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[1]T.T.
【突撃! ガーディ巡査】
どうも初めてスレを立てさせていただきました、T.T.です
今回のテーマは「ポケモン警察団」です。なお、この作品は人間や伝説・幻ポケモンは一切登場しません。
(ポケダンの世界ともまた違います)
駄文ですがどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m では早速設定紹介を↓
『フロータウン』
物語の舞台となる町。ところどころに水路があり、そこを水上タクシーやゴンドラに乗って移動していくという
水上都市。(モデルはベニス)
『フォーティチュード(FT)』
ポケモンの警察団。拠点となる交番は3つあり、それぞれ第一交番、第二交番、第三交番とがある。第一交番はごく通常の
交番で、第二交番は道場、そして第三交番は団長や警部などの地位が高いポケモンから構成されている。
フォーティチュードの主な仕事はフロータウンのパトロール、犯罪の防止・取締りなど。
『ガーディ巡査』
本作の主人公で、第一交番の新米巡査。かなりのめんどくさがりやで、パトロール中にはよく不祥事を起こしてしまう。
しかしその突進力はすさまじく、かなりワイルドなバトルスタイル。今は亡き偉大な元団長・"ウインディ"を父に持つ。
ちなみにいつも公園で野宿をしている。
『ザングース巡査』
第一交番の巡査。顔の迫力がすごいお巡りさんとして知られている。ガーディとは仲がよく、一日の仕事が終わると
よく町の公園で一緒にバスケをしたりする。
『シママ巡査』
第一交番の巡査。瞬発力はピカイチで、犯人の追跡が得意。
『ココドラ巡査』
第一交番の巡査で、ガーディとほぼ同期の新米。犯人や落し物の捜索、地理案内などのあらゆる面でその才能を発揮する。
警察団界の申し子とまで呼ばれる天才。
『フタチマル巡査部長』
第一交番の巡査部長であり、責任者。規律に厳しく、あまり言うことを聞かないガーディにはとことん指導する。また
FT 唯一の水ポケモンなので、町の水路で溺れたポケモンの救助で活躍している。
『ボスゴドラ団長』
FT の団長(地位が一番高い)であり、普段は第三交番で仕事をしている。ココドラを子に持つ、不屈の精神を具える
ポケモン。そのため住民からの信頼が厚い。このポケモンが若いころの上司・"ウインディ"の子であるガーディを一人前に
させようとしている。
10/14 09:00
[30]T.T.
あけましておめでとうございます! 今年もよろしくです!
第五話 "勝ってなんぼの団体戦" ~その一~
エアームド「ステルスロックしメァー↑ス!!」
ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン ガン!.....
いきなりエアームドが鋭利な岩石を飛ばすと同時に、シママの立っている場所にそれらが漂い始める。長期戦にはもってこいの技だ。
シママ「!...早く勝負をつけないと! スパーク!!」
バチバチバチィッ!!!
エアームド「(あ~~そうくるザンスか)」
帯電をしたシママはいくつものステルスロックの間を通り抜け突進するが....。
シママ「―――――――――――――――――――――――――――――!!!」
ゴォ....!
エルレイド「ん~行くんだシママー! 警部の最大の弱点は電気タイp」
エアームド「前方から物理攻撃がくるのでェ↓ なのでェ↓ 鉄壁しメァー↑ス!!!」
シママ「!?」
ガ キ ィ ン!!!
すかさず無音で低空飛行してきたエアームドが、硬度を上げた片方の鋼鉄の翼によりシママの攻撃を受け止めたのだ。よってシママは
このステルスロックゾーンからわずか5メートル前方で動きを封じられてしまったのである。
ガーディ「どんだけ速ェんだよあの変態警部......」
シママ「うっ.....」
ギギ ギ ...
エアームドとシママ、互いの力は拮抗しているようだ。
エアームド「シマママァーッ↑クス!!」
シママ「こんなお互い一歩も譲れない戦闘中に.....一体何ですか警部?」
エアームド「お互い一歩も譲れないィ↑!? ア~ンタ何かタイプ相性を勘違いしてるんじゃないの~↑!? んーとですねェ↑
たしかにタイプ相性では圧倒的にアッシが不利なんですがァ↓ それがすべてというわけではない故ェ↑ アッシ別に今本気出して
いないのでェ↓ なのでェ↓ uh~今からアッシの"これ"くらってとっとと散ってくださいねー↑!!」
ヒュ オ ォ....
