[1]颯人◆6RQCIAKXwE
【おーる おあ なっしん!】
此方は、颯人のオリトレ小説となります。
一応完全にオリジナルのキャラクターな予定です。
舞台はシンオウ地方、ポケモンリーグを目指して頑張る女の子のお話です。
特にシナリオに沿う予定はありません。ゆったりのんびり、勝手気ままな感じです。
気まぐれ更新になりそうです……。
それでも構わないよ!という方、
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
03/25 23:44
[38]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
まとまらないうぎぎ
――――――
「どうだった?」
「なんともないみたいです」
飛びかかってくる手持ちたちを抱きとめながら、ハルトは心配そうな顔の大人達に笑顔を向けた。
ポケモンセンターの中庭。
ハルト達はそこで、洋館探索の結果を報告しあっていた。
「ごめんなさい…おれがもっと早く気付いていれば…」
「ううん!小狼くんは悪くないよ!」
「で、何かあったかい?」
「あ、ええと……」
ツキクサに問われ、ハルトは洋館で見たこととあったことを説明する。
******
「………じゃましないでよ」
あの時。
あの少年がそう言った直後、彼の影がピンク色をしたかと思うとそこから“シャドーボール”が発射されたのだ。
とっさによけられなかったハルトはそれをもろに食らってしまい、手すりを巻き込んで落下したところを黒鋼が受け止めた、というわけである。
「……………ピンクの影、ねえ」
「ポケモン、なんでしょうか」
「おそらくね。それにしても……通りであのビルに動きが無い訳だ」
「森の洋館から出入りしてたんですねー」
「あそこはトレーナーもほとんど近付かない。考えたもんだ………と、ハルトちゃん」
「はっ、はい!」
アオイにクッキーを食べさせていたハルトは、突然呼ばれて慌てて姿勢を正す。
そんなにかしこまらなくて良いのに、と苦笑したツキクサは、ハルトにモンスターボールを手渡した。
「え?」
「代価だよ。洋館に行ってもらった、ね」
「たいか?」
「報酬とも言うけど。とにかく、君にあげるよ」
「え、でも……」
手の中のボールとツキクサを交互に見るハルト。
ツキクサは笑って、ボールを指差した。
「その子のためにも、もらってあげてよ」
「…………」
ハルトはもう一度、ボールに視線を落とす。
ボールの中では、うねる髪のような頭部を持つポケモンが不安げにハルトを見上げている。
「…………分かった。この子を、もらいます」
――――――
手持ちが着々と揃いつつありますなあ
まだまだハクタイ編は続きますよー
11/06 15:55
[39]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
明けましておめでとうございます二ヶ月経っちゃった!
ごめんなさい!!
よし!ハクタイ編もラスト!
――――――
「で、突然ポケモン達の声が聞こえるようになった事については?」
「あ、えーと……ポケモンの技を直接浴びたショックで、神経がなんちゃらで聞こえるようになったんだろうって」
「適当だな、おい」
「だって言ってることよく分かんなかった………」
「ま、しょうがないよね」
ハルトはごにょごにょと言葉を濁し、目線をさ迷わせる。
苦笑しながらツキクサが助け船を出したのとほぼ同時に、ジムリーダーがハルトの方へと歩いてきた。
「あ、ナタネさん」
「ハルトちゃん!良かった、大丈夫そうね」
「あ、はい!全然大丈夫!」
「良かったわ。……さて、あたしからも報酬があるのよ」
「え、でも……」
「良いから受け取ってちょうだい。じゃないと示しがつかないわ」
そう言って、ナタネは薄い小さなディスクをハルトの手に押し付けた。
右上に小さく『No.53 EB』と書かれたラベルが貼ってある。
「わざマシン…?」
「そう。これは“エナジーボール”のわざマシン。使い方は分かる?」
「えっと…ポケモンセンターにある機械を使うんだよね?」
「そうよ。あと、一回しか使えないからね。覚えておいてね」
ほんとにありがと!と頭を下げ、ナタネはぱたぱたと忙しなく走っていってしまう。
ハルトは手の中のディスクに視線を落とすと、それをポーチの中にしまった。
――――――
次こそはシナリオを進めたいと思います
でも多分次も下手したら二ヶ月後だと思う。見捨てないでくださいおねがい
01/04 23:54
[40]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
3ヶ月振りです。皆さま如何お過ごしでしょうか私腹切った方がいいかもしれない。
見捨てられてる感がひしひしと伝わってきますが空気読まずに更新していきたいと思います!
