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[1]厨ポケ狩人しょうま
【本当にあったポケモンの怖い話】
ここでは自分がポケモンをしていて気づいた、経験した、思った 怖い話を語り合うスレです
例
レジ系は戦争に関係しているポケモンだった
最低限のルールとして荒らし、喧嘩は禁止です
では怖い話を語り合って下さい
06/15 01:03
[543]ポケモン
・・・「こんなとこでなにしてるの・・?」
そんな母の声がして私は目覚めた・・小一時間どうやら気絶してたらしい。
心配してか気付け薬を持ってきてくれた、さっきの出来事がまだ信じられずしばらくまたぼぅっとしていた。
不意に自分の手の近くに古びた人形があることに気付き仕方なくまた棚に戻す
・・なんだったんだろ・・・そんな思いを抱きつつご飯を食べに下に下りていった・・
フゥ・・食べた食べた・・久しぶりに食欲が出たのでつい食べ過ぎてしまいそのままベットへダイブ・・
いつもどうりテレビをつけバラエティ番組をつけ鑑賞していた。
・・・「おまえ・・あほちゃうか・・?」(げらげらげら)
テレビの中で笑いの声が響く・・もちろん見てる私も笑っていた・・
「あははは・・おかしい」
一人の部屋に響く声は一人なはず・・しかし・・
・・けらけらけら・・・
笑いが一瞬にして凍りつき、慌てて後ろに振り返る・・しかし誰もいない・・
・・・けらけらけら・・・
また不気味な声が私の部屋に木霊する・・一体それがなんなのか私にも見当がつかない
どうやら声は人形棚から聞こえてくるようだ・・
恐る恐る人形棚に近づきその声の発せられている場所を探し出す・・
また一体・・また一体と手にとっていくがどれも違うようだ。
最後の一体を手にとっても声は発していなかった・・きっと空耳かと思ったそのときだった・・
・・・けらけらけら・・
私のすぐ後ろであの不気味な笑い声が聞こえてきた・・
「う・・・うそ・・・」
私の足は恐怖でがくがくと震えている、しかし意を決し・・ゆっくりと後ろに振り返る・・
その目の先のはさっきと同じ・・あの赤い眼をした不気味な物体が浮かんでいた。
「い・・いや・・・」
あまりの恐怖で声がでない・・しかしその人形は私の頬に手を伸ばしてきた
「いやぁぁぁぁぁっ!!!」
最後の声を振り絞り叫びの声を上げた。
(どんっ!)
「どうした!!」
お兄ちゃんが声を聞き部屋に飛び込んできた・・はよかったのだが・・。
「・・・お前何やってんだ・・・?(汗)」
お兄ちゃんは半分苦笑いで私の顔を見ている・・
それもそのはず私の顔は人形の手で横に思いっきり伸ばされ変な顔になっていたからだ・・
「たふけれよ~!!(涙)」
苦笑を抑えつつお兄ちゃんはそのお人形を私から引き剥がした。
「・・・へぇ・・珍しいな・・こいつ」
黒い物体を抱えたお兄ちゃんがそう言った。
私にとってはただのお化けにしか見えない・・
私が知る限りではお兄ちゃんは立派なエリートトレーナーらしい・・それなりの実力もあることは知っている
お兄ちゃんがこの黒い物体のことを絶賛しているところから珍しいんだろうとは思った。
しかし私から言わせてみれば・・ただのお化け・・価値はゼロに等しい・・。
・・けらけらけら・・
お兄ちゃんに抱かれ嬉しいのか笑い出す・・
そんなのを尻目に私は部屋を出て行った。
06/13 21:13
[544]ポケモン
・・・その夜、久しぶりにお兄ちゃんが私の部屋を訪れた。
「失礼するぞ・・」
いいよと返事しおにいちゃんを部屋に入れた・・どうやらあの人形お化けも一緒のようだ。
きっと人形お化けをちょうだいというつもりだとは思っていた・・もちろん私にとっては価値ゼロのものだから
むしろありがたい・・・
「なぁ・・こいt・・」
「いいよ、あげる!」
お兄ちゃんがいい終わる前に即答してしまった・・我ながら早とちり・・・(汗
「本当にいいのか・・?」
確認を取るお兄ちゃん・・もちろん私の答えは変わらない。
早速モンスターボールを取り出し捕獲しようとしている・・しかし・・
・・ころころ・・・
捕獲しようとしたボールがはじかれ床を転がっていく
「ん~~・・やっぱだめか・・」
え・・だめなの?と・・言い返してしまった・・なんでもこのお化けはある特定の人にしか扱えないらしい・・
諦めたお兄ちゃんがわたしにこう言った・・
こいつの名前はな「ジュペッタ」っていうんだ、こいつは九十九神が乗り移ったとも言われているポケモンでな
たいそうな格好をしてるが・・とっても貴重なポケモンだからな・・大事にしろよ
「え”っ!?」
その言葉から・・このジュペッタとかいうのの世話を私がしろといっているようだった。