エアームドは授業風の口調を交えながら一旦天井近くまで飛び上がる。
ボスゴドラ「!!(奴の視線の先にはシママの後方に群がるステルスロック.....。こいつもしや!!)」
エアームド「―なのでェ↓ 指示語の答えはエアカッター となりメァ↑ース!!!」
警部は音速で走るいくつもの空気の刃を例のステルスロックゾーンへととばす。そして!
シママ「!!!!」
ヒュル カッ ル ル ル カッ ル ル カッ ル ル カッ ル ル カッ!!!!!!
全員「!!!???」
鈍い音をときどきたてながら周囲を圧倒し舞い続ける巨大な竜巻。エアームドのエアカッターにより一瞬にして引き裂かれた
ステルスロックたちは、ブーメラン状の軌道に乗ってシママを巻き込み一つの竜巻を作り上げたのだ。
フタチマル「す、すごい....」
そしてその岩の渦がやんだと同時に、シママは青チームサイドに倒れこんでいた。
マラカッチ「シママ巡査戦闘不能! よって勝者赤チーム・エアームド警部でありんす♪」
01/01 17:53
[31]bw
初めまして!bwです。
T.T.さんの読ませていただきました!
「行をあけるとこんなにおみやすいんだ。」
と、感じました!
続き楽しみです!!
01/05 18:20
[32]T.T.
すみません! 今まで諸事情により来れませんでしたm(_ _)m
bwさん、こちらこそはじめまして。コメントありがとです! お互い更新がんばりましょう^^
では更新です。しばらくはずっとバトルやりっぱなしかもしれません(笑)
第五話 "勝ってなんぼの団体戦" ~その二~
先鋒対決はエアームドの圧勝。赤チームは好スタートをきった。
ザングース「お疲れさんエアームド警部、さすがっスね!」
エアームド「逆に言うとですねェ↑ 次のア~ンタの試合はプライドにかけて絶対におとせないのでェ↓ なのでェ↓
もし負けたらァ死にたいと思ってくださいねー↑!」
ガーディ「......(汗)」
次に試合を控えるザングースは意外と毒舌なエアームドにハイタッチをしながらバトルフィールドへと向かっていった。
青チームサイドはしばらく作戦会議が続いていたが、ようやくザングース巡査の対戦相手も出てきたようだ。そして...
―次鋒・ザングース巡査VSマラカッチ巡査戦―
フタチマル「審判は代理でオレがやります! ほんじゃあ次鋒・赤チームザングース巡査VSマラカッチ巡査の試合を始めて
くだサーイ」
第二試合が始まった。
ザングース「うおおおおおお!!! いっくぜェ ブレイククr」
マラカッチ「不意打ちでありんす!」
パァーン!!
ザングース「べごっ!?」
いきなり敵陣へ突っ込んだのはいいが、技を読まれていとも簡単に先制攻撃をくらったザングース。しかしザングースは
マラカッチの腕ではたかれたものの、彼の得意な接近戦へともつれこむことができたようだ。
ザングース「いててて....。だが草タイプにはこれ! シザークロス!!」
マラカッチ「飛び跳ねる♪」
ポーーン ポーーン ポーーン ポーーン ポーーン...
ザングース「ありゃ!? 当たらん??」
マラカッチは飛び跳ねてはすぐに床に落下し、また飛び跳ねるという運動を連続させる。ザングースの虫技がよけられて
しまったのだ。
マラカッチ「ありんすりーん♪ ありんすりーん♪」
ポーーン ポーーン ポーーン ポーーン ポーーン...
ザングース「畜生へんてこな動きばっかしやがって...!」
すかっ
マラカッチ「悔しかったらアタシに技を当ててみなんしー! ま、無理だと思うありんすけどね♪」
ポーーン ポーーン ポーーン ポーーン ポーーン...
