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[1]T.T.
【突撃! ガーディ巡査】
どうも初めてスレを立てさせていただきました、T.T.です
今回のテーマは「ポケモン警察団」です。なお、この作品は人間や伝説・幻ポケモンは一切登場しません。
(ポケダンの世界ともまた違います)
駄文ですがどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m では早速設定紹介を↓
『フロータウン』
物語の舞台となる町。ところどころに水路があり、そこを水上タクシーやゴンドラに乗って移動していくという
水上都市。(モデルはベニス)
『フォーティチュード(FT)』
ポケモンの警察団。拠点となる交番は3つあり、それぞれ第一交番、第二交番、第三交番とがある。第一交番はごく通常の
交番で、第二交番は道場、そして第三交番は団長や警部などの地位が高いポケモンから構成されている。
フォーティチュードの主な仕事はフロータウンのパトロール、犯罪の防止・取締りなど。
『ガーディ巡査』
本作の主人公で、第一交番の新米巡査。かなりのめんどくさがりやで、パトロール中にはよく不祥事を起こしてしまう。
しかしその突進力はすさまじく、かなりワイルドなバトルスタイル。今は亡き偉大な元団長・"ウインディ"を父に持つ。
ちなみにいつも公園で野宿をしている。
『ザングース巡査』
第一交番の巡査。顔の迫力がすごいお巡りさんとして知られている。ガーディとは仲がよく、一日の仕事が終わると
よく町の公園で一緒にバスケをしたりする。
『シママ巡査』
第一交番の巡査。瞬発力はピカイチで、犯人の追跡が得意。
『ココドラ巡査』
第一交番の巡査で、ガーディとほぼ同期の新米。犯人や落し物の捜索、地理案内などのあらゆる面でその才能を発揮する。
警察団界の申し子とまで呼ばれる天才。
『フタチマル巡査部長』
第一交番の巡査部長であり、責任者。規律に厳しく、あまり言うことを聞かないガーディにはとことん指導する。また
FT 唯一の水ポケモンなので、町の水路で溺れたポケモンの救助で活躍している。
『ボスゴドラ団長』
FT の団長(地位が一番高い)であり、普段は第三交番で仕事をしている。ココドラを子に持つ、不屈の精神を具える
ポケモン。そのため住民からの信頼が厚い。このポケモンが若いころの上司・"ウインディ"の子であるガーディを一人前に
させようとしている。
10/14 09:00
[51]T.T.
第八話 "決戦! 夕暮れの大海原!" ~その三~
ザ ザッシュ ザ ザッシュ ザ ザッシュ ザ ザッシュ !!!
三匹はこのバリヤードの言葉の真意を探ろうとする。が、マジカルリーフは凄惨を極める威力となっていくため、そんなことを
じっくり考えられるほどの余裕は彼らにはなかった。
ココドラ「駒.......ですか....!」
バリヤード「いいかそこの愚民共、そのまま大海原に散る前に一つだけ覚えておけドロー.............. "ルマール・ピエロ"は
優秀な駒たちと、サイコキネシス一本でそれらを従えられる能力を持ったボス...! 即ちボキから成る組織ドロー!」
レディアン「....................」
バリヤード「つまり! 世界中の愚民を駒として従え勢力を広げれば!! ボキは世界を征服することだってできるd」
ガーディ「血迷うなよ、ガリガリピエロォ....!!」
バリヤード「って熱ちちちちちちちちちちちちちちちちちち!!!??」
ボ ウ ッ ! ! !