「わ・・わたしが世話するの!!?」
その答えとしてお兄ちゃんは首をかしげた、もちろん私はトレーナーの免許は持っていない
したがって捕獲することも保持することも違法なわけだ。
「さっさと取りに行けよ」
逃げるように部屋から出て行ってしまった・・。
もぅ・・!そんな気持ちとやるせなさが一気に襲い掛かった・・こんな可愛くもない人形のために私の大切な時間を
費やすのははっきり言って嫌だった。
06/13 21:14
[545]ポケモン
それからというものの・・・いつまでたっても私から離れようとしないこの人形、学校まで着いて来るようになった
当然ながらわたしは免許が無い・・・なのでボールすら買えない状況である。
「きゃはは・・!何そのポケモンださ~い!」
教室にいたクラスメイトたちが大声で人形のことを馬鹿にしているのだった・・・
「あんた免許持ってないのに何飼ってるの・・?悪いわねぇ・・。」
実際好きで飼っているわけではないが他人から見れば自然とそう見えてしまようだった。
・・けらけらけら・・・
そんな馬鹿にされてる中でもこのジュペッタは怪しい笑みを浮かべながら笑っているのだった・・・
その日が終わるまでは散々だった・・休み時間、私の好きな男の子と話す機会があったのだが
ジュペッタがケラケラ近くで笑うので気が散りそうそうに退散してしまうことになったし・・
お昼の時間では私の大好物のアップルパイを食べようとしたら肩に乗っていたジュペッタが
ぱくりとそのアップルパイを食べてしまったのだ・・結局2つ買う羽目になり散々だった・・
「はぁぁぁ・・・・・・」
思わず帰宅途中ため息が出てしまう
これからずっとこの困り者のジュペッタと過ごしていかなければならないと思うと・・・・
兄によればこのポケモンは通常のポケモンより長く生きるといわれているらしく
その年月は100年を越すとも言われているらしい。
「私が死ぬまであんたがそばにいる思うと気が重いわ・・はぁ・・」
・・けらけら・・
ざまぁ見ろといわんばかり笑うジュペッタ
更なる圧力が私に押しかかってくるようだ・・・
その日の夜はとても寝苦しかった・・
それもそのはずこの黒いのが私のベットを我が物顔で占領しているからだった。
(くぅぅ!!この気味悪いの!!うざいぃぃぃ!!)
そんなことを思ってしまうのも仕方がない・・
・・けらけらけら・・・
また笑った・・
さすがにここまで侮辱されたのは初めてだ、ふつふつと怒りがこみ上げては来るがしかしさすがに
憎たらしいとは言え生き物だというのは自分自身でも自覚しているためか酷い扱いをするわけにもいかない・・・。
その夜からはこいつのおかげでふわふわのベットでねることはしばらくできないだろう・・・・。
その日を境に私の生活というもの自体がこのジュペッタによって大きく変わっていった・・・
家では私がちょっとでも目を離そうものなら私の大切な人形を棚から全部落としてしまうのだ
「もぉなんでいつもあんたは余計なことばかりすんのよ!」
落ちた人形を拾いつつ棚に戻すそんな言葉をまったく聴こうとしないジュペッタ・・
だがそのときばかりは私のほうを向かず屈んだ状態で壁を向いているのだった・・。
学校に行くにもこのジュペッタはかならず私の肩に乗ってくる。
大して重くはないのだが通学途中に友達と話しているときにかなり邪魔になる・・
「ねぇ昨日の宿題やった?」
「やるわけないでしょぉ・・・・あ・・ちょっとノート見せてよ」
・・・けらけら・・・・
私と友達の間にジュペッタが割り込む
「ちょっとじゃまぁ!どきなさいよぉ!」
しかし一向に邪魔をする・・
「ははは・・・じゃ私こっちだから。」
下駄箱に差し掛かり分かれてしまった・・・・
「ああ・・・・ぅぅぅ」
・・けらけら・・
あざ笑うかのようにジュペッタは私の顔を見ていつもどうりの声で笑った・・
06/13 21:15
[546]ポケモン
授業では私のせっかく書いたノートをぐしゃぐしゃにしてしまう
なのでジュペッタが私の前に現れて以降授業の書き写しは一切残っていないのだ・・・
当然テストは散々な結果に終わっている・・・(涙)
帰宅するにもこの忌々しいジュペッタがいるせいでいつも一緒に帰っていた男の子にも愛想をつかれ
最近ではメールすら返ってこない・・
仕方なくいつもこの黒いのと渋々と帰っているのだ・・
・・けらけらけら・・・
こんな生活を続けるうち・・いつの間にか周りからの視線と言うものが気になってきた・・。
「あの子がそうなんだって・・」
あ・・あの肩に乗ってるの?」
「そうそう・・・」
「なんか気味悪いね・・・」
ジュペッタを指している周りの視線がすべて私に向けられているようでとても息苦しくなってきた・・