――――――
「……このゲートを出て、サイクリングロードをまっすぐ降りていけばテンガン山の麓に出ます。山の内部の洞窟を抜ければ、ヨスガにたどり着けるはずです」
「ヨスガに着いたら、『オフィリア』ってカフェに寄ってみるといい。あそこのケーキは絶品だよ」
「あれ?みんなは?」
「オレたちは、ちょっとミオに行かなきゃいけなくなったんだー」
へら、と笑ったファイが、ハルトの頭をぽんぽんと撫でる。
こちらに手を振る小狼たちにハルトも思い切り手を振り返して、やや小走りで待つゲートへと向かっていった。
「……ハルトちゃん、大丈夫かなぁ」
「……ポケモンがついてる。あまり心配しなくても大丈夫だろう」
「…そうですよね」
「クリスの子もいるから。…信じよう、ハルトちゃんを」
******
いったん切ります
04/04 10:27
[41]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
「あの、すみませーん!自転車を借りたいんですけどー」
「はい、それではこのノートに名前を記入してください。自転車はサイクリングロードを降りたところのゲートに返していただければ結構です」
シルバーに赤のラインが入っている自転車を借りたハルトは、早速それに跨がると緩やかな下り坂になっているサイクリングロードを見渡した。
途中にちらほらと、ポケモン勝負をしているトレーナーたちが見える。
「勝負を仕掛けられるかもしれないのかあ」
『はいはい!次は僕が頑張るよ!』
『わたしもー』
『オレにもやらせてくれよ!』
『ぼくも頑張ります…!』
『ボ、ボクだって…!』
「キキョウもみんなも、無理はしないでね」
――――――
当然バトルの描写なんてありませんよ。したくないんだ!
次はテンガン山編そのいち、かな
04/04 10:28
[42]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
さくさく……行きたいなあ……
と言うわけでテンガン山編突入しますよー!
――――――
サイクリングロードをぶっ飛ばしてきたハルトは、目の前にそびえる山を見上げた。
「……でっかい山だねー……」
『リンドウ、だいじょうぶー?』
『……自転車暴走族、ダメ絶対……うぷっ』
「ごめんねリンドウ……つい楽しくなっちゃって」
『ぼくは楽しかったですけどね』
『やっぱタイプの差かァ?』
『たぶん、個人差だと思うです。あとゆれすぎ』
『それはあるな』
自転車で風を切る感覚にフィーバーしたハルトは、上がるテンションを抑えようともせずに自転車を乗りまわした。
その勢いたるや、サイクリングロードにたむろしている暴走族たちが顔をひきつらせて道を開けたほどだ。
それにリンドウが酔ってしまったのである。
上を見上げたハルトの首は、がっくりと下へ落ちた。
――――――
あっれー?テンガン山に入らなかったよー?
次!次こそは!
あとまた近々やらかします。コラボレーション小説します。
なんかこんなことしてるの私だけな気がしてなりませんが空気読まずにがつがついきます!ハングリー精神!
04/07 21:52
[43]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
テンガン山編に今度こそ突入します!しますよ!
――――――
「……キキョウ、“おにび”」
『はいですー』
ボールから出されたムウマ――キキョウが、大層珍しい黄色の身体のまわりに、握りこぶし大の炎をいくつか浮かべる。
ようやく視界を確保したハルトは、辺りをきょろきょろと見回しながら、テンガン山内部の洞窟を恐る恐る進んでいた。
『ハルトってばビビりすぎだー』
『挙動不審?』
『もしかして怖ェのかァ?』
「ちっ、ちがうって!」
ボールの中から茶化してくるリンドウたちに言い返す声も、いつもより硬い。
むー、と眉を寄せたハルトは、小さな声でぼそぼそと反論した。
「……怖いんじゃ、無いもん。でも、さっきからなんか……声、聞こえるから」
『声?』
『あたしたちには聞こえないなあ』
「……うそ」
『どんなこと言ってるか、分かりますか?』
「……えっとね、『我に干渉するでない、人の子よ!』って。キキョウ、聞こえる?」
『……ボクにも、聞こえないです』
『空耳……にしてははっきり聞こえてるみてェだな』
マロンの言葉をそれきりに、黙って考え込む一行。
ややあって、クロユリが声をあげた。
『もしかしたら、山の神さまの声かもしれません』
「山の…神さま?」
『はい。ギンガ団は、神さまを起こしてなにかをしようとしてましたから…』
『ギンガ団、って…』
『あの緑おかっぱどもだろ』
「……なにをするつもりなんだろう……」
『わかりません……でも、「世界を変えるすごいこと」って言ってました』
立ち止まることなく進んでいた為か、気付い時にはもう出口は目前だった。
考え込んでしまったハルトを元気づけるように、アオイがのんびりと言う。
『まあまあ、ハルトちゃん。とりあえずはヨスガに行こうよー』
『ジム戦!』
『コンテストも気になるですー』
『ポフィン……』
『ふれあい広場……』
「……うん、そうだね!」
――――――
テンガン山編とか言いながらもう山を越えてしまいましたね。ハルトすげえ←
さてさて次はヨスガ編!そして多分やらかしますクロスオーバー!!
