[1]颯人◆6RQCIAKXwE
【おーる おあ なっしん!】
此方は、颯人のオリトレ小説となります。
一応完全にオリジナルのキャラクターな予定です。
舞台はシンオウ地方、ポケモンリーグを目指して頑張る女の子のお話です。
特にシナリオに沿う予定はありません。ゆったりのんびり、勝手気ままな感じです。
気まぐれ更新になりそうです……。
それでも構わないよ!という方、
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
03/25 23:44
[28]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
PCからの更新ですん
ハクタイシティ編入りまーす
――――――
「………なんだろ?」
街のはずれのやや小さな広場。
そこに立つ大振りの像を見上げ、ハルトは呟いた。
ポケモンをかたどっているのだろうが、ハルトはこのポケモンを見たことがなかった。
二本足で立ち、肩と頭に鎧のようなものがついている。
さく、と草を踏む柔らかい音をたてて現れたツキクサは、ハルトの後ろに立った。
「……ディアルガとパルキアってポケモン、知ってる?」
「えっと…シンオウ神話の?」
「そう、それ。…この像は、その二匹をかたどってる」
いまいち意味を飲み込めず、ハルトは振り向いてツキクサを見る。
ツキクサは微笑んで、腕を伸ばすと像の台座に取り付けられた、かすれて字がほとんど読めなくなっている銅板を指で軽く撫でた。
「…『ディアルガが生まれ、時間が流れ出した。パルキアが生まれ、空間が広がった』」
「…………?」
「昔は、彼らもこちらに現れたりしていたらしい。けれどそれは不完全なもので、人間には彼らが混ざって見えたんだろう」
「…………」
「だから、こんな像になった。この像の頭はディアルガ、体はパルキアなんだ」
言葉を切ったツキクサは、顔中にハテナマークを浮かべまくるハルトを見るとひどく楽しそうに笑った。
「まだ難しかったかな?……まあ良いよ。いずれ、解る時が来る」
――――――
こんなこと書いといてアレですが
この伏線回収できるか非常に不安です
次辺りでナタネさんと戦ってもらおうかと思っておりまするるる
10/02 15:57
[29]ジャスティン・ロウ◆YkIgIufP86
はじめまして^^
いつも楽しく拝見させてもらっております(*^^*)
一言で言うと、面白い!です(笑)
小説としての質がかなり高く見習いたい箇所が沢山あります。
ストーリーも沿いすぎず、離れすぎずと素晴らしいです。
これからも楽しみに更新を待ってます♪
10/03 00:03
[30]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
≫ジャスティン・ロウさま
はじめまして^^
面白いと言っていただきありがとうございます!
まだまだ私も試行錯誤の日々でございます^^;
これからどんどん迷走、暴走(?)していくかと思いますが、お付き合いいただけましたら幸いです。
ハクタイジム編入りまーす!
――――――
クロガネジムのバトルフィールドは、土がむき出しになっていたり岩が転がっていたりと荒削りだった。
ここハクタイジムのバトルフィールドは、木がうっそうと繁る森の中、という感じだ。
ジム中に隠れているジムトレーナーを探しだしバトルし、ハルトはやっとこさジムの一番奥、ナタネの元へとたどり着いた。
「なかなか速かったじゃない。良いタイムよ、チャレンジャー」
「あ、ありがとうございます!」
にこ、と邪気の無い笑顔を見せるナタネの言葉に、ハルトはぺこりと頭を下げる。
ナタネはボールを手に持つと、勝ち気で好戦的な笑みへと表情を変えた。
「ハクタイジムジムリーダー、ナタネ!花の様に鮮やかなバトルをしましょう?」
「フタバタウンのハヤト!精一杯頑張ります!」
お互いの言葉の語尾が消えきらないうちに、勢い良くボールが投げられた。
いったん切ります
10/05 23:46
[31]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
続きです^^
「ま、お食べよ。ここのあんみつは美味しいんだ」
ハクタイシティの、とある甘味屋。
そこで、ツキクサと小狼たちは一つのテーブルを囲んであんみつを食べていた。
