[1]竜使い◆8/rJfUc/Sc
【マンダストーリー】
雑談掲示板でお世話になっている、竜使いです。
今回は小説を書いてみようと思ったので、ここに書き込んだ次第です。
この小説は人間がいないポケモンだけが住む世界が舞台となります。ただし、ポケダンの世界とは少し異なります。
ストーリーが目茶苦茶、文章も目茶苦茶、タイトルのセンスも無いですがよろしくお願いしますm(__)m
では、早速スタート！
Chapter0 プロローグ
ここはとある村。しかし、村の様子がおかしい。
昼間だというのにまるで誰も居ないかの様に静かなのだ。
「ククッ、この近辺のポケモン達も我が悪夢にうなされているようだな…」
その黒い影はそう呟く。
「そこまでだ！」
突如何者かが黒い影に向かって叫ぶ。
「私達が出掛けている間に村の皆に何をしたの！？」
「まだ村人がいたとはな…私が悪夢を見せてやったのだ」
「悪夢？じゃああなたが…」
「そうだ。だから―」
そう言うと黒い影は腕から技を繰り出す。
「次はお前達の番だ！」
しかし、それは見えない障壁に弾かれてしまう。
「この技を弾くその壁…『神秘の守り』か…」
「そう。最近あなたがあちこちで悪夢を見せてるって聞いたから習得しておいたのよ」
と、自慢げに語るポケモン。このポケモンはチルタリスと呼ばれている。
「流石私の親友ね。冴えてるわ！」
「よくも俺達の村で好き勝手してくれたな。覚悟しろ！」
「そーだそーだ！」
と、言うポケモン。このポケモン達はボーマンダとタツベイと呼ばれている。どうやらこのボーマンダとタツベイは一組の夫婦とその子供らしい。
「チッ…用意周到な奴だ。しかし安心した…全員ドラゴンタイプなら、これで片付く」
そう言うとそのポケモンは水色の光線、『冷凍ビーム』を彼らに向けて放つ。
次の瞬間、チルタリスとボーマンダ2匹は倒されていて、立っているのはタツベイだけになった。
「小僧、お前の番だ…！」
以上がプロローグです。この後がどうなったかは、この先明かされるはずです←
03/30 23:37
[110]劉雅
ボーマンダ達は大丈夫かな結界張られたらボーマンダ達が入れない上サザンドラ達は中にいるし、これからどうなるか気になります[a:0451]
01/11 23:16
[111]空色飛竜◆8/rJfUc/Sc
前回から大分間隔が空きましたね(^-^;
まずはコメ返し
劉雅さん
毎度コメントありがとうございます^^
結界はもう張られているので、ボーマンダもサザンドラも入れませんよ。
キュレムとサザンドラがどうやって結界を突破するかですね〜
01/13 22:19
[112]空色飛竜◆8/rJfUc/Sc
では更新！
玉座の間に戻ったライコウの下に、クレセリアが到着する。
クレセリア「初めまして、クレセリアと申します」
ライコウ「待っていたぞ、クレセリア」
ライコウが王らしく威厳のある口調で話す。
クレセリア「こちらこそ、お会い出来て光栄です。
話はオーロラランドの方とピカチュウさんとサンダースさんから聞いています。私はすぐに行けますよ」
ライコウ「うむ、何も無ければ今すぐ行ってもらっていたのだが…」
クレセリア「どうなさったのです？」
ライコウ「今この国にはちょっとした警報が出されていて、この雷鳴の都から一歩も出られぬ状態なのだ」
クレセリア「何ですって！？」
ライコウから緊急事態と聞いて、クレセリアやペンドラーだけでなくピカチュウ達までもが驚き、飛び上がる。
ピカチュウ「どうしてだ？何があった！？」