ガーディは超高温の火の粉をバリヤードに浴びせる。よって念力が解かれた枯れ葉たちは、オレンジ色の海へ一斉に落下する。
しかしそうやって枯れ葉の猛攻撃を終了させたころにはもう、三匹の体力は限界寸前であった。
ガーディ「ハァ..ハァ...。世界制服...か.......。まァオレは世界を救うヒーローとは程遠いし、んなこたあぶっちゃけ
どーでもいいんだよ.....。勝手にやってろってーんだ」
バリヤード「!? じゃあ、何でボキたちの邪魔をするドロー!!? えぇ!!?」
ガーディ「............今になってやっと気付いたからだ。オメーらの狙いが....!」
ココドラ「? ガーディ....さん??」
ガーディ「オレは日頃巡査部長に馬鹿だのアホだの言われてっから、理解がおせーんだよな」
サザンドラ「サザンド、ドランサザドラドォーラ!(何を知ったかぶりしている!)」
ガーディ「世界制服のためにまずフロータウンを支配、いや利用するってことか。さっきはバスケだの何だの言ってた
けどよ........オメーらの狙いってーのはこれっきゃねェよな....!」
ガーディは傷口を押さえながらも、レディアンの背中の上で威嚇の体制をとっている。先ほどのバリヤードの、普通では
考えられない言葉から何かを感じ取ったのである。
ガーディ「『スチール・バースト』が欲しいんだろ? ガリガリピエロよお....!」
全員「!!」
レディアン「.....? スチール...? 何やそれ??」
ガーディ「フロータウンに眠る伝説の大砲の名さ。オレの父ちゃんを殺した、な...!!!」
05/03 15:37
[52]T.T.
第八話のラストです。↓のウインディの物語は後ほど本編で詳しく書くつもりです
第八話 "決戦! 夕暮れの大海原!" ~その四~
『スチール・バースト』
フロータウンの時計塔に眠る、巨大な大砲の名称である。警察団の初代団長が、街の防衛のために設置した。
その威力はすさまじく、周囲にいるポケモンを一瞬にしてあの世へ送ることができるほどだ。故に警察団の活動が
始まって以来、その圧倒的な力を利用しようと盗みに来る泥坊がしばしばいた。しかしあまりにも巨大サイズなため、
大砲は鉄壁を誇り一度も盗まれたことはなかった。
ところが10年ほど前、ガーディの父親・ウインディが警察団の団長を務めていたときのことだ。とある実力派海賊チームが
大砲を盗みに来たことがあり、ウインディはスチール・バーストが奪われてしまうことを予感する。そして時計塔の中で
ウインディは大砲の導火線に火をつけ、海賊チームを道連れに自ら死亡してしまった。ガーディがまだ物心つく前の
悲劇であった。
つまりガーディは、バリヤードが10年前の海賊チームのような大砲を盗みに来た泥坊の一匹であると勘付いたのである。
バリヤード「ピーンポーン♪ 世界制服のためには駒・大砲・そしてこのボキが必要条件なのだドロロー!!」
サザンドラ「サザンッドォーーラァ!!」
ココドラ「なんて卑劣な......!」
ガーディ「あの大砲とだけは関わっちゃあいけねェよ.........。オレの父ちゃんみたく、また誰かが犠牲になっちまう
かもしれねえ!!!」
バリヤード「...........さっきから父ちゃん父ちゃんって、お前もしかしてウインディの息子ドロー!?」
ガーディ「そうだ!! オレはガーディ巡査だ!!!」
バリヤード「ニャハハ風の噂で耳にするドロー! お前もよっぽど馬鹿なんドローなあ!」
ガーディ「......!!」
バリヤード「なんせ自分たちの組織で作った大砲で死んだっていうあのキチガイの息k」
ガーディ「!!!! テメェェェェェェェェエエエ!!!!!!!!!」
グ オ ォ !!!
その瞬間、ガーディは本能的に激怒した。
そして本能的に右手(?)からのインファイトを繰り出したくなった。
周りのポケモンたちから自分と比較されるだけだから、本当は父親なんて嫌いなのに......
ウインディを馬鹿にされかけたとき、何故か言い表しようのない憤りを覚えてしまった。
こいつらだけは絶対に許さねえ.....!!!
バリヤード・サザンドラ「―――――――――――――!!!」
ガーディの熱で真紅に染まった拳がピエロの顔面に近づいた、そのとき!