ザングース「~~~~~~~(怒)」
独特なリズムで繰り返されるこのステップにより、ザングースの技はことごとくはずれてしまう。せっかく高火力の
ブレイククロー、シザークロスなどの物理攻撃で応戦してもまったく当たらないのだ。
飛び跳ねてばかりで何も攻撃をしようとしないマラカッチが、ひたすらザングースの技をかわしていくという状況が
およそ5は続いた。
ボスゴドラ「(いいぞマラカッチ!! 奴が疲れるのを待つつもりだな...?)」
ザングース「あ~~~まーた当たんねェ!!」
マラカッチ「どうしたでありんす? そんなに力んでいると絶対当たんないありんすよー!」
ポーーン ポーーン ポーーン ポーーン ポーーン...
フタチマル「(まったくつまらないバトルだな....。ザングースの奴、どれだけ技をはずせば気がすむんだ?)(怒)」
ガーディ「おいザングース!!! 当ててけェー!!」
ザングース「(んなことわかってらァ)....んじゃあ一ヶ月ぶりにあの技を解禁するとしますか!! ハァ~~...!!」
ギュ イ ィ ィ ン....
マラカッチ「??」
ザングースは左ひざを突き出し、爪をたてた右腕を大きく振り上げるという体勢をとったままその場で静止する。全身の
パワーを一点に集中したあと空気の刃を放つこの技こそが、「かまいたち」だ。
ザングース「待ってろよありんすサボテン!! 今パワーをチャージしてるかr」
マラカッチ「ムカッ(ありんすサボテン...)(怒り) ニードルアームでありんす!!!」
ザングース「へ」
バ ゴ !!!
全員「!!!」
フタチマル「...! ザングース巡査戦闘不能! よって勝者青チーム・マラカッチ巡査!!」
ありんすサボテンの非情なる一撃....! ザングースはかまいたち中に落下運動をしてきたマラカッチのニードルアームを
くらってそのままあっさり敗北するという、最悪のケースに遭わされてしまったのである。
だがそれは当然、バトル中に敵の目の前で堂々とスキをつくるアホなザングースが悪い(笑)
01/19 23:08
[33]T.T.
更新します。国語苦手なので古語の使い方が間違ってるかもしれません.......。
第五話 "勝ってなんぼの団体戦" ~その三~
これで赤チームと青チームはともに一勝一敗。次の試合の勝敗がこの団体戦を大きく左右するのである。そして次に試合を
控えるフタチマル巡査部長とナゲキ体力指導教官はもうバトルフィールドに立っていた。
―中堅・赤チームフタチマル巡査部長VS青チームナゲキ体力指導教官戦―
マラカッチ「―これより中堅・赤チームフタチマル巡査部長VS青チームナゲキ体力指導教官の試合を行うありんす♪
では両者構えて......始めなんし!」
フタチマル「..................」
ナゲキ「................いざ戦わん..........」
フタチマル「..................」
ナゲキ「...................................」
フタチマル「.....(感じるぞ.....荒ぶる水の鼓動が。さァ全身の神経を研ぎ澄ませ.......)」
この広い道場内に訪れた沈黙....。バトルが始まったもののフタチマルとナゲキは戦闘体勢をとるが、両者一歩も動こうと
はしない。それにフタチマルに至っては、目さえもつむっているのだ。
ガーディ「?? 寝てんのか巡査部長......?」
フタチマル「(今こそ解き放つ!)水の波動!!」
プォーーーーーーーーーーーーーーーーーン.....
ナゲキ「! 受け止めn」
フタチマル「今だ!! アクアジェット!!」
ババババババババババババババババババババババババババババ!!!
フタチマル「まだ続きますよ! ほんじゃあ....岩砕き!!!」
ゴォーー....!!!
ナゲキに襲い掛かるしなる拳...! フタチマルは最初渾身の力で水の波動を放ったことで相手の注意を引き、アクアジェットで
一気にナゲキとの距離を縮め本命である格闘技を畳み掛ける。先ほどの沈黙とかけあわせたことにより、攻めの緩急をつけたのだ。
が...
ナゲキ「見事なる技裁きなり.....。だが我を忘れ攻め急ぐはよからぬ.......」
ガシッ
フタチマル「ほェ?」
拳を突きつけたほうの腕をあっさりとつかまれ、左足をかけられてしまう。そしてそのまま....
ナゲキ「巴投げを受けよ....」
ド ッ ゴォ ン!!!!!
