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[1]T.T.
【突撃! ガーディ巡査】
どうも初めてスレを立てさせていただきました、T.T.です
今回のテーマは「ポケモン警察団」です。なお、この作品は人間や伝説・幻ポケモンは一切登場しません。
(ポケダンの世界ともまた違います)
駄文ですがどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m では早速設定紹介を↓
『フロータウン』
物語の舞台となる町。ところどころに水路があり、そこを水上タクシーやゴンドラに乗って移動していくという
水上都市。(モデルはベニス)
『フォーティチュード(FT)』
ポケモンの警察団。拠点となる交番は3つあり、それぞれ第一交番、第二交番、第三交番とがある。第一交番はごく通常の
交番で、第二交番は道場、そして第三交番は団長や警部などの地位が高いポケモンから構成されている。
フォーティチュードの主な仕事はフロータウンのパトロール、犯罪の防止・取締りなど。
『ガーディ巡査』
本作の主人公で、第一交番の新米巡査。かなりのめんどくさがりやで、パトロール中にはよく不祥事を起こしてしまう。
しかしその突進力はすさまじく、かなりワイルドなバトルスタイル。今は亡き偉大な元団長・"ウインディ"を父に持つ。
ちなみにいつも公園で野宿をしている。
『ザングース巡査』
第一交番の巡査。顔の迫力がすごいお巡りさんとして知られている。ガーディとは仲がよく、一日の仕事が終わると
よく町の公園で一緒にバスケをしたりする。
『シママ巡査』
第一交番の巡査。瞬発力はピカイチで、犯人の追跡が得意。
『ココドラ巡査』
第一交番の巡査で、ガーディとほぼ同期の新米。犯人や落し物の捜索、地理案内などのあらゆる面でその才能を発揮する。
警察団界の申し子とまで呼ばれる天才。
『フタチマル巡査部長』
第一交番の巡査部長であり、責任者。規律に厳しく、あまり言うことを聞かないガーディにはとことん指導する。また
FT 唯一の水ポケモンなので、町の水路で溺れたポケモンの救助で活躍している。
『ボスゴドラ団長』
FT の団長(地位が一番高い)であり、普段は第三交番で仕事をしている。ココドラを子に持つ、不屈の精神を具える
ポケモン。そのため住民からの信頼が厚い。このポケモンが若いころの上司・"ウインディ"の子であるガーディを一人前に
させようとしている。
10/14 09:00
[10]T.T.
空色飛竜さん、コメントありがとです^^ ズルズキンはちょっと残酷ですが、これ以降はあまり怖い
キャラはつくらないようにと思ってます(笑)。駄文ですがよろしくです^^
ちょっと久々の更新です。今まで本家で唯一王育ててました(笑)
第一話 "ポケモン警察団" ~その六~
ザングース「チキ...ショォ.....!」
ガーディ「(火さえ...! 火さえ吹ければ......!!)」
ズルズキンC「さァ........暗ァ~い暗ァ~いあの世へ行こう...ぜ......」
ズルズキンA・B「ケケケ.....やっちまええええ!!!」
スタッ
相手の非情なる攻撃....! 一匹のズルズキンは空中に飛び立った。しっかりと縛り付けられたガーディと
ザングースには、もはやこの「飛び膝蹴り」をかわすことなどできない。
ズルズキンC「暗ァ~い暗ァ~い.....」
ゴォ...!
ガーディ・ザングース「―――――!!!」
二匹が腹をくくった、そのときっ!
ボスゴドラ「諸刃の頭突きィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!」
バ キ バ キ ド カ ァ ァ ン !!!!!!
ズルズキンC「!!!? なにィっ........?」
ズ ザァー...
ザングース「あ....ァァ....」
一瞬の出来事であった。ものすごいスピードで突っ込んできたその巨大なポケモンが、倉庫の扉ごと破壊し
ズルズキンを押しのけながらもガーディたちの目の前にわって入ってきたのだ。そして一匹のズルズキンは
20メートルほど吹き飛ばされ気絶した。
シュウ ゥ....