???「お主らあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
全員「!!?」
突如どこからもなく、野太く勇ましい叫び声が周囲に響く。同時に、ずっとポケモンたちの行く手を阻んでいた巨大な
竜巻は静かに消えていった。
レディアン「誰や!?」
バリヤード「こ、この声はもしかして......! "カモネギ"ドロー!!?」
カモネギ「ワシの縄張りで一体.........何をしとるんじゃあああああああああ!!!!」
―続く―
05/04 21:46
[53]T.T.
更新します。九話は短いので今回だけです(笑)その一とかないです←
第九話 "カモネギと韋駄天の風"
すっかり消えた竜巻の中からオレンジ色の海に堂々と登場した、カモネギと呼ばれるそのポケモン.....!
突然の出来事に、ポケモンたちはただ唖然としている。
バリヤード「...! まためんどくさ~い邪魔が入ったドロー.....!」
ガーディ「おい何だお前!! いきなり縄張りがどうとか.....」
カモネギ「ワシはカモネギ!! 天下を統一し、大空に羽ばたくポケモンじゃ!!!」
レディアン「て、天下ぁ!? いやアンタアホやろ(笑).....どこに乱世があるっちゅーんy」
カモネギ「フン、何とでも言うがいい! 馬鹿にワシの夢など理解できぬ! それより"ルマール・ピエロ"!!」
サザンドラ「サザァ?」
カモネギはそう言って失笑すると、バリヤードたちにナガネギを突きつける。
カモネギ「お主らだけは絶対に許さん!! いつかワシのナガネギで成敗してくれるわ!!!」
ココドラ「! 敵の敵ということは.......。もしかして貴方、僕たちの味方ですか!?」
カモネギ「馬鹿めそんなわけなかろう! フロータウンを縄張りにするのは、ふざけたピエロではなくこのワシ!!
お主らもフロータウンの輩も全員許さん!!」
警察団「(ハァ???)」
本当に面倒である。フロータウンを狙っていたのは"ルマール・ピエロ"だけではなかったとは.........。
いきなり理不尽なことを言われても、三匹はただ困惑するだけである。
ココドラ「......(するとこのポケモンも大砲を狙って......?)」
カモネギ「ところで街では連日、原因不明の強風で被害が出ているとて大騒ぎじゃろう??」
ガーディ「! そ、そういやァ.........」
ガーディの脳裏に、いつかの新聞の見出し"韋駄天の風の被害相次ぐ"が思い浮かぶ。
レディアン「じゃあアンタやな!? "韋駄天の風"を起こしてる真犯人ちゅーんは.....!」
カモネギ「そうじゃ!! あの風は街への威嚇.........いつかフロータウンを支配するのはこのワシ! ということの象徴よ!!」
ガーディ「! お前も敵ってことかよ....!! 火の粉ォ!!!」
ボ ボ ボ ....!!!
中間距離から侍男・カモネギに向かって火を放つ。しかしそれに対して彼は動揺せず、ただ片手でナガネギを振り回している
だけである。
カモネギ「そのワシの風の威力、とくと見よ!!! ハァァァーーーー...!」
バリヤード「!? マズいドローサザンドラ! ここは一旦引くドロー!!」
サザンドラ「サザァーー!?」
ぴゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
危険を察知した"ルマール・ピエロ"の二匹は一瞬にして水平線の彼方まで飛び去ってしまう。そうしている間にも、
カモネギのナガネギには渾身のパワーが集中する....!
ガーディ「うおっ!!? なんて逃げ足の速ェ奴らd」
カモネギ「今日はワシの縄張りを荒らしてくれた恨みを果たしてくれるわ!!! 風起こし!!!!!」
警察団「!!!」
ヒュ オ オ オ オ オ !
ものすごい強風を感じる前に、ガーディたち三匹は夕暮れの大海原に無残に散ってしまうのであった....。
―続く―
05/04 22:28
[54]T.T.