「で?なんだ、話ってのは」
「そう急かすなよ、っと。………ハルトちゃんがジムから帰ってきたら、彼女と一緒に≪森の洋館≫に行ってきて欲しいんだ」
「森の洋館って、ハクタイの森にあるー?」
「そうそれ。……うん、あんこが美味しい」
「なぜですか?」
小狼の質問に、口の端についたあんこを親指でぬぐいながらツキクサは答える。
「なーんか、きな臭いんだ。ギンガ団が出入りしてる、って噂もあって」
「なるほどー」
「待てよ、そう言うのは普通ジムリーダーが行くもんだろう」
「ナタネは怖がりだから。彼女は次のチャレンジャーに頼むらしくてね」
「次の?」
「つまり、今戦ってるハルトちゃんにさ。で、もし本当にギンガ団が絡んでいたとして、子供一人じゃ危険だろう?」
「で、俺達もついてけ、ってか」
「そゆこと。…んー、この黒みつも絶品だなあ」
「本当ですねー。…オレたちは全然構わないですけどー、」
「ああ、あの人にはもう言ってあるよ」
「わかりました」
小狼が頷く。
それを確認したツキクサは、心底幸せそうにあんみつを頬張った。
――――――
ジムバトルのルールはクロガネのと同じなので説明はカットで
あとクロガネジム編でバトル描写に泣いたので今回はさらっと流そうかと思ってますん
ツキクサさんが説明役になってしまうので台詞が長い長い
次はさらっとバトル編でーす
10/05 23:47
[32]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
バトル!さくっと行きますん
――――――
パシュンという乾いた音と、赤い閃光。
黒い羽を散らせてバトルフィールドに現れたクロユリは、凶兆と言われる、高くしわがれた鳴き声をあげる。
ナタネの手持ちは残り一匹。
対するハルトの手持ちも、リンドウは戦闘不能、アオイも瀕死ではないが満身創痍で、実質クロユリしか戦えない状況である。
ナタネがフィールドに出したのはロズレイド。
猛毒のとげを持つ花を両手に生やした彼は、青と赤の花びらをひらひらと散らしながら不敵に微笑んでいる。
「ロズレイド、“あまいかおり”!」
ロズレイドが、両手の花を振る。
そこからなんとも芳しい香りが振り撒かれ、クロユリはうっとりと目を細めた。
“あまいかおり”は、その名の通り甘く芳しい香りを振り撒き、相手ポケモンの注意力を低下させる技だ。
まんまと引っ掛かっているクロユリに、無数のとげが襲いかかる。
「ロズレイド、“どくばり”!」
「よけて、クロユリ!」
慌てて羽根を羽ばたかせて飛び上がるクロユリだったが、よけ損ねた数本のとげが柔らかな羽毛に刺さった。
幸いにして致命傷ではないようだ。
毒を浴びた気配もない。
空中でなんとか体勢を整えたクロユリに、ハルトは指示を飛ばした。
「クロユリ、“かぜおこし”!」
――――――
どんどん自分の首を絞めにいってます。俺アホだ。
次で話を進めますー
10/16 12:05
[33]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
さてさて、話が進みますよー
――――――
ざわざわという木々がたてる音まで、恐怖心を助長する。
無事にバッジを手に入れたハルトと小狼たちは、ハクタイの森の奥―――森の洋館へと来ていた。
「ほ……ほんとに出そう…」
「大丈夫だよー…きっと」
「きっと!?」
「はぁ………行くぞ」
大きなため息を吐いた黒鋼を先頭に、ファイ、小狼、小狼にしがみついて既に涙目のハルトの順で幽霊屋敷(仮)に入っていく。
中もまた、壁紙があちこち破れ、僅かに残っている家具には厚くほこりが積もり、至るところに蜘蛛の巣が張られ…と、いかにもな感じである。
「………見たところ、誰かが出入りした気配はなさそうですが…」
「……いや。確実に誰かが……それも近々にだ。出入りしたらしい」
「な、なんで、そう思うの…?」
「床にほこりがほとんど無え」
黒鋼に言われ、ハルトは涙目のまま恐る恐る辺りを見る。
確かに、家具には厚くほこりが積もっているのに対し、床は、タイルがはがれたり謎の染みができたりしている割には、ほこりがほとんど無い。
「…ふ、普通のトレーナーさん、じゃ、ない……?」
「まぁ、それもあるかもしれないねー」
「まだ分かりませんね」
――――――
いったんカットで
あ、当然ナタネさんには勝ちましたよ?