辺りにはまだ砂埃がたちこめる。
ボスゴドラ「ふゥー....。なんとか間に合ったようだなァ」
ズルズキンB「....!! 俺たちの"ポリ公狩り"を邪魔しやがる...テメェは一t」
ズルズキンA「いや待て。この俊敏な動きに鋼の肉体は...もしや..!」
ガーディ「......!」
ボスゴドラ「.....今はあいにく"ボディパージ"中でな。なーにテメェらァ、オレ様が来たからにはもう
安心しろォ。この不良どもをとっ捕まえてやるからよ....!!」
ズルズキンA「その、もしかしてだが....」
ガーディ・ザングース「ボ...ボボ.....」
突如やってきた救世主の姿に、ガーディとザングースはうれしさを隠せない。
ボスゴドラ「.......ところで、さっきは怒ってすまんかったな。ガーディ!」
ガーディ・ザングース「ボスゴドラ団長ォォーーーーーーーー!!!!」
ボスゴドラ団長は二匹に屈託のない笑顔を見せた。
10/29 16:42
[11]T.T.
第一話 "ポケモン警察団" ~その七~
どうやらボスゴドラ団長は真夜中に散歩しており、そこの倉庫の中からポケモンの声がしていたのを聞いたらしい。
聞こえた声は明らかに部下・ガーディとザングースのもの。そしてまた聞こえた別なポケモンの声が指名手配
008号"ズルズキン兄弟"のものだと確信し、この倉庫が奴らのアジトだということを突き止めたのだ。
ズルズキンB「ちっ、文字通りFTのボスのお出ましかよ....」
ボスゴドラ「しっかしこっちはオレ様一匹に対し...敵は格闘タイプ二匹か。不利な状況には変わりねェんだn」
ザングース「団長!」
ボスゴドラ「どうしたァ!」
ガーディ「こっちは一匹じゃないないっスよ! アンタがこの縄(鎖)を壊してくれりゃ、オレたちだって
戦えますってば!」
ボスゴドラ「んんーそれはちとできん。流石のオレ様でも、その縄だけはご法度だな」
今、ガーディたちが縛り付けられているのはもはや縄というより鋼の鎖である。この手の鎖は力任せに壊す
のではなく知恵の輪のごとく頭を使ってはずすのがベストなのだが、手の大きいボスゴドラではそんなことは
まず無理だ。
ガーディ「じゃあオレたちは見てるだけなのかよ....」
ボスゴドラ「まァそういうことだn」
ズルズキン×2「今だぜ瓦割りィ!!!」
バ キ ィ ッ!!!
ボスゴドラ「ほげェェェェェィいッてェェェェェェ!!!!!!??」
ガーディ・ザングース「!!?」
見事な不意打ちだ。二匹のズルズキンの攻撃は両方ともボスゴドラの急所(オスの)に当たった。いや、故意に当てた
と言ったほうが正しいか。故に岩・鋼タイプのそのポケモンは誇張な台詞とリアクションを強制させられた。
ズルズキンA「おおっとォ!? 見かけのわりにはけっこう効くみたいだなァ」
ボスゴドラ「ボケェ...。どこ狙ってんだよチキショー...」
ズルズキンB「やっぱりな。こりゃまず後ろの二匹は放っといて、先にこのデカブツの息の根を止めたほうが
よさそうだ............な!?」
ズルズキンA「な!? グヘへへへへへへへへへへ!!」
ガーディ「団長ォ...」
二匹のズルズキンは顔を見合わせた後、なぜか不自然に笑っている。
ズルズキンA「いくぜェ!! 飛び膝蹴りィ!!!」
ダダーーーーーーーー!........
ボスゴドラ「..! いくらでも来い...!! オレ様が全部受け止めてやる!!!!」
ドスッ...! ドスッ..!!
助走をつけてきた一匹のズルズキンに対し、ボディバージの効果が切れたボスゴドラがゆっくりと前進するが...
ズルズキンA「(ひっかかったな..)」
サッ
ボスゴドラ「!?」
助走していた一匹のズルズキンが、目の前でいきなりしゃがみこんだではないか。
ズルズキンA「今だァ相棒!! オレを踏み台にして..跳べェ!!」
ズルズキンB「うおっしゃあ!!!」
ポヨーーーーン....
しゃがみこんだズルズキンの真後ろから突如もう一匹のズルズキンが時間差で現れた。その後そのもう一匹のズルズキンは
しゃがみこんだズルズキンを、踏み切りのごとくふみつけ瞬く間に天井近くまで高くジャンプした。そのとき、奴は
陸からではなく空中で前進し空中からボスゴドラという巨大な壁を追い越したのだ。
ザングース「!? 何だありゃ! そんなのアリかよー!?」
体がゴムで覆われているズルズキンだからこそできる、まさに巧妙な作戦と呼べるだろう。
ズルズキンB「グへへへへへへ....」
ボスゴドラ「!!............」
一匹のズルズキンは放物線を描きながら頂点から落下し始める。
ズルズキンB「(ニヤッ)」
ボスゴドラ「!?(笑った.....? ヌッ!! こいつら..もしや!)」
そのときボスゴドラは、予想されるズルズキンの落下点についてある異変に気がつく。
ズルズキンB「(ケケケ今頃気がついたか。遅いが....そうだよオレがハナっから狙っていたのは...!)」
ゴォ...!