次回から物語後半(といってもまだまだ続きますが)なので、とりあえず悪役をまとめておきます
『バリヤード』
世界征服を企む悪の組織"ルマール・ピエロ"のボス。技サイコキネシスで部下を駒として従える能力を持つが、
まだまだ謎に包まれている部分が多いようだ。世界征服のためにフロータウンの"スチール・バースト"を利用しようと
しており、目的のためならば手段を選ばない性格。ちなみに語尾には「ドロー」か「ドロロー」がつく。
『サザンドラ』
バリヤードの最も優秀な部下。組織に一生服従することを忠誠し、常にボスを背中に乗せている。自分では言葉を
喋ることはできない。必殺技は"悪の波動"。
『カモネギ』
天下統一(?)を目指し旅を続けている青年だが、どこまでが天下なのかよくわからない。「フロータウンの支配」という
目的では"ルマール・ピエロ"と同じなのだが、あちらに対しかなりライバル意識を持っている模様。そして"スチール・バースト"を
狙っているのかどうかすら不明。一時期"韋駄天の風"で街を騒がせていた張本人。
05/06 20:09
[55]T.T.
では新展開に入ります。郵便配達が似合うポケモンといえば.....↓
第十話 "FT、討伐へ行く" ~その一~
大海原での激闘から一週間後―街は完全ではないが、だいぶ復旧している頃合である。ここ第一交番の休憩室では...
???「―なのでェ↓ メァー↑ス......」
ガーディ「ん............んん......?」
エアームド「おはようなのでェ↓ なのでェ↓ おはようございメァー↑ス!」
ガーディ「!? うおっ!? 変態警部顔近えよ!(笑)」
ベッドから目を覚ますと、そこには見慣れた風景が入り込んでくる。確かオレ、ピエロたちと戦っていたような...........
大海原での最後の記憶が曖昧なガーディ巡査である。
ガーディ「.....................ってここは....?」
ボスゴドラ「第一交番。テメェーの職場だろう?」
フタチマル「フッ、こうして話をするのは久しぶりだな。無事で何よりだ、ガーディ!」
シママ「あなた一週間も寝込んでたのよ?」
ザングース「おおー目が覚めたか親友!! これでまた一緒にバスケができるな!!」
ココドラ「この間はお疲れさんです!」
ガーディ「! オメェーら.......」
ガーディの周りに団長や第一交番のメンバーが寄り添ってくる(変態警部はオマケだが)。どうやら話を聞くと、突然乱入した
侍男・カモネギに敗れた後、フタチマルやエアームドが海に沈んだガーディたちを救出したらしい。ココドラやレディアンの
ほうはすぐに目を覚ましたみたいだが、水にめっぽう弱いガーディはまる一週間も意識不明の状態だったのだ。
ガーディ「そ、そうだ! 早く敵のことを教えねえt」
ボスゴドラ「その話ならあココドラたちから聞いてるぜ。...........敵は大きく分けて、"カモネギ"と"ルマール・ピエロ"の
2つってェことだよなあ?」
エアームド「ガ~↑ディくん起きたばっかりで申し訳ないんですがァー↑ 早速今から全員でェ↓ "ルマール・ピエロ"のアジトへ
乗り込んでですねェ↑ 一味を一網打尽にしようと考えてるんですよねー↑! ハァイ」
ガーディ「? ピエロのアジトだってェ?? どこにんなモンがあるっt」
ウォーグル(郵便屋)「わっわっわっわ!!」
ガラガラガラッ
不意に休憩室の窓から、大きな翼が特徴の鳥ポケモンが入ってくる。フロータウンの郵便配達員だ。
ボスゴドラ「! 郵便屋のウォーグルじゃねえか。.............ってこいつのおかげだよ!!!」
ガーディ「団長どうしたんスかあ? いきなり....」
ボスゴドラ「なんでもこのウォーグルが郵便配達の途中で、"迷いの森"の奥地で不審なポケモンたちを見かけたらしい。
あの森はポケモンがそう簡単に出入りできる場所じゃねェからな......。そこにアジトがあるかもしれねえってこった」
ウォーグル(郵便屋)「わっわっわっわ!!」
フタチマル「この地図を見ろ」
巡査部長はガーディにフロータウン周辺の、古びた地図を見せる。
フタチマル「この街の西側に広がる丘陵地帯を越えた先が、今回の目的地"迷いの森"だ」
ガーディ「ふーん........いかにも悪い奴がうようよいそうな名前の森っスね」
ザングース「まァあそこはオレたちの手が届いてない無法地帯だからな.........ってん?? ウォーグルが何か持ってるぞ!?」
ガーディ「? なんだなんだ....?」
ウォーグル(郵便屋)「わっわっわっわ!!」
ガーディは、ウォーグルがくちばしの中に入れていた紙切れを取り出してみる。するとそれは....
