[1]天空支配龍
【ポケダンスレ(2件目)】
このスレは、元々滝登りさんが開いていたスレなんですが、活動が停止してしまったので2件目を作りました。もしよかったら入ってみてください
08/12 18:59
[2484]黒樹蒼葉
隊員B『1、2の……あ、駄目だわ。よくよく考えたらゴローン様は100㎏超えだ。
俺達2匹じゃ到底持ち上げられない』
隊員A『じゃあ、助けを呼ぶか?』
隊員B『いや、それだとかなりの数と労力が必要となる……よくよく考えたらしんそく
一発……効果は今ひとつで倒されるとは考えづらい』
隊員A『とすると……少し意識が
飛んでいるだけとか?』
隊員B『復活の種、いやオレンの実さえあれば回復するかもしれない……今すぐ
取りに行くぞ!』
隊員A『ああ。ついでに自信作の酒もな!』
07/25 17:58
[2485]黒樹蒼葉
ー現在。医務室ー
母『着いたわ〜』
ルクシオ『ありがとう母さん。グライオンは
大丈夫かな。激しいことになってないと
いいけど』
母『治療が終わったらわたしが見に行くから
心配しないで』
ルクシオ『そうか。ありがとう』
07/25 18:32
[2486]黒樹蒼葉
母『……あら!包帯がまた無くなり
そうだわ。補充しなきゃ〜』
ルクシオ『その台詞最近何回も聞いてるような気がするんだが……まあ当然か。あの2匹がほぼ毎日喧嘩してるからな……最近はそこにマタツボミが加わったらしいし』
母『みんな怪我するんだけど、いつもコリンク達が負けちゃって、その度にわたしに
抱きついて泣くのよね』
ルクシオ『主に突っかかるのはあいつらなんだよな。せっかく仲間なんだから、変な
意地を張らずに仲良くすればいいのに』
母『そうねぇ。グラくんの方は、この前わたしがあの子の「寝顔写真集」を見せたら
譲ってほしいって言ったから、心底嫌っては無いんじゃないかしら〜』
ルクシオ『ん?それも何か不気味だな。
そういうキャラだったか?まあ、あいつなりに距離を縮めようとしてるのかもな』
07/25 19:31
[2487]黒樹蒼葉
レントラー母は 治療をしながら、先刻の
出来事を話した。
ルクシオ『……へえ。グライオンが紙を……
そういえば俺も「医務室へ逃がす」とか「危険に晒さない」とか言われたな。何でそんなに切迫した感じだったんだ?』
母『う〜ん……あなたは特訓に行ってたから
知らないと思うんだけど、以前あの子は
あなたが満身創痍で帰ってくると推測して、
1匹になったところを見計らって拘束した後、人質に取りグラくんを脅迫して無理矢理
遠ざけさせようとしたのよ』
ルクシオ『え……え?え?……拘束?人質?脅迫?あいつを追い出すために?』
母『それを実行しようとしてるのをわたしが偶然見つけてね。初めての大喧嘩だったわ。
大ごとになる前に収めたから、これを知るのはわたしとグラくんとボミちゃんの
3匹だけなの』
ルクシオ『嘘だろ……?本当の危ない奴
じゃないか……でもこれで大体納得がいった
よ。よく追い出されなかったな……』
07/25 20:43
[2488]黒樹蒼葉
母『多分、その時のことを思い出したんじゃないかしら。それに加えて、嫌がらせもされそうになったから』
ルクシオ『向かっていったという訳か。
それにしても、また俺はあいつに
助けられたんだな』
母『グラくんはただ、あなたに恩返しを
しているだけよぉ〜』
ルクシオ『俺だって返したい。早く
強くならなくちゃな。あいつの助けを必要と
しないくらいに』
07/25 21:26
[2489]黒樹蒼葉
母『……グラくんはきっと、助けを必要と
しなくても助けると思うけど……あなたは
優しいから、それでは納得はしないのよね。
「それでも恩返しがしたい」って。
だからこそ恩返しされるんだと思うわぁ』
ルクシオ『……』
母『それに、そう焦らなくても大丈夫
なんじゃないかしらぁ〜』
ルクシオ『……どうしてだ?』
母『実はね……
「伝説級の威力を持つ技マシン」が
あるらしいって、レーさんに聞いたの。とっても希少らしいけどね』
ーーこの「技マシン」が、お母さんを死に至らしめることになる遠因となるとは、まだ誰も知らなかったのです。
07/25 23:28
[2490]黒樹蒼葉
ー同時刻、コリンクサイドー
コリンク『……』
マタツボミ『……コリンク様?』
グライオン『どうした?開始と言いながら、
何も仕掛けて来ないが』
コリンク『……ッ!』
マタツボミ『おっと?』
グライオン『おっと?その振り上げたバンダナを?どうするつもりだ?』
コリンク(おっと?……とか言ってる場合じゃないのよ……さっきは勢いで言ってしまったけど、よくよく考えなくてもこの加齢臭バンダナひとつで何か出来る訳でもない……昼間の二の舞になるだけだわ……)
グライオン『もしかして……勝負するのが怖いのか?また負けるから?……まあ、こうして煽っている俺も大人気ないとは思うが』
07/26 08:38
[2491]黒樹蒼葉
……その時!
扉が勢いよく開いた!
ゴローン『コリンク様!先程はドン引きしてしまい申し訳ありません!ただ今戻りました!』
隊員A『ついでにゴローン様が自作した「未成年酒」も持って来てしまいましたが……』
隊員B『道中合流して少し盛り上がっちまったもんな……』
隊員C『……ん?グライオンの奴が
何故ここに……?』
隊員D『もしかして……マジ喧嘩5秒前
とか?』
隊員E『何か俺達にできることはありませんか!?指示を!』
コリンク『ゴローン達!来ていたんですね!
……ん?待ってください。「未成年用酒」
……?』
突如脳に電流が走りました。
コリンク(もしかしたら今度こそ……
勝てるッ!なら今こそあれを……)
07/26 09:42
[2492]黒樹蒼葉
コリンク『グライオン……貴方さっき言いましたよね。「勝負するのが怖いのか」って。ええ、怖かったですよ?正直なところ。――ついさっきまではね』
グライオン『……何?』
コリンク『折角今から2回戦を行うんです。ただやるのは面白みに欠けるでしょう。どうです?例の罰ゲームのように……今回は戦利品を設けるというのは』
グライオン『……ほう』
コリンク『以前から盗賊団が探している、「裏の技マシン」。その使用権を賭けて……私たちと「装備品投げ」をしなさいッ!!』
07/26 10:45
[2493]黒樹蒼葉
グライオン『「裏の技マシン」?何だ
それは。それに探しているなんて一言も』
コリンク『ええ。盗賊団というよりお父様が密かに探している……という会話を盗み聞きしたのよ。私達……「子世代」の力量を
底上げするためにね』
グライオン『……確かに、棟梁様に比べ、お前達の実力は充分とは言い難いが……技マシン一つで変わるだろうか……?』
マタツボミ『……酷い言われようですね』
07/26 17:08