ガーディやボスゴドラたちの距離が近づく中、ズルズキンは膝を突き出し急降下してきた!
ボスゴドラ「ガーディ・ザングース危ねえぞオ!!!!!!!!」
ドスッ......! ドスッ....!! ドスッ..!!!
ガーディ「へ」
ズルズキンB「(ケケケ...! 終わりだあ!!!!)」
バ キ ィ ! ! !
11/13 18:00
[12]T.T.
更新します^^ 今回マジです(笑)
第一話 "ポケモン警察団" ~その八~
シュ ウ ゥ....
ガーディ「.........!!!」
一匹のズルズキンがこちらに向かって急降下し始めた刹那のその瞬間、ガーディには何が起こっているのかすら
わからなかった。
そう。凄惨な一撃を受け傷だらけのボスゴドラの姿を見るまでは。
ガーディ・ザングース「!!!!! 団長ォォォォォォォオ!!!??」
ボスゴドラ「ゲふっ........! 何の...これ..しき......」
ズルズキンA「チィッ、こいつまだ倒れないのかよ....。やっぱオレたちのパワー不足が原因だっt」
ズルズキンB「いや違う」
ボスゴドラ「心配は..いらん.....」
ズルズキンB「このデカブツが...硬すぎんだよ!」
実はズルズキンたちの狙いは初めからボスゴドラではなくガーディとザングースだった、なんていうのは今更説明する
までもないだろう。そのことを直前で察したボスゴドラは、ガーディたちの代わりに「飛び膝蹴り」の衝撃を全部
自分の体で請け負った。つまりかばったのである。
ザングース「団長.....」
落下運動中のポケモンの、高火力且つ自身が四倍ダメージである技を受けた。並大抵の防御力ではない。
団長の体力は残り少ないのにもかかわらず、立っていられるのが不思議なくらいだ。
ボスゴドラ「オレ様が....オレ様が..こいつらを........」
ズルズキンB「んん? 何か言いたげのようだなァ」
ガーディ「団長もうやめてくれよ!!! アンタ....アンタもう限界だあ!!!!」
ガーディは涙声で叫ぶ。
ボスゴドラ「.........ガー..ディ....そいつはできねェ......な..」
ハァ.... ハァ.... ハァ....
淡い青色の光で照らされているこの倉庫内には、ボロボロのポケモンの荒い息だけがただ響き渡る。辺りが急に
静まり返ったようだ。
ボスゴドラ「上司のオレ様が戦わ..なきゃ...! 誰がお前たちを守るんだよ...!!」
ガーディ・ザングース「!」
自分や部下の危機感を感じ取ったボスゴドラの表情は急変し、それはまるで怒りの矛先を向けた怪獣のようだ。
ズルズキンの「飛び膝蹴り」を直に受けたことにより、いよいよこの悪党から"悪寒"というものを感じ取ったのだ。
ズルズキンA「キメーしぅっせーな。まったく、泥臭すぎんだy」
ガシッ
ズルズキン×2「!? 何しやがんだ!!」
グググググ!!!........
ボスゴドラはふらつきながらも両手でズルズキンを一匹ずつ持ち上げ、胸ぐらをつかみ思いっきり力を入れる。
ズルズキンB「チッキショ...。このカイブツがァ!」
それ故うまく身動きを取れない。
ボスゴドラ「ガー..ディ。....確かにオレ様は...お前を父親と比べすぎていたようだ...な....。怒鳴りすぎ..た」
ガーディ「団長....」
ボスゴドラ「だが..な...。ザングースも勿論......今は亡き我が恩師・"ウインディ団長"の子であるお前...
には.....明るい未来が待っている...! 立派なフォーティチュードの一員としての...明るい未来が....!!」
ガーディ「.....(明るい未来....か...)」
ググググググググググ!!!!!......
ボスゴドラはさらに両腕の握力を強める。
ボスゴドラ「恩師の息子は....老いぼれのオレ様が命を代えてでも守らなきゃならねェ義務がある....。
だから....だからよォ!!」
ズルズキン×2「ハゥ........ッ....」
メ キ メ キ メ キッ!!!!
