には鍵を握っていた。ずっと放心状態で座っていたナディが顔をあげた。
グレイが止め金の鍵穴に鍵を差し込み、止め金を外すのを黙って見ていたナディだったが、おもむろに立ち上がり人間に「化ける」と、箱の蓋を開けた。

中にあったのは。


テナーサックス、だった。

書き込み時刻2015-06-28 15:15:54

[13] ちびちびチェリー

黒い箱はケースだった。
テナーサックスが見えた瞬間、ナディの目に涙が溢れた。これはレナのものだ。マウスピースからキィにいたるまですべてあのサックスそのもので、そしてなぜかレナは死んだとわかった。
レナの死が悲しくてサックスとの再会が嬉しくてナディは涙が止まらなかった。
「ナディ」
グレイの声に籠った優しさまで涙を誘った。
「ナディは1%の可能性をずっとずっと信じてたんだね」
「生きてて……ほしかった!」
「うん」
「死んでなんてだれもいってないのに!サックスうまかったしプロになるんだって言ってた!なのになんで?」
グレイはいつの間にかもとのすがたに戻っていたナディを優しく抱いていた。

書き込み時刻2015-06-28 16:05:42

[14] 蒼葉

こんにちは! 蒼葉です。

文章から、レナの
生存を信じていたナディの
悲痛な思いが伝わってきました。

そして同時に、「99%」の
言葉の意味もやっと
分かりました。

ナディには、
立ち直って欲しいです。

長文失礼しました。

書き込み時刻2015-06-28 16:38:21

[15] イーブイフレンズ

はじめまして‼
イーブイフレンズです

とてもストーリーが面白いですね
これからも更新期待してます‼

書き込み時刻2015-07-06 20:59:23

[18] ちびちびチェリー

しばらくの間そうしていたが、ナディが少し落ち着いて泣き止むと、グレイはそっと離れ、
「行こう」
と優しく促した。
「うん」
2人でサックスを持ってナディの家に行った。しかし、サックスが大きくて家に入れず2人で沈黙してしまった。
そこにライキがやってきた。

書き込み時刻2015-07-11 21:48:57

[19] ちびちびチェリー

すいません
なんだか忙しくてほったらかしてしまいました
続き書きます

ライキは巣穴の入口にでんと置かれた大きな黒い箱を怪訝そうに見つめた。
「なんだ、これは?」
不信感をあらわにした声。これはまずいかも知れない。

書き込み時刻2015-10-15 20:45:56

[20] ちびちびチェリー

鋭い目で半ばにらみつけるようにサックスを見つめていたライキが後ろから延びてきた白い手で横に押しやられたのは唐突なことで誰も予想できなかっただろう。
そうしてすっころんだライキの後ろから現れたのは細い煙管をくわえたサーナイトだった。
「あんた、ちょっとそれみせな」
サーナイトが言った。静かだが有無を言わさぬ響きがあった。少しがさついてはいるが女性の声だった。
「はい…」
彼女は慣れた手つきでケースを開き、中のサックスを検分し始めた。
サーナイトは楽器を時々持ち上げながらじっくり眺めている。
「あの…」
グレイが口を開いた。
「ん?」
サーナイトの返事はそっけない。
「あなたは誰なんですか?」
「後で」
「でも…」
グレイがさらに言い募ろうとした口を閉じたのと同時に
「セレンてめー!何しやがる‼」
さっきから倒れたままのライキが怒鳴った。サーナイトはセレンというらしい。彼女がライキのほうを向いた。そしてサックスを片手に持ったまま煙管の煙を彼に向かって吹き付けた。煙は一筋の線のようになってライキの顔を直撃した。
「ライキさんと知り合いなんですか?」
ナディがきくとセレンはふっとほほえみ、
「長くなるよ」
とだけ言ってサックスをケースに戻した。

次回はセレン目線になる予定です。
ご了承くださいm(__)m

書き込み時刻2015-11-16 21:20:45

[21] ちびちびチェリー

また放置してしまってすいません。
続きいきます。

目の前の二人は真剣な顔でこちらを見ている。
あたしは
「長くなるよ。」とだけ言ってそっとテナーサックスをケースにしまった。

「あたしとライキは迷いの森で育った。
あたしもライキも捨て子でさ、楽器工房の親方に拾われたワケ。で、あたしはそこで楽器の作り方を学び、楽器工になった。ま、ライキはその間ずっと遊んでたけどね。
でも、あたしが立派な楽器工になった頃には政治の勉強してた。ライキが勉強してる間にあたしは独り立ちして工房を持つ様にまでなった。
その頃はポケモンの楽器ばっか作ってたけど、ある日突然人間の楽器を作りたくなって、それでサックスを4つ、作ったんだ。ソプラノ、アルト、テナー、バリトン、ってね。そのうちのテナーが、確かにそれなんだよ。」
あたしが話し終えると、二人は驚いたような顔でこちらを見ていた。

書き込み時刻2015-12-31 11:45:16

かならず掲示板ルールをお読みください。

ルール違反な書き込みを行った者は、アクセス禁止になり、サイトを見ることが出来なくなります。



以下の行為はアクセス禁止の対象になりますのでご注意ください。

  • ・ポケモンと無関係な小説の書き込み
  • ・ふさわしくない内容の小説(残虐行為、同性愛など)
  • ・同一人物の小説複数進行
  • ・小説の真似、盗作
  • ・なりきり小説でのキャラ崩壊
  • ・書き込み者を限定するスレッドの作成
  • ・スレッドの宣伝書き込み
  • ・個人HPの宣伝書き込み
  • ・ふさわしくない書き込み

名前 ※名前を入力してください

コメント ※コメントを入力してください

※書き込んだ内容は修正・削除ができません。