04/11 17:18
[44]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
さてさて、次は多少長くなるであろうヨスガ編でございます!
なんとなく伏線張ったり回収したり……できればいいんだけどなあ……
――――――
テンガン山を抜けて幾ばくもしないうちに、『この先ヨスガシティ』と書かれた立て看板とゲートが見えてきた。
日の暮れないうちに、ハルトはヨスガシティに入ることができたのである。
「……えっと、とりあえずポケセン行こう」
『それがいいと思うぜぃ』
『見てまわるのは明日、だねー』
『強行軍でしたからね』
『ゆっくり休んでくださいです』
『無理すんじゃねェぞ』
手持ちたちの言葉に頷いて、ハルトはポケモンセンターを目指して道を歩き出す。
そんなハルトの前に、現れたピエロがぴらりとチラシを一枚差し出した。
「お嬢ちゃん、ヨスガについたばっかりかい?」
「あ、はい…」
「それは運が良い!」
「なんでですか?」
「明日は、コンテストのチャンピオン5人揃ってのエキシビションなんだ。一年に一回きりのお祭りさ」
「チャンピオンが……!?」
04/15 15:29
[45]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
ハルトの目が輝く。
彼女が目指すのはポケモンリーグの制覇であるが、彼女の母親の影響もあってかコンテストの観戦は好きだった。
テレビで放映されるマスタークラスのコンテストの様子を、テレビにかじりつくようにしてがっつり見ていたハルトは、生でその演技を見れる、とピエロに教えられてテンションをあげた。
「明日は、まずコンテスト見る!で、そのあとに、カフェ…なんてカフェだっけ」
『オフィリア、ですね』
『ツキクサさんが教えてくれたやつだよねー』
『ま、とりあえず休め。あとは明日だ』
――――――
とりあえず切ります。
次はコンテストかあ……
力尽きたら描写あきらめるかもしれませんが。
やるだけやろうとは思うけどやっぱ無理かも
04/15 15:30
[46]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
ついでに手持ち紹介
・リンドウ/ポッタイシ♂/僕
『ま、あんま細かいこと気にすんなって。気楽が一番だにゃー』
・アオイ/ルクシオ♀/あたし
『ハルトちゃん、も少し落ち着いてー』
・マロン/イワーク♂/オレ
『うじうじ悩んでんじゃねェよ。ズバッとやっちまえって』
・クロユリ/ヤミカラス♂/ぼく
『え、っと……こっちじゃないと思います。よく分かんないんですけど…』
・キキョウ/ムウマ♀(色違い)/ボク
『ボクもクロユリくんに賛成です。こっちは危険だと思うですよ』
あと一匹です。
これでどれが誰のセリフだか、多少は分かりやすくなったかな?
04/15 15:31
[47]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
今回ものっそい長いですすみません!
コンテストはアニポケ方式とゲーム方式を適当に混ぜていきたいと思いますん
――――――
翌日。
旅の疲れをしっかり癒したハルトと手持ちたちは、さっそくコンテスト会場へ来ていた。
トレーナーカードを見せて客席に入れば、もうほとんど埋まっている。
どうにか、モニターが見やすい良い席を見つけて座ったハルトは、そわそわと身を乗り出した。
「まだかな、まだかな?」
『うん、とりあえず落ち着こーぜぃ』
『落っこちちゃうよー?』
「だって、あの人たちの演技が生で見れるんだよ!」
『お、おぅ……わァったから、落ち着けって』
『恋するおとめ、の目ですー』
『相当楽しみみたいですねえ…』
そんなやり取りを何度か繰り返しているうちに、突然会場の電気が全て落とされた。
期待と興奮にざわめく客席。
切り裂くようなギターの曲が会場に響きわたり、そのリズムに合わせるかのように雷光がチカチカとまたたく。
バシャン、という音をたてて点いたスポットライトに照らされたフィールドのど真ん中、立っていたのは青みがかった銀髪の青年と、金色の体毛に身を包んだレントラーだった。
04/21 23:09