「・・・っ!!!」
そんな視線から逃げるように私は家路に付くようになりはじめた・・
「ばたん・・」
「ぅぅ・・なんで・・なんで私ばっかり!!」
あまりの周りからの視線に私自身かなりナーバスになってしまっている。
「ぅぅぅ!!」
自分のベットに泣きつくように倒れる・・
「ぅぅ・・ひっく・・」
さすがに自分自身もう精神的に参ってしまっている・・
・・けらけら・・
意味もなく笑うジュペッタ・・・・
その声は私の耳からしばらくは離れなかった。
06/13 21:15
[547]ポケモン
「こんこん・・」
ドアを誰かが叩いている。
「いるの?・・ご飯できたから・・ここに置くわね・・(かちゃん)・・」
ドア越しの声はほとんど誰だか分からない・・お父さんなのかお母さんなのか・・
足音が遠のいていく・・かたかたと階段を下りていく音だけが部屋に聞こえてくる。
ここ数日私は一歩もこの部屋から出ていない・・
周りからの視線が気になりすぎて外に出るのも学校に行くのも嫌になった・・
「ははは・・・」
そんな壊れたような声しか出せなくなってしまったわたし・・
(がちゃ・・ばたん)
外に出かけていたジュペッタが帰ってきた。
・・けらけら・・
また私の顔をじっと見つめ続けている。
(また私を見て馬鹿にしてるのね・・)
実際ジュペッタは私を見て笑っていた・・
だがどことなく心配しているようにも見えるがそのときばかりは気にしていなかった。
「とことこ・・」
私の影でジュペッタが何を思ったのか動き出した・・
ぼうっとはしていたが目でその動きを追った。
「かたかた・・」
なにやらショウケースの上の物をとりたいらしい・・そこには色鉛筆のセットがおいてあるのだ。
(がたがた)
ショウケースが揺れている・・
とそのとき一つの置物が揺れたせいで落ちてしまう
「がしゃん!!」
落ちたと同時にガラスの割れる音が部屋に響いた
「!!!!!」
落ちたものを見てわたしは目を疑った・・
落ちて割れたのは私がいちばん大切にしていたおばあちゃんの形見の置物だったのだ。
「あ・・・・・・(ふるふる)」
自身ショックと怒りで頭がいっぱいになっていた。
け・・・ら・・・・
色鉛筆のセットをかかえたジュペッタが私のほうを向いている
「!!!」
(ぱんっ)
怒り狂った私はついにジュペッタに手をあげてしまった・・
ぅう!!
「何で・・なんであんたはわたしばっかり不幸にあわせるのよ!!!」
・・け・・・らぁ・・・・
無表情のまま聞いているジュペッタに更なる怒りがこみ上げてくる・・
「あんたなんかねぇ・・ただのごみなのよ!くず!あんたのせいで私の人生めちゃくちゃになったのよっ!!」
(ぐいっとジュペッタのむなぐらをつかみあげる)
「もぅ我慢できない!(がらがら)」
雨の滴っている冷たい外にジュペッタを放り投げた
「あんたなんか・・いなくなればいいのよっ!!」
・・けら・・・ぁ・・
冷たい雨に打たれまるで涙を流すような表情で私を見つめるジュペッタ・・しかし怒りでそんな表情は気にも留めなかった・・
06/13 21:16
[548]ポケモン
それからというもののジュペッタがいなくなった分気が楽になり度々テラスに出て外を見るようになった。
「ふぅぅ・・・いいかぜ・・。」
(ぱたん)
「こんにちわぁデポンコーポレーションです!」
門を開けた音がしたので下を見てみると建設会社の人がうちを訪ねてきた。
「こっちなんですよ・・」
お父さんがテラスに業者のひとを案内してきた
「あぶないからおりなさい」
何かは知らないがとにかく降りなくてはいけないらしい。
「もぉ・・・」
渋々とテラスをおり自室にもどった・・
「・・・・・・」
あたりは静まり返り誰の声もしない・・
いつもなら「けらけら」と言う声が響いていた・・
「ふん・・」
少しは寂しい感じはしたが何より疫病神がいなくなったことで清々していたのだった。
「あんなヤツなんか・・」
そう自分に言い聞かせ心地いい日を浴びながら夢の世界へ・・
06/13 21:17
[549]ポケモン
さぁぁぁぁ・・・・
雨の音で目が覚めた。
「んぁ・・?・・雨・・降ってるんだ・・さっきまであんなに天気よかったのに・・」
ベットからおきガラス越しに外の景色を眺めている。
「ジュペッタ・・」
ふいに口に出してしまった・・自分自身が一番ビックリしてしまったと思う・・嫌いと言っていてもそばにいない
となぜか寂しいのだ・・。
とテラスの縁にさっき私が使っていたお気に入りのハンカチが見えた
「ああ・・濡れちゃう!」
急いで取り込もうとテラスに移動し手に取った。
「さぁ・・濡れないうちに・・」
テラスから部屋に戻ろうとしたそのときだった!!