ナゲキもまた渾身の力で投げ飛ばし、フタチマルは勢いあまって道場内の掛け軸のかけられてある壁に激突してしまった。
パラパラパラ....
フタチマル「つ、強い.....!」
ナゲキ「参らん...................」
ドスッ....... ドスッ..... ドスッ...
ナゲキは追い討ちをかけるかのように倒れこんだフタチマルの所へゆっくりと前進し、その大きな右手で首をつかむ。
ナゲキ「------------------------------------!」
フタチ「(! 声が......声が出ない。この人、一体なんて迫力だ...!)」
ミシミシミシッ!
ナゲキは右手にさらに力を入れ、フタチマルを苦しませる。
フタチマル「(ぐっ、シェルブレード!!)」
ブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンッ!
ホタチをメチャクチャに振り回すフタチマルだが、リーチの都合上相手に届かない。
ナゲキ「汝の射程範囲では我に当たらじ。それ故、我には勝てぬ.................。和の強きを知りながら散るべし」
メキメキメキッ!!
ガーディ「じゅ、巡査部長ー!!!」
フタチマル「(苦しいが......ここはイチかバチかやるしか...! 水の波動!!」
ナゲキ「!」
プォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン.....
バトルフィールドより奏でられた水の音...! 首をつかまれ意識を保つことさえ難しい情況まで追い詰められた巡査部長だが、
口から周囲へと広がる同心円状の静かな水を放出する。特性「激流」の発動している水の波動を、ナゲキはもろに受けたのだ。
ザングース「すっげー......。何だ今の技」
フタチマル「ハァ...ハァ...........やっと解放されt」
ナゲキ「じゃわかしいわあ!!!!!!!!!! 巡査部長のくせして生意気だ....
ギッ タン ギッ タンにしてやるばい!!!!!!!!!!!!」
全員「!!!!???」
エルレイド「(あのナゲキが.....こわれちゃった!!?)」
01/20 15:21
[34]T.T.
更新します。ちなみにこの道場編は今後のストーリーとは一切関係なかったりします(笑)
第五話 "勝ってなんぼの団体戦" ~その四~
フタチマルの水の波動を真正面から受けたことにより、何故か性格と口調が豹変してしまったナゲキ体力指導教官。
彼に一体何があったのだろうか。
ガーディ「なんだってんだよあの人...! さっきまでと全然様子が違うじゃねェか!!」
ナゲキ「ぅおのれェ~!!! おいを本気で怒らせたらどうなるか...体で教えてやるばい!!!!!」
フタチマル「ハァ..ハァ.....(! そうか!)」
フタチマルは獣のように暴れまわるナゲキを見て、あることに気づく。
フタチマル「ボスゴドラ団長!」
ボスゴドラ「んん!!?」
フタチマル「もしかしたらナゲキさん......混乱状態になったのでは!? オレの『水の波動』は一定確率で相手を混乱させる
追加効果を持ってますし」
ボスゴドラ「! なるほど、その可能性は十分ありうるな」
だがこれでは勝負にならない。混乱状態に陥ったナゲキはすっかり我を忘れているようだ。
マラカッチ「―じゃあナゲキ体力指導教官戦闘不能! よって勝者・赤チームフタチマル巡査部c」
ナゲキ「待たんかァァァァァァ!!!! おいはまだ...!!!!!! おいはまだ負けt」
ボスゴドラ「いい加減にしやがれボケェ」
ド ス !!
全員「!!」
ナゲキ「あが................が..........」
突然ナゲキは腹にボスゴドラの文字通り鉄拳をくらい気絶する。
エルレイド「団長!」
ボスゴドラ「なーにこいつの心配はいらねえよ。ちと安静にしときゃァ元の状態に戻んだろ........。テメーらはバトルを
続けてろ」
ドスッ..! ドスッ.....! ドスッ.............!