ボスゴドラ「ガーディたちにはもう指一本たちとも...触れさせやしねええ!!!!!!」
11/14 19:24
[13]T.T.
どんどん更新です^^ 今回で第一話は最後です↓
第一話 "ポケモン警察団" ~その九~
ボスゴドラの気迫のせいか、二匹のズルズキンは窒息しかけ胸ぐらをつかまれたまま失神しかけた。
ガーディ「(そうかッ...!)」
ボスゴドラ「ハァ....ハァ.......」
ガーディはボスゴドラの心のうちを聞いて団長が何故自分に厳しくするのか、なんとなくだが理解できた。
ガーディ「(この人はオレに期待してるのか! だったらオレが..!!)」
ジュワ ゥ....
ザングース「!? おいガーディ!?」
ガーディは熱を纏ったキバで、自分が今までずっっと拘束されてきた鋼の鎖を溶かす。鎖はいとも簡単に消滅し、
さきほどまでの苦労がうそのようだ。彼は火は吹けないが「炎のキバ」の前段階程度の技(?)なら使用できる。
そしてそのまま...
ガーディ「アンタの期待にこたえるってもんよボスゴドラ団長ォ!!!」
追い討ちをかけるかのように、勢いという勢いを極めたそのポケモンは胸ぐらをつかまれているズルズキンめがけて
突っ込んだ。
ボスゴドラ「ガーディ....」
ガーディ「うおおおおおおおおおおお!!!!!」
ボスゴドラ「その父親譲りの突進力.....!! ぞんぶんに突撃しやがれ...!!!」
カ ッ
ボスゴドラ「そして度肝を抜いてやれい!!!!!!」
ズルズキン×2「えっちょタンm」
ガーディ「―――――――――――――――――!!!」
ド ン !
ズルズキンに突撃するその瞬間、勢いは最高潮に達し見事に悪党どもをぶっ飛ばした。火花が飛び散ったほどだ。
ガーディ獅子奮迅の「突進」が炸裂した!
ボスゴドラもまた自分に突撃してくるガーディに屈せず、間接的な衝撃を全部受け止めたのである。
その後、三匹は第二交番の格闘ポケモンや第三交番の警部らに残虐の限りを尽くした指名手配008号・"ズルズキン兄弟"の
身柄を引き渡す。検挙成功だ。
―夜明け・フロータウン公園―
ザングース「もうこんな時間か。お手柄だったな、ガーディ!」
ガーディ「でも.....団長が駆けつけてきてくれなかったら、正直ヤバかっt」
ボスゴドラ「何言ってやがんだこいつゥ!」
ボコッ
ガーディ「あ痛ァ!?」
何故か殴られた。
ボスゴドラ「(ボケが....ったくゥ、どいつもこいつも無茶ばっかしやがってェ....)」
そしてそっぽを向かれた。
ガーディ「?? ヒソヒソ(何でオレ殴られたの?)」
ザングース「ヒソヒソ(別に怒ってるわけじゃないさ....あの手のパンチはな。たださっきあんな演説したんだ。
実はあの人ああ見えてけっこう照れ屋さんだからな、恥ずかしいんじゃないか? きっと...)」
ガーディ「ヒソヒソ(え...だがよ来た時は素直に"ゴメン"って..。あの人意味分かんなくねェか?)」
ザングース「ヒソヒソ(それはオレも思う)(笑)」
一方そっぽ向いたポケモンはというと
ボスゴドラ「......(だがあれでけっこう、頼りになる奴らかもしれんな)」
何はともあれ、FTの警察官としてのガーディの本格的な日々は始まったのであった!
―続く―
11/16 18:29
[14]レッド
コメントです。
正直に言うと、ボスコドラの行動は感動しました、このレベルの高い小説の書き込み頑張ってくださいね。
11/16 19:04
[15]T.T.
はじめまして
レッドさん、コメントありがとです^^ でも自分の小説はたまに暴走するのでご注意を(笑)
お互い更新がんばりましょう!