エレキブル「あ〜それ何だけどね、今エレキランドに海岸の警備を破って侵入した輩がいるらしくてね、そいつらを捕まえるまで少し待ってってことだ」
クレセリア「侵入者…（このタイミングで…何か胸騒ぎがする）」
侵入者の話を聞きクレセリアはその侵入者の目的が何なのか予想がついているのか、ビクリとなる。
ライコウ「案ずるな、奴らはここに向かっているらしいが、強固な壁がある限りこの雷鳴の都には入ることは出来ぬ」
ライコウは都の周囲に張った『壁』に余程自信があるらしく、余裕のある感じで話す。
ライコウ「おお、そういえばそこのお二方の名前を聞いていなかったな」
ライコウはペンドラーとケムッソを指して聞く。
ペンドラー「あ、俺？俺はペンドラー、各地を探検して回っている探検家ってところだな」
ケムッソ「そして私はその補佐のケムッソと申し上げます」
ライコウ「ふむ、探検家か。興味深い、色々と話を聞かせてくれないか？」
ペンドラー「え？話？」
ライコウは探検に興味があるのか、2匹に興味を持ったようだ。
ライコウ「そうだ、どこを探検したのか話を聞きたいのだ」
ペンドラー「ああ、良いぜ！」
ペンドラーの自慢も混じった長話が始まる…
01/13 22:20
[113]空色飛竜◆8/rJfUc/Sc
ペンドラーがライコウに長話をしているのと同じ頃、ブラックキュレムとサザンドラは雷鳴の都の近くまで来ていた。
Bキュレム「あそこか？」
ブラックキュレムとサザンドラの視界に立ち並ぶ雷鳴の都の高層ビルが映る。
サザンドラ「いや恐らく違う。ダークライ様が『ダークホール』を使ったのは、ここからもう少し行った町だ。
クレセリアは多分そこにいるはず、この町は違う」
ブラックキュレム達は雷鳴の都の脇を抜けて、更に進もうとした時、2匹は雷鳴の都の異変に気がつく。
Bキュレム「なんだこれは…」
サザンドラ「町全体が壁に覆われているな」
最初は単に侵入した自分達が首都に入れない様にする為に壁を張っただけで、何も無いと思っていたサザンドラだが、その壁を見てあることを思い付く。
サザンドラ「もしかしたらクレセリアはここかも知れないな」
Bキュレム「これだけ厳重に防御しているということは、ここに何かある…ということだな？」
サザンドラ「そうだ、確かめてみる価値はある」
2匹のポケモンは進路を変えて、壁に覆われた雷鳴の都に向かう。
雷鳴の都を覆う壁は、内側から電気ポケモン達が電気を流していることで、強力な電流を帯びている。
01/13 22:21
[114]空色飛竜◆8/rJfUc/Sc
そんな壁の内側で外の様子を見張っている警備隊の隊長デンリュウは、町に近づく二つの影に気付く。
デンリュウ「あれは！？」
ラクライA「どうされました！？デンリュウ隊長！」
デンリュウ「ドラゴンポケモン2匹がこっちに接近している。もしかしたら例の侵入者かも知れん」
ラクライB「侵入者か…来るなら来い！俺達にはライコウ様がおられるんだぞ！」
デンリュウ「よし、ラクライ、ロトム達を呼んで時間稼ぎをさせろ！その間に全部隊を集めて総攻撃だ！」
ラクライC「了解です、すぐに呼んで参ります！」
デンリュウの命令を受けたラクライはロトムを呼ぶ為に雷鳴の都の高層ビルの谷間に消えていく。
デンリュウ「…！来るぞ」
デンリュウが再びサザンドラ達に目を移すと、サザンドラは三つの口にそれぞれ青白いエネルギーを溜めているところだった。
ラクライA「本当に大丈夫なのか？」
ラクライB「大丈夫だよ、この壁はライコウ様が作られたんだから」
サザンドラ「さて、どうだろうな？」