ガーディ「ってこれ.....! カモネギからの挑戦状じゃねえか!!」
全員「!」
05/06 20:52
[56]T.T.
第十話 "FT、討伐へ行く" ~その二~
フロータウンの警察団よ!!
ワシと決闘しろ!!
もしワシが勝ったら、街を明け渡すがいい!
警察団の者なら誰でも構わぬが、必ず一匹で来い!
大嵐の日に東の海岸で待っておるぞ!!
天下を夢見る男・カモネギ
挑戦状とおぼしき紙切れにはこのような内容が書かれていた。どうやら郵便配達のウォーグルは、海岸付近で
拾ったこいつを届けるために来たらしく、用が済むと窓の外から飛び去っていった。
ザングース「........大嵐の日....? 一体いつのことなんだ??」
ココドラ「"こちら"のほうの敵も近いうちに、この街を襲ってくるのですね......」
ガーディ「................くっだらねえな!!」
ボ ボ ボ !
ボスゴドラ「うおっ!? 何しやがんだガーディ!!?」
突如、ガーディは挑戦状を焼き払う。
ガーディ「あんなわけのわからん奴よか、まずはピエロだ!! アイツらァ"スチール・バースト"を狙ってやがる
かんな......!」
シママ「ガーディの言う通りね。『組織』って名乗るくらいだから、数を考えると明らかにピエロのほうが厄介。
ここは挑戦状は無視して予定通り、"ルマール・ピエロ"の討伐へ向かいましょう! ボスゴドラ団長!」
ボスゴドラ「...............」
ボスゴドラは腕組をし、思案に暮れ始める。街に残ってカモネギの襲来を警戒するか、迷いの森へ"ルマール・ピエロ"の
討伐に行くか最終的な判断を下すのは、団長の役目だからだ。
ボスゴドラ「........全員準備をして、公園に集合しやがれ!!! 目的地は迷いの森だあ!!!!」
ガーディ「!」
ボスゴドラ「ピエロの野郎共をギッタンギッタンにしてやろうぜ!!!」
全員「は、はいっ!!!」
警官たちは弾けるようにして第一交番の外へと飛び出していく。そしてガーディは出発の前に、公園に作っておいた
ウインディの墓に向かって心の中でこう叫ぶのであった。
ガーディ「(次この公園に帰ってきた時は、アンタの墓前で思いっきり遊んでやるかんな! その前にオレの戦いっぷり、
よ~く見とけよ!!)」
...........あ。言っとくがオレはアンタなんか嫌いだぞ、父ちゃん☆
06/08 12:20
[57]T.T.