そう呟きながら団長は気絶させたナゲキを片手で軽々と担いで、そのまま道場内にある医務室へと姿を消していった。
何はともあれ数十分後―
―副将・ガーディ巡査VSエルレイド体力指導教官戦―
ザングース「―いいかガーディ、勝ってなんぼの団体戦だ! オマエの潜在能力を上の奴らに見せつけてやれ!」
ガーディ「ちぇっ....そ~んなこと言ってっけど、どーせオレの試合なんて捨てs」
フタチマル「何を勘違いしてる? ガーディは別に捨て試合じゃないぞ」
ガーディ「へ??」
フタチマル「"どっかの馬鹿"が見事に負けてくれたからな。フッ、ようするに予定が狂ったのさ」
ザングース「うっ....」
エアームド「ですねー↑! 決してのほほ~んとはしていられないのでェ↓ なのでェ↓ 本気出してもらって全然構わん
ザンス」
ココドラ「がんばってください! ガーディさん!!」
ガーディ「!(オマエら...!)っしゃあ!! いっちょ勝ちに行きますかァ!!」
ザッ...! ザッ......! ザッ..........!
エルレイド「―向こうはずいぶん盛り上がっちゃってるね! ま、そのぶんボクがより華々しい舞台で活躍できるわけだけど☆」
スタ... スタ........ スタ...........
対戦相手の二匹どうしはバトルフィールドへと向かっていく。審判・マラカッチの旗が振り上げられるまで、しばらく
ガーディは相手を威嚇していた。
マラカッチ「―これより副将・赤チームガーディ巡査VS青チームエルレイド体力指導教官の試合を行うでありんす! では
両者構えて.....始めなんs」
ガーディ「突進!」
ドドッ.....ドドッ....ドドッ...ドドッ..ドドッ!!
試合が始まると同時に、ガーディはエルレイドめがけて走り出し畳み掛ける。しかし....
キキィ!!
ガーディ「!!?」 敵陣へ踏み込んだそのとき、摩擦の多すぎる床につまづき転びそうになった。エルレイドの
いる位置の寸前で動きが止まってしまったのである。
エルレイド「あれれ~?? ぜ~んぜんダーメじゃないかァー!」
ガーディ「クッソ....公園の砂地とはわけが違うなここ。火の粉!!」
エルレイド「! テレポート!」
ピシュッ
エルレイドは至近距離で瞬間移動をし、すかさずガーディの背後に回り込む。火の粉はいとも簡単にかわされてしまい、
ただ約1㎡の床が火柱をたてているだけとなった。
ガーディ「! そこかっ! もう一回火の粉だ!!」
エルレイド「テレポート!」
ピシュッ ボウッ!!!
ガーディ「なんのまだまだァ!!」
ボ ボ ボ !!!
ガーディの連発した火の粉たちはことごとくかわされ、床をどんどん燃やしていってしまう。その一方、テレポートばかりしている
エルレイドの姿が突如見えなくなった。
シママ「あれ...? エルレイドさんどこに行っt」
エルレイド「キーミー、ルールわかってる? ポケモンバトルってのは床じゃなくてボクを攻撃しないといけないんだよ☆」
ガーディ「! あいつの声....! どこだ、姿を現せ!!」
エルレイド「こっこさー!!」
全員「!!!??」
この瞬間、道場内にいるフォーティチュードのメンバーは全員、衝撃的な光景を目撃することになった。テレポートを
したままエルレイドが消えたと思いきや、なんと彼は体を逆さにしたまま道場の天井に足をついて立っていたのだ!
ガーディ「(! ハ....なんだよあいつ...。一体...?)」
エルレイド「ん~! まずは一発、サイコカッター!!!」
ピシュ ゥ ン....
ホ キ シ !!!!!!!
01/25 18:07
[35]T.T.
第五話の最後です。↓のスチール・バーストについてはのちほど詳しく触れるつもりなので、なので!←
それまで待っていてくださいね(笑)
第五話 "勝ってなんぼの団体戦" ~その五~
シュゥ ウ....
ガーディ「痛てててて........あのヤロ...!」
天井からエルレイドの十八番とも呼べる念力の刃・サイコカッターをもろに受けたガーディ。高い場所から放たれた
その斬撃は破壊力を増していた。
フタチマル「くっ、さすがエスパータイプ。超能力で重力に逆らうこともできるのか!」
エルレイド「なにも超能力だーけじゃないさ~! けたぐr」
ガーディ「噛み付くゥ!!!」
ガブッ!!! エルレイド「!? Oh!?」
地上に降り長いリーチを生かしてけたぐりをしかけたエルレイドだが、そのまま足をガーディに噛み付けられる。
ガーディはキバをそこから放そうとしない...!