(ベキッ!・・・ガラガラガガ!!!)
テラスの接合部にひびが入り崩れ落ちる
「きゃぁぁぁぁ!!!」
私はテラスもろともまっ逆さまに地上へと吸い寄せられる・・
「私死にたくないよぉぉ!!!(うるうる)」
落ちる最中私は必死にそう願った
・・けらけら・・・・
「え・・っ?!」
目を瞑っていてよく分からなかったが確かにジュペッタの声が聞こえた・・・
(がらがらがら・・・どすんっ!!)
テラスの瓦礫が家の庭を覆い尽くす・・・
私はもうだめと思っていた。
瓦礫とともに落ち助かるとは思っていない・・シンデしまったのだと・・
ポタポタ・・
冷たい雨の感触がいち早く私を目覚めさせた・・
「あれ・・私・・死んでない・・どうして」
あれだけの出来事にもかかわらず私には傷一つ見つからない・・
・・け・・ら・・・
弱々しい声が私の下から聞こえてきた。
「え・・ジュペッタ!!」
そう・・落ちる瞬間ジュぺッタが私の下にもぐりこみ落ちる衝撃を和らげてくれたのだった・・しかし
「じゅぺったぁぁぁ!!(うるうる)」
落ちた衝撃のせいでジュペッタの体は押しつぶされ接合部から黒い煙が出始めている・・
「何で・・なんで・・あなたを捨てた私に・・!!(うるうる)///」
目からは大粒の涙が滴り始めた・・
・・ダッテ・・・・イロイロ・・メイワク・・カケタカラ・・
「!?」
初めてしゃべったことより私に対してのジュペッタの気持ちが痛いほど心に刺さった・・
・・ゴメ・・・ン・・ネ・・・
その言葉を最後に言葉を返さなくなった・・・。
06/13 21:19
[550]ポケモン
「おおいっ!今すごい音がしたけど!大丈夫か?」
「あれ・・どうしてここに?」
駆け寄ってきたのは私が思いを寄せていたあの男の子だった・・
「なんかジュペッタがいきなり飛び出していったから心配になって・・」
「え?!!」
その言葉を聴いた瞬間耳を疑った。
「あいつこの前からおれんとこに遊びに来ててな・・いろいろとやってたんだ」
私が放り出して以降ずっと彼の家に通い何かをしていたらしいのだ・・
「これをな・・届けに行こうとしたんだけどな・・・」
彼の言うとおりその手にはなにやら手紙のようなものがかかえられている
「これジュペッタがお前宛に書いたのもなんだ・・」
恐る恐るその手紙を開いてみると・・・
「!!!!(うるうる)」
そこには私とジュペッタが楽しそうに遊んでいるのが描かれていた・・・
「ジュ・・ジュペッタァ・・・・!!!」
私は泣き崩れるように動かなくなったジュペッタによりそった・・
「私し・・・わたしっ!!!///(うるうる)」
・・けら・・・・・
それは私に笑いかけてくれたのかは分からない・・・
だがきっとジュペッタは私に笑いかけてくれたのだ・・・・
元気出してね・・・と
それは冷たい雨が降る冬の出来事だった・・・
06/13 21:20
[551]ポケモン
それから数年・・
私の部屋にはあのときのジュペッタのぬいぐるみをちゃんと縫合して
棚に飾ってある・・少なくとも私にとっては一番の宝物だ。
(がちゃ)「よっ!」
私の彼が部屋の扉をあけてはいってきた、あの時以降よりいっそう二人の間は接近し
今では恋人同士の関係になった
「なにやってるんだ?」
いつも通りのやり取りが繰り返される・・色々ジュペッタには迷惑を掛けられたけど
今となってはこの幸せを招いてくれた感謝すべき恩人そして命の恩人・・
・・けらけら・・・
再び部屋にその声が響く・・・
・・・その声はいつまでも二人の幸せを築くのだった・・・・
~~~ FIN ~~~
みなさん泣いていただけましたか?
感想コメントをよろしくお願い致します。
06/13 21:21
[552]ポケモン
これを見て泣いた方はいい友達
を持っている人だと思います。
ジュペッタは英雄ですね。
06/13 21:23