更新です。今回は敵役の動きを書きます(どうしてバリヤードとカモネギを悪役にしているかというと、XYでの進化を
期待しているからですw)
第十話 "FT、討伐へ行く" ~その三~
その頃―
―フロータウンから遠く離れた、とある村では―
カモネギ「(そろそろワシの挑戦状も渡った頃だと思うが......)」
ピチュー・チェリンボ(村の子供)「カモネギのお兄ちゃん!」
カモネギ「! 何じゃお前たちか......。一体どうした?」
ピチュー「そろそろこの村から出て行っちゃうって、本当なの??」
カモネギ「ああ。いざ、やるときは来たようじゃからな......!」
―一方、謎の空間では―
バリヤード「.............これより作戦会議を始めるドロー。おいお前っ! 説明を頼むドロー」
???1「ハハッ! ズバリ、フロータウンの大砲強奪計画についてだな。近いうちに全員で街へ攻め込もうと思う」
???2「ヒャッハー!! 全員で行くんスか!」
???3「待て待て。近いうちとは具体的にいつ頃なのdeathか!? そんな悠長なこと言ってると、フロータウンの
輩の方からこの場所へ攻め込んでくるおそれがあるのdeath!」
???1「....................標的の方から攻め込むだと? フン、そんな心配などいらんわ」
バリヤード「まず、この場所は並みのポケモンがそう簡単に辿り着けるとこじゃないドロー!」
???4「それにねえアンタ。今バリヤード様は周辺に"奴"を徘徊させてるんだよ?? 不審な者を見かけたら直ちに
抹消するようにと、命じてね....!」
サザンドラ「サザンドォーラ!!」
???3「..............本当に"奴"は、信用できるのdeathか?」
バリヤード「お前、このボキのスーパーな頭脳を馬鹿にしているのかドロー!?」
???3「! いえ....そういうわけでは........」
バリヤード「ボキはとーってもすごいんだドロー! なんせこの前ちょこっとフロータウンの下見に行ってきたら、
街の構造を隅から隅までぜ~んぶ記憶できちゃったほどだドロロー☆」
???4「........(まったく、恐ろしいヒトだようちのボスは......)」
06/08 13:00
[58]T.T.
第十話 "FT、討伐へ行く" ~その四~
―昼・丘陵地帯―
ガーディ「ゼェ...ゼェ...。団長~......そろそろ休憩にしましょうよ~.....」
ココはフロータウンの西側に広がる丘陵地帯だ。第一交番のメンバーに道場主のナゲキ・エルレイド教官と
マラカッチ巡査を加えた警察団一行は、迷いの森へと向かっている。下界の者を容赦なく照らしつける太陽の下での
ウォーキングのため、ガーディは休憩を提案するのだが......
ボスゴドラ「駄目だ駄目だあ。何としてでも今日の夜までにゃあ、迷いの森の入り口付近までェ行きてえからな.....。
休憩など一切いれんぞ」
ガーディ「よ、夜まで徒歩なんスかあ!? もう徒歩なんてトホホ.......」
ザングース「(つまんなw)」
エルレイド「..........と~ころでボスゴリラちゃんさあ?」
ボスゴドラ「どうしたトサカァ?」
エルレイド「警察団み~んなで街を離れちゃって大丈夫なの?? もしもカモネギとかいうのが攻め込んできたr」
エアームド「んーとですねェ↓ 街の警護をォ↑ レディアンくんに任せているのでェ↓ なのでェ↓
心配いらナー↑イ♪ と なりメァー↑ス!!」
全員「.................」(無反応)
警察官たちは皆、さすがにこの厚さには参っているようだ(エアームド以外)。"ルマール・ピエロ"の討伐へ向かうと
決めた時の勢いが、まるで嘘のようである。
06/09 21:41
[59]T.T.
なんか更新頻度がすごく安定しませんが........許してください(笑)
というわけで第十話の最後です↓
第十話 "FT、討伐へ行く" ~その五~
―夜・迷いの森入り口付近―
警官たちを囲む焚き火は急激な気温の低下のため、一度消えかけてはまた灯る......といった動作を強制させられる。
何にせよ夜間に目的地の入り口まで到達することができた。この安全地帯で野宿していけば、翌朝、目の前の謎めいた
森を探索することができるのだ。
ボスゴドラ「..........突然だが、おメェーらに重大な話がある」
暗闇での沈黙を打ち切り、話題を投げかける団長。
マラカッチ「何でありんす? 団長の体重がとうとう400キロを超えたとかでありんすか??」
ボスゴドラ「いや違ェーから!(笑)........................今からするのは、本当に重い話だ」
フタチマル「? 団長.....?」
ボスゴドラ「これから戦う"ルマール・ピエロ"が狙ってやがる大砲。その名も"スチール・バースト"。知ってる者も
いるがお前らあ、それがどういう物なのか、まだわからんだろう?」
ボスゴドラは自前のカンテラを自分の顔に近づける。よりいっそう、厳かな表情に見える。
シママ「! 確かに....」
ナゲキ「未だよくわからぬ物なり.......」
ボスゴドラ「こいつはもう10年前の出来事だ。当時の警察団長・ウインデy」
ガーディ「さあガーディ選手!!! ここで一発逆転のスリーポイントシュートだぁ~~!!!」
バム........!! バム.....!!! スポッ!