サザンドラは三つの口から青白いエネルギー弾―『竜の波動』を放つ。
01/13 22:22
[115]空色飛竜◆8/rJfUc/Sc
一方、ボーマンダが飛び去ってしばらくして流氷の村では、フリーザー、ニューラ、グレイシアによる住人の手当てが終わっていた。
ニューラ「住居の方の負傷者の手当てが大体終わりました！」
フリーザー「そうか、よくやった！」
ブラックキュレムと戦った者だけでなく、住居に隠れていたポケモン達もサザンドラに襲われ、多数の負傷者が出ていた。
グレイシア「お母さんも姉貴も無事でよかった…」
エーフィ「心配かけてごめんなさいね…」
シャワーズ「上に同じく。
…ってか、なんで私だけ姉貴なの？そこお姉ちゃんでしょ？
まあ、面倒臭いから何でも良いけどさ」
グレイシア「う〜ん…何となくかな」
シャワーズ「何となくって、アンタね…」
相変わらずの様子のグレイシアにシャワーズも呆れる。
ブースター「おぉぉぉぉい、グレイシア！」
シャワーズ「うわっ、向こうからもめんどくさいの来たよ…」
治療の甲斐があったのかブースターはすっかり復活、テンションも元通りになった。
グレイシア「どうしたの〜？」
ブースター「ボーマンダ達を助けに行くんだ！ここを襲った奴らは正直めちゃくちゃ強い！
正直あのボーマンダでも勝てるか怪しいと思う！
だから行くのだ、グレイシアよ！」
グレイシア「ええっ！？まあ、みんな無事みたいだし、いいけど…」
シャワーズ「それは無茶でしょ…
第一父さんや村のみんなをたった一匹で倒したそのキュレムって奴相手に、グレイシアが行ったところでどうしようもないわよ？」
フリーザー「シャワーズの言う通りだ。グレイシアは私との戦いを経て確実に強くなっている。
が、一匹で村をこんなにした輩相手では話は別、グレイシアを一匹で行かせるのは無謀だ」
01/13 22:24
[116]空色飛竜◆8/rJfUc/Sc
確かにグレイシアはボーマンダ達と一緒にキュレムを倒したが、今回は前とは違いキュレムは強化されている上に、サザンドラまでついている。
フリーザーやシャワーズが反対するのも無理は無い。
ブースター「しかしだなぁ…」
ブースターは納得できないといった表情になる。
エーフィ「あの方達には申し訳無いけど、やっぱり無茶よ…」
エーフィもブースターを説得するように言う。
フリーザー「今、私はグレイシア『だけ』で行くのは無謀だと言ったが、実はボーマンダ達を助けられるアテはあるのだ」
ブースター「何ぃぃぃぃ！？それを早く言えぇぇぇぇ！！」
ブースターは驚きのあまりフリーザーに迫る。フリーザーは若干引くが、本人はそんなことはお構いなしに更に続ける。
ブースター「で、どうするんだ！？」
フリーザー「確証は無いがやってみる価値はある。時間が無い、説明は後だ！」
グレイシア「私、行くよ！」
フリーザー「よく言った！さあ、背中に乗るのだ！」
グレイシアはフリーザーの背中にひょいと乗り、それからフリーザーはエレキランドのある方向とは違う、南の空へ飛び立っていく。
シャワーズ「何のアテがあるのよ…」
エーフィ「まあ、フリーザーさんのことだから、きっと何か考えがあるのよ」
残された3匹は飛び去っていくフリーザーとグレイシアを見守る他無かった。
01/13 22:24
[117]劉雅
久しぶりの登場のグレイシア達。
一体、何処に行くんだフリーザーとグレイシア!!
そしてボーマンダ達は一体どうなるの?
クレセリアの予想は当たってしまうのか
ボーマンダ達は勝つことが出来るのか続きが気になります!!