では第二話です↓
第二話 "フロータウンの警ら" ~その一~
―翌朝・フロータウン第一交番内―
ガーディ「ふわァ~眠ィ~」
シママ「寝てないの?」
ガーディ「ったり前だー。そんな暇ねェよ昨日なんて....」
ザングース「同感」
ぬっ
ココドラ「!? うわっ、ザッザングースさん!?」
ガーディとシママとココドラで雑談している中、ちょうど今出勤してきたばかりのザングースが入ってきた。同じく
昨日の一のせいで一睡もできなかった彼の目元にはくまができ、顔の怖さが一段と増していた。
ザングース「だけどよ、昨日の一件でオレらの実績と団長からの評価は大いに上がったはずだ!」
ガーディ「ああ! 今度こそ昇進まちがいなしd」
???「フッ、浮かれるなよ.....!」
突然、廊下のほうから太い声が聞こえてくる。
ガーディ「! この....登場の仕方はっ!」
フタチマル「オレだ! 貴様等バカ二人組(ガーディ・ザングース)の昇進なんて10年早ーい!!」
ギィ..!
フタチマル、一話にも登場したがこの第一交番の班長だ。フタチマルはかっこつけてるのか、キャスター付き椅子に
右足を乗っけて腕を組んだまま登場した。
ガーディ「あの...巡査部長。朝っぱらからこんなこと言うのもアレですけど....その(プッくく)」
フタチマル「? どうしたガーディ?」
ガーディ「全然かっこつけになってないっスよ(汗)。アンタ足短けェのにかっこつけちゃって...ププ
アホみたい(笑)」
シママ・ザングース「ププ...たしかに(笑)」
フタチマル「お...大きなお世話だーーー!!!」
ガーディにバカにされたフタチマルは顔を真っ赤にして起こったが、気迫がまったく感じられない。
フタチマル「.......ほんじゃあね、バカバカしい話はおいといて本題に入るぞ。まずなんで昨日みたいな手柄を
たてておいてガーディとザングースが昇進できないのかっていうと......」
ザングース「いうと?」
フタチマル「要するに実績が足りなさすぎる、ってことだな!」
全員「ハァ!!?」
ガーディ、シママ、ザングース、ココドラが驚いたのは無理もない。実は昨日捕まえた指名手配008号・"ズルズキン兄弟"
はかなりの極悪人で、町に多く被害をあたえていたのだ。捕まえたガーディとザングースは巡査だから、その極悪人の
検挙に成功すれば軽く巡査長くらいまで昇進できるのが妥当なのだが......実績が足りないというのは明らかにおかしい。
ガーディ「じゃあオレたち巡査はどうやったら一気に実績を伸ばせるんスか?」
フタチマル「まあまあよく聞け。.................今このフロータウンは、一つのとある深刻な問題を抱えている
のさ。"ズルズキン兄弟"なんかの比じゃないほどのな.......」
ココドラ「?? 問題....? それが僕たちの実績とどう関わっているのですか?」
フタチマル「フッ、こいつを見ろ!」
ピラッ
フタチマルは四匹に今日の新聞の一面を見せる。
11/17 17:41
[16]空色飛竜◆8/rJfUc/Sc
こんばんは〜
空色飛竜です^^
ボスゴドラがカッコイイですね^^
元々好きなポケモンでしたが、更に好きになってしまいました(笑)
あとフロータウンの問題が何なのか気になりますね〜
更新、楽しみにしてます^^
11/17 20:37
[17]T.T.
空色飛竜さん、コメントどうもです^^
まァ一話はボスゴドラが目立ちすぎたので今回出番はないですね(笑)
ちなみに自分もボスゴドラ好きです(笑)
では更新しましょう!
第二話 "フロータウンの警ら" ~その二~
ガーディ「?? ん............この字なんて読むんですかい?」
フタチマル「そいつは"いだてん"さ」
新聞の一面の見出しには『"韋駄天の風"の猛威相次ぐ』と大きく書かれていた。
シママ「? 韋駄天の....風?」
"韋駄天の風"とは最近フロータウンの各地で吹き荒れ被害をもたらす強風のことで、特に速度がすさまじいことから
そう名づけられた。その風は時には町の街路樹を倒したり、軽いポケモンを吹き飛ばして怪我を負わせたりするので
問題視されるようになった。調査によるとこの風は自然現象によるものではなく、人為的なものだということが解明
されてきている。
フタチマル「要するにこの"韋駄天の風"ってのは誰かが何らかの意図でしているイタズラだ。こんなくだらない
イタズラが現に深刻な問題に発展しつつあるということを考えると、オレたちフォーティチュードの面目は丸つぶれ。
本当にはた迷惑な話さ.......」
ココドラ「ずいぶんと謎めいていますね.......。すると僕たちの実績を上げるチャンスというのはその...?」
フタチマル「ああ! つまり貴様等巡査はこの風を吹き起こしている犯人をとっ捕まえ原因をつきとめさえすれば、
一気に実績と評価を上げることが可能なのだ!」
ガーディ「へ~。じゃあどうやって犯人を捜すんすかぁ?」
フタチマル「フッ、パトロールに決まっているだろう?」
ガーディ「ほェ!!?」
フタチマル「今週はパトロール強化週間だかんな、犯人をくまなく捜索し町の住民たちを"韋駄天の風"から守るためにも、
警らは必要不可欠さ」
特に"韋駄天の風"はフロータウンの東のほうで吹き荒れているらしい。だからボスゴドラ団長は巡査たちにその地区の
警らを徹底するように命じた。パトロールが大嫌いなガーディにとって、この上なく苦痛なのがパトロール強化週間である。
フタチマル「わかったらガーディ、さっさと巡回せい! ..の前に?」
ガーディ・シママ「........へ???」
―午前・フロータウン東通り―
てくてくてく...