エルレイド「何を.............うっ、放せ!」
ガーディ「.........................................................オレは知ってっぞ」
エルレイド「!? 知っている....? フン、何をさ!」
ガーディ「お前、心のどこかでオレを見下してんだろ。.....確かにオレは『スチール・バースト』の犠牲になった父親
みたく特別すっげーわけじゃねェから、それはそれで結構だ..........」
エルレイド「!(この子、人の心が読めるのか.....??)」
ガーディ「.........だがよ、ポケモンバトルに関してオレは! 折り紙つきなんだぜ!!!」
ボ ウ ッ!!!!
ガーディはキバに熱を送り込んだ後間合いをとり、エルレイドを発火させる。
エルレイド「なかなかやるね.......でも☆ もう一度サイコカッター!」
ピ シュ ゥ ン....
ガーディ「!(来る!!)」
エルレイド「(いくらがんばっても所詮は問題児...! このボクに及ぶはずがない!!)こーれならどうかなァ~!??」
ザ ァ ァ ア !!!
ザングース「に、逃げろガーディィーー!!!」
ガーディ「逃げるだとォ...? ハン、んなもん受け止めてやらァ!!!!」
ガ ブ ッ !!!!!
全員「!!!」
ガーディ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ミシミシミシ...
パ リ ィ ン
辺りに飛び散り煌く桃色の破片....! フォーティチュードのメンバーはまたまた度肝を抜かれることになった。
エルレイドが中間距離から放ったサイコカッターを、ガーディは口で受け止めそのまま噛み砕いたのだ。
エルレイド「そんな馬鹿な.....! このボクの技が止まるなんて!」
ガーディ「..........それだけじゃなさそうだぜ。目ェかっぽじってよーく周り見やがれエリートさんよォ!!」
エルレイド「...!?」
ボ シャ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ!!!!
斬撃の破片が消えると同時に、ガーディとエルレイドのいる場所を囲む円周上には、道場の天井にまで届きそうなくらい
高い火柱が何本も隙間無くたてられる。つまり、以前お尋ね者のアメモースがやったみたくバトルフィールドが火の海
と化したのだ。
そしてこの炎上網はバトル開始時から何発もかわされてきたガーディ火の粉たちが連結し、生まれたのである。
ガーディ「さァ反撃といこうかい!!!」
―続く―
01/27 16:37
[36]T.T.
第六話 "野犬と申し子" ~その一~
マラカッチ「ひゃあ~っ! 危ない危ないありんす!」
ピューッ....
シママ「! マラカッチ......」
マラカッチ「あんな火の海の中にいたら、燃えちゃうありんすりん♪」
審判・マラカッチは身の危険を察し、青チームサイドに駆け込む。
フタチマル「.........それにしても、ずいぶんと派手にやってくれるな.....ガーディの奴。フッ、火の後始末が
面倒そうだぜ」
ココドラ「そ、そんなのんきなこと言って大丈夫なんですか!? あんな火の中にいたらガーディさんだって.....
相当なダメージのはずですy」
エアームド「ちょ~っとドラちゃんjr.ァ↑!(ココドラ)」
ココドラ「?」
エアームド「ガーディくんが火のダメージ受けるわけないじゃないかヨゥ↑ んーとですねェ↓ ガーディくんの特性は
"もらい火"になっているのでェ↓ 別に火のダメージなんてないのでェ↑ なのでェ↓ uh~火の海でのトサカくん
(エルレイド)との一対一は圧倒的にガーディくんが有利 となりメァー↑ス!」
ザングース「それにお前、もっとガーディを信用してやれよ。目上の者に対するアイツの反骨心は半端じゃないからな」
ココドラ「(反骨...心.....)」
一方、火の海と化したバトルフィールドでは怒涛の格闘戦が繰り広げられていた。
ガーディ「インファイトォォ!!!!!」
バキィッ!!! バキィッ!!! ドゴォ!!!! バキィッ!!! バキィッ!!! ドゴォ!!!!...