01/14 17:35
[118]空色飛竜◆8/rJfUc/Sc
まずはコメ返しから^^
劉雅さん
どうもです^^
グレイシアが再登場しましたね。色々ごちゃごちゃしていますが、これからもお願いします^^
では、更新。
その頃、ダークライのアジトでは、赤いトサカに大きな鉤爪を持つポケモン―マニューラがダークライに何か報告をしていた。
マニューラ「ダークライ様！ボーマンダ達の居場所がわかったわよ！」
ダークライ「聞こう」
闇の中に二つの蒼い目が浮かび上がる。
マニューラ「クレセリアは現在エレキランドに、ボーマンダ達は現在エレキランドを目指しサザンドラとブラックキュレムを追跡中、またイーブイから進化したと思われるグレイシアはフリーザーと同行して南に向かっています」
マニューラはダークライに今の状況を報告する。
そして、「イーブイ」という単語にあのポケモンが反応する。
スリーパー「え？イーブイちゃんグレイシアに進化したの？
うへへ、うへへへへへ！！」
彼がこのあと「うるさい！」とタブンネに怒られ、『冷凍ビーム』で氷漬けにされたのは言うまでもなかった。
ダークライ「そうか、ならばタブンネとキリキザンとスリーパーはエレキランドに行ってサザンドラ達の援護を、マニューラはあいつらを連れてグレイシアとフリーザーを追跡しろ！」
タブンネ&マニューラ「はっ！」
タブンネはキリキザンとスリーパーを連れてエレキランドを目指してアジトを飛び出し、マニューラも味方と共にアジトを後にする。
彼女達がアジトを去った後、ダークライに闇に浮かぶ赤い一つ目が話し掛ける。
「しかし、マニューラはなかなか優秀ですねぇ。彼女を流氷の村に送り込んで正解でしたよ」
ダークライ「うむ、確かに今回はそう奨めたお前のおかげだな。感謝している。これからも私の右腕として頼むぞ」
「ははっ…」
01/22 22:51
[119]空色飛竜◆8/rJfUc/Sc
南に向かって飛び続けているフリーザー達は、そんなやり取りがあり、追跡されていることも全く知らない。
グレイシア「ねぇ、どこに行くつもりなの？」
フリーザー「そういえば言っていなかったな。簡単に言うと、雲海山脈へ向かっている」
グレイシア「雲海山脈？なにそれ？」
雲海山脈―大陸の南にある山脈で、雲の国の数少ない地上の領土でもある。
フリーザー「雲海山脈から雲の国に行くことができるのだ」
グレイシア「ふ〜ん。でもなんで雲の国に？」
フリーザー「あのボーマンダ、私の予想が正しければ雲の国四天王だ。だとすれば、雲の国に協力を要請することができるかもしれないからだ」
グレイシア「あ、そういえば、ボーマンダこの前自分がなんとか四天王って言ってたけどそれのこと？」
フリーザー「本当か！？間違いない、雲の国四天王のことだ！」
グレイシア「へぇ、そうなんだ〜。それってすごいの？」
フリーザー「ああそうだ。雲の国の中でも屈指の実力者達だと言われている」
グレイシア「ボーマンダってそんなすごいポケモンだったんだ…知らなかったな〜」
そんな会話をしている間に二匹の視界にたくさんの山々が映る。
フリーザー「見えてきたぞ。あれが雲海山脈だ」
頂上は雲に隠れて見えないぐらい、それぞれの山が高くそびえ立っている。
フリーザー「雲の国の入口はもうすぐだ」
その時、背後から空気の刃が飛んできて、フリーザーを掠める。
「チェッ、外したか〜。頼むよシャンデラ！」
フリーザー「誰だ！？」
フリーザーが振り向いた瞬間、今度はしたから灼熱の炎が襲い掛かる。
フリーザー「何のつもりだ！？」
フリーザーが見たものは、鋼の身体と翼をもつ鳥ポケモン―エアームドと、シャンデリアの様な姿をしているポケモン―シャンデラだ。
エアームド「フリーザーだっけ？そこの背中に乗せているポケモンを渡してもらおうかな？」
フリーザー「断ると言ったら？」
エアームド「君もその子と同じ運命を辿ることになると思うよ！」
01/22 22:52