10/23 23:19
[34]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
時事ネタ混ぜときたいなあと言うことで
今は関係無いけど後々関係してくる(と思われる)小話ですのん
――――――
「ハッピーハロウィーン」
「もうちょいテンション上げらんねえの?」
翠の髪を長く伸ばした少女が、グラスを掲げながら気の無い音頭を取る。
紅い髪を短く結んだ少女につっこまれ、翠の少女―スオウは軽く肩をすくめた。
「正直、僕にとっちゃ毎日ハロウィンみたいなもんだし」
「手持ち的な意味でしょう?」
「まあ、確かに」
くすりと微笑む蒼い髪の少女―モエギと、紅い少女―アサギ。
モエギは紅い瞳を楽しそうに細め、くるりと回りを見回した。
「良かったですわ。アキラさんにお店を貸していただけて」
「で、当の本人は?」
「カナデ姉とデート。……ベラ、スッピー、食べ過ぎ」
今まさに口に最後のクッキーを放り込もうとしていたゲンガーとフワライドが、渋々クッキーを皿に戻す。
皿に戻されたクッキーは、一瞬でサンダースとマニューラが奪い取る。
直後、一斉に他のポケモンから非難の声が上がった。
「あーもう、みんな仲良くしなって」
「ま、確かにアキラさんのお菓子は美味いよな」
翠の瞳を輝かせ、アサギはグレイシアと共にパンプキンパイを頬張っている。
やれやれ、と肩をすくめたスオウも、蒼の瞳を少し緩めると、隣に浮いているムウマージと共にかぼちゃケーキを食べ始めた。
――――――
彼女達はこのあとも書いていきたいと思ってますのー
あ、オリキャラちゃんです
さ、次は話がまた進みますよっ
10/26 07:59
[35]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
さてさて
森の洋館編ですー
――――――
「とりあえず、一通り見てみましょうか」
と言うわけで。
ファイと黒鋼が一階を、小狼とハルトが二階を、それぞれ探索することになった。
少しでも力をかけたら抜けるんじゃないか、と不安になるほどに脆そうな階段をのぼり、二階につく。
テラス風の廊下にしつらえられた手すりも、木が腐っているのかひどく頼りなげだった。
「え、と……じゃあ、おれは右から行きます。ハルトさんは左から一部屋ずつ、見てくれませんか」
「うん、わかった。小狼くん、気を付けてね?」
「ハルトさんも気を付けてください」
言われた通りに、ハルトは一番左奥の部屋に入る。
ドアを開けた途端に一斉にほこりが巻き上げられ、ハルトは咳き込みながら慌ててドアを閉めた。
「………ここじゃない、ね。次の部屋は?」
次の部屋も、その次の部屋も結果は同じ。
髪についてしまったほこりを取りながら、ハルトは四部屋目――テラスらしきものの真ん前の部屋のドアをそっと開けた。
「………きれい?」
ほこりが巻き上げられない。
さらに、ハルトはとんでもないものを見てしまった。
「………え!?」
ドアの正面の壁が音もなく開く。
開いたその先、人が一人立っていた。
年はハルトと同じくらいの、少年だった。
切り揃えられた髪は黒。
そして、目元をおおう――銀の仮面。
「………ギンガ団……!?」
ハルトは左手でモンスターボールを握る。
対して少年は、しばらく沈黙したあとゆっくりと口を開いた。
「………この世界は、間違ってる。だから、ボクがそれを正す」
「………?」
「じゃましないでよ」
――――――
いったん切りますー
10/31 07:51
[36]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
洋館編続き
――――――
「うーん………一階はハズレ?」
「………らしいな」
一通り一階の探索を終えたファイと黒鋼は、玄関ホールで二階にのぼった子供二人を待っていた。
「ってことは、二階になんかあるって事だよねー。二人とも大丈夫かなあ…、………!?」
突然、階上から少女の悲鳴が響いた。
続いて、小狼がハルトを呼ぶ切羽詰まった声。
ばっ、と二階を仰ぎ見た二人の目に飛び込んできたのは、
手すりの木片と共に落ちてくるハルトだった。
――――――
洋館編ここで引きます
話の展開スピードが早いとかは言わない方向で!←
10/31 08:06
[37]颯人@ついった◆6RQCIAKXwE
さてさて
ハクタイが長いですね!まだかかりますけど!
――――――
『……ちゃん!ハルトちゃん!』
……だれだろう?
『ハルトちゃん、しなないでぇ』
………いきてるよ、大丈夫。
『ハルト、おいハルト!』
そんな呼ばなくても平気だってば……。
『しっかりして、ハルトさん!』
………?
ぱちりと目を覚ましたハルトは、ベッドに横になったままで目線をさ迷わせた。
どうやら、ポケモンセンターの宿泊用の部屋らしい。
体のどこも痛くないことを確認して、ハルトはゆっくり起き上がった。
起き上がって真っ先に目に入ったのは、ボールから出ているマロン以外の手持ちの姿。
ハルトが起き上がったことに気付いたクロユリが、嬉しそうにバタバタと羽根を羽ばたかせた。
『二人とも!ハルトさん起きましたよ!』
「………え?」
ハルトに聞こえたのはヤミカラスのかあかあという鳴き声ではなく、少ししわがれた男性の声だった。
こちらを振り向いたリンドウとアオイも、嬉しそうに顔をほころばせて駆け寄ってくる。
『ハルトちゃん!』
『良かったぁ……』
緊張が切れたのか、ほとほとと涙をこぼしはじめるアオイ。
彼女の頭を撫でながら、ハルトは茫然と自分の耳を疑っていた。
(………どういうこと?)
『ハルトちゃん、どうしたのー?』
『まだどっか痛む?』
「ううん、大丈夫……」
『まだ無理はしないでもう少し休んでください』
「うん、そうするよクロユリ……」
『………ん?』
『もしかして……ハルトちゃん、』
『僕たちの言ってること分かるんですか……?』
「うん、そうみたい……」
『………え………』
『ええええええええええ!?』
――――――
一話一話を短めにしようと言うことでいったん切ります
短めにしようつーか続きがうまく思い付いてないだけとかいやまさか
11/02 07:48