エルレイド「ん~.....受けて精一杯だ! 何なのさこの技!」
ガーディ「これぞ父ちゃんからの遺伝技だあ!!! もうオレを父親たァ比較させやしねェよ!!!」
バキィッ!!! バキィッ!!! ドゴォ!!!! バキィッ!!! バキィッ!!! ドゴォ!!!!...
エルレイド「(でも落ち着け......もう一度未来予ch ☆!?」
ガーディ「おりゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
バキィッ!!! バキィッ!!! ドゴォ!!!! バキィッ!!! バキィッ!!! ドゴォ!!!!...
エルレイド「(ボッ、ボクがさっきまで見ていた未来と.....違u」
ガーディ「いっくぜェ!!!!!!!!」
ド ッ !
一瞬の気の隙が招いた敗北......。ガードの固い刃にインファイトを打ち込み続けていたガーディの拳(?)が、
ついにエルレイドの顔面に直撃したのだ。
エルレイド「(せっかくの....イケメン..............が.........)」
マラカッチ「! エルレイド体力指導教官戦闘不能! よって勝者赤チーム・ガーディ巡査でありんす!!」
まさに、反骨心が生んだ勝利と言えよう。
ガーディ「ははっ、やった......ぜ...........」
ドサッ
疲れ果てたガーディが火の海の中からVサインを送って倒れこんだと同時に、赤チームサイドでは歓声がわきおこった。
02/24 20:02
[37]T.T.
諸事情が終わってようやく書き込めると思ったらこの小説、読者様がいなくなってる(涙)
そろそろマンネリ打破しないと....
第六話 "野犬と申し子" ~その二~
これで赤チームは3勝1負となり、見事団体戦の勝利を収めた。にもかかわらずココドラの志願により、勝敗には影響を
及ぼさない幻の大将戦・第五試合が実施されることになった。
そう、バトルフィールドで待機しているココドラの対戦相手はFTの団長・ボスゴドラである―
ココドラ「(さっきガーディさんが証明してくれたんだ......)」
ガーディ「おいおいココドラの奴、本気で団長に挑むつもりかよ!?」
ザングース「らしいいな。まァ挫折さえしなきゃいいんだが......」
フタチマル「....(ポケモン警察団のボスVSその息子・ココドラの対決か......。さて申し子はどこまで抗えるのか、
楽しみだぜ)」
不在の相手をバトルフィールドで待つココドラを見守る、赤チームのポケモンたち。
ココドラ「(今僕たち新人に求められているものは、巨大な敵にも屈しない反骨心だということを!)」
ミシミシミシ...。そのとき、正面の掛け軸のほうから何やら鈍い音が聞こえてくる。
ココドラ「な、なn」
ボスゴドラ「ど っ せ え え え え え え え え えい!!!!!!!」
バ キ バ キ ドッ カァァァァァン!!!!!!!!!
道場内に爆音を轟かせながら現れた、その巨漢....! ようやく医務室から戻ってきたボスゴドラ団長は、突き破った
掛け軸の裏にある回転式のからくりもろとも破壊しながら、バトルフィールドに登場する。
エルレイド「あ☆ ナゲキの掛け軸が紙切れに....(笑)」
ボスゴドラ「フン、かかってくるがいい!!!! 息子よ!!!!!」
ココドラ「(父上...! )」
マラカッチ「―ではこれより大将戦・赤チームココドラ巡査VS青チームボスゴドラ団長の試合を行うでありんす♪
両者構えて....始めなんし!」
バサァッ! 審判・マラカッチの両腕の旗が振り上げられると同時に、最後の試合が火蓋を切って落とされた。
フタチマルやエアームドによる消火作業は終了したものの、さきほどのガーディの試合の影響でそのバトルフィールドには
まだ焦げ跡が残る。
ココドラ「いきますよ.....! 砂嵐!!」
ザ ァ ァ ァ ァ.....
エアームド「! なるほどなのでェ↓ んん~なー↑のー↓でェ↓ uh~まずはァ↑ 守り固めてもらってェ↓............
ァ固めてェ↓......」
ココドラ「穴を掘る!!」
ガガガガガガガガガガ!!!!
バトル開始と同時にフィールドに砂嵐を吹かせたココドラ....! 次に彼は土竜の如く、渦を巻くように走り回り巨大な
穴を作ろうとする。
03/20 15:01
[38]T.T.