ザングース「クッ、クッソ~!!!」
テント付近でど派手にバスケをしていたガーディとザングースは、ボスゴドラの語りを見事に遮ってしまう。
フタチマル「ってうるさいぞ! 一秒たりともじっとしてられないのか? 馬鹿二人組!」
ガーディ「いや巡査部長........たまにはこうやって遊ばないと! ずっとンな堅苦しいことばっか考えたら、
頭パンクするっスよ!」
ザングース「だよな~(笑)」
ボスゴドラ「.......お、おう。まァ元気があってそれはそれでいいが.......」
ガーディの持ち前の理論に対し、いつになく団長は控えめだ。
ボスゴドラ「だがこの話は当時者四匹とガーディ、ココドラしか知らねえ。..........もう何のことだか、お前には
わかるよな.....?」
ガーディ「!!...........」
ガーディの表情もまた、カンテラに照らされて厳かなものへと変わっていく。
ココドラ「さあガーディさんたちもここに座って、父上の話に耳を傾けましょう」
ボスゴドラ「今から10年前―――」
―続く―
T.T.「しばらくは過去の話が続きます(ちなみに私はバスケは詳しくないです)(笑)」
06/09 22:17
[60]T.T.
訂正m(_ _)m
2レス前の最後、「厚さ」ではなく「暑さ」でした。すいません。
では小説です^^ ここからはボスゴドラにナレーションをやってもらいます(笑)
第十一話 "ボスゴドラとウインディ" ~その一~
10年前といやあ、ウインディ団長が生きてた頃だな。警察団も今と違ってかなり小規模でよ、メンバーもたったの
4匹しかいなかったんだぜ?
ある日・フロータウンの交番(今の第一交番がある場所)ではだな......
オレ様(ボスゴドラ)「やっぱタイヤキは頭からかぶりつくもんでしょーが!!」
ウインディ(当時の団長・ガーディの父)「何を言っている? あんこの控えめな尻尾から、徐々に食べていくのが普通だよ!」
オレ様「何を~!!? 自分が団長だからって偉そうにしやがって~!!?」
当時のオレ様は脳みそ筋肉でな、くっだらねえことですぐ腹ァ立ててたもんだ。オレ様は昼間っからウインディ団長と
取っ組み合ってた。
ウインディ「別にそういう訳じゃない! だいたい君は.....」
ミジュマル(今のフタチマル)「ま~たやってるんですか(汗)。別に何でもいいじゃないですか、タイヤキなんt」
オレ様「もう限界だあ!!!!」
ミジュマル「あっボスゴドラ警部! どこ行くんですか!?」
ウインディ「こんな意見が合わねえ上司となんて......絶交ししてやるよ!!!!」
ドス ドス ドス ドス ドス ドス ドス ドス!!!........
本当に馬鹿だったな。タイヤキの食い方ぐれえで、よく交番を飛びだしてったもんよ。今思えばガーディそっくりの
性格だったかもしんねェな。
ミジュマル「行っちゃった.........」
エアームド(今の変態警部)「出て行ったのに荷物置いてくって.......おもしろいのでェ↓ なのでェ↓
おもしろいデェー↑ス!」
ミジュマル「てかエアームド巡査部長も笑ってないで、警部を止めてくださいよ!(汗)」
エアームド「別にウインディ団長との喧嘩なんて日常茶飯事なのでェ↓ 大したことではなー↑いのでェ↑ なのでェ↓
警部は必ず戻って来メァー↑ス!」
ウインディ「(ボスゴドラ..........)」
06/10 17:13