第六話 "野犬と申し子" ~その三~
ボスゴドラ「?(ココドラの奴、一体何をする気だ....?? 何の意味が....)」
ココドラ「........よし!」
深読みしすぎて呆然としていたボスゴドラが我に返ったころにはもう、フィールドの中央に巨大な穴が完成されていた。
エルレイド「あ☆ 神聖なる道場の床板が........えぐり返されてる(泣)」
ココドラ「驚くのは早いですよ父上。足元にご注意ください!」
ボスゴドラ「!!!?」
ザザー..........
団長だけでなく、道場内にいる全員がココドラのこのコンビネーション技に驚かされる。
この道場のフィールドの中央付近はポケモンたちが足を踏み込むため、周囲より若干へこんでいる。今、フィールドの
端に溜まっている大量の砂はより低い位置―即ち中央付近へと大移動を始める。加えてもともと少しへこみのある
中央には、ココドラが掘った大穴がある。その結果起こる現象は、砂漠でよくありうるものに酷似していた。
フタチマル「.......................流砂!」
そう。ココドラの二つの技が生み出したものとは、中央付近で轟音をたてながら流れる流砂だったのだ。
ガーディ「すっげー.....! ココドラの奴、あんなに強かったか!?」
フタチマル「フッ、強いも何も......アイツは天才さ」
ガーディ「てっ、天才ィ?」
フタチマル「まァお前が警察団界の野犬だとすれば、ココドラは申し子ってところだな」
ザングース「砂嵐+穴を掘る=流砂 な~んてこと、オレら凡人じゃあ思い浮かばねェよ」
一方流砂の中に閉じ込められたボスゴドラの近くに忍び寄ったココドラは、更なる大技を繰り出そうとしていた。
ボスゴドラ「(身動きが.....取れねえ....!!!)」
ココドラ「覚悟してください、アイアンテール!!」
ピシッ!!! キュ イ イーーーーーーーーーン....!!!
ボスゴドラ「...................................見損なったぜ、ココドラ」
ココドラ「!? 何がです、父上!!」
ボスゴドラ「こんなチョコザイなモン作りやがってチキショォ......。男ならァ!!!! もっと堂々と勝負しやがれボケエ!!!!!!」
グ オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ !
その瞬間―
ド迫力の怒号をとばすボスゴドラの鋼の拳と、ココドラの鉄の尾が激しくぶつかり合う.....!
03/20 15:34
[39]T.T.
本日最後の更新、第六話の最後です。後に登場する???は、第二話あたりで台詞残した謎の鳥ポケモンとはまったくの
別人です。何にせよやっとちゃんとした悪役が出せます(笑)
第六話 "野犬と申し子" ~その四~
ボスゴドラ「逆鱗んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!!!!!!」
グ オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ !
ココドラ「...!!(まずい........早くカウンターしないとやられる!)」
ボスゴドラ「(いいぞココドラ......真っ向勝負してこそ、このオレ様の息子だァ!!)どりゃああああああああああ!!!!!」
ココドラ「うっ、メタルバーストです!!」
キュ イ イ イ ン
ココドラ・ボスゴドラ「――――――――――――――――――――!!!」
逆鱗の拳の威力をそのまま返そうとするココドラ....! バトルフィールドはもはや流砂どころではなかった。
ガーディ「すごい.....すごすぎるぜココドラ! こんな奴がオレと同い年なのかよ!!」
ガーディだけでなく、ここにいる全員がこの試合を「もっと見ていたい」と思っていた。勝ち負け関係なしに、心から
ポケモンバトルを楽しみたいと願っていた。
が、そんなポケモンたちの願いは長くは叶わなかったのだ。
―その頃・フロータウン上空では―
???「愚民への威嚇だドロー、『サザンドラ』! メチャメチャにしてやれドロー!」
サザンドラ「サザァ??」
???「そうだなドロー........。 じゃあまずは、あの建物に向かって流星群だドロロー!!」
サザンドラ「サザン ッ ドォーラァーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
ヒューヒューヒューヒューヒューヒューヒューヒューヒュー......
青空にうごめく二匹の影は、フロータウンの第二交番―即ち道場めがけて巨大且つ無数の流星を打ち落とす....!
―続く―
03/20 16:02