ガーディ「はぁー......。な~んでよりによってシママとパトロールしなきゃなんねーんだよ。(せめてザングースとが
よかったのに」
シママ「仕方ないでしょ。巡査部長が決めたことなんだから」
ガーディ「ってかパトロールなんて暇すぎんだろ? メンドくせ~」
ガーディとシママは通りの真ん中を闊歩している。すぐ横には水路が続いており、陸だけではなくゴンドラに乗って移動
している住民の姿も見られる。
シママ「ガーディ、今日いつになくやる気ないね」
ガーディ「そりゃそうだよ。第一オレはバスケとバトル以外のことはぜんっぜん興味ないし」
シママ「........よくそんなんで警官になれたわね? (汗)」
ガーディ「別になりたくてなったわけじゃねェよ。オレのオヤジがFTの団長だったらしいからこう.....なんつーか流れで」
シママ「"ウインディ団長"のこと?」
ガーディ「そうそう。まァオレは顔も知らんけど....」
一話から触れているが、ガーディには"ウインディ"という父親が昔いた。"ウインディ"は伝説とまで謳われたのだが、
不慮の事故でこの世を去ったのである。ガーディがまだ物心つく前の出来事だった。
―その頃・フロータウン東の沿岸では―
???「ほれ風起こしじゃ!!!」
ヒュ ルルルルルルルルルルルルル!!!!!
上空で何者かが羽ばたいたと同時に、一筋の細く力強い風がフロータウンめがけて放たれる...!
???「見とれい...! ワシはいつか天下を勝ち取り空高く羽ばたく!!」
11/19 18:06
[18]T.T.
↑の戦国風のポケモンの正体はいずれ明かされる.....はずです←
では第二話の最後いってみましょう(笑)
第二話 "フロータウンの警ら" ~その三~
―昼・フロータウン東通り―
ドードー(住民)「すみません。図書館までの道を尋ねたいのですが....」
パトロール中のガーディとシママに、住民が話しかけてきた。
ガーディ「おー図書館か。それなら....あっちだ!」
ドードー(住民)「ほェ?? あの...もう一度お願いします」
ガーディ「だ~からあっちだって言ってんだろ! それとも何か本官の地理案内に不満でもあんのか?(怒)」
ガーディは大雑把に北東の方角を指(?)さす。無論住民は困惑する。
シママ「(ほんとバカね...)(汗)」
ドードー(住民)「もういいですよっ!(怒)」
すたすたすた...
シママ「わわっ! 待ってくださ~い!」
まァその後シママが追いかけて詳しく道を教えたので、何とか住民の怒りだけは免れたのだが...
てくてくてく...
シママ「....いい? さっきはむこうから話しかけられたけど、やっぱり警官が怖いっていうイメージはなかなか
離れないみたい。だから私たちから積極的に住民に話しかけるのよ」
ガーディ「はいはーい....。(メンドくさいな)(汗)」
シママ「そして誠意を持って、住民の悩みを聞いてあげるの。そうすれば住民からの信頼は上がり、いざというときに
巡査部長が言ってた"韋駄天の風"とかから住民を守ることができるはず!」
ガーディ「へいへーい....(話長ェ校長か)(汗)」
シママ「つまり私たちがアンテナを張って、困っているポケモンを助けないといけないのよ? それが警らなんだから」
ガーディ「ほいほーい...(何回同じこと繰り返してんだよ。だ~からシママとパトロールすんのは嫌なんだよ
.....。って)! あっ!」
ダダー!!.......
シママ「困ってるポケモンがいたの?」
ガーディ「いや~! ちょうど腹へってたとこなんだよな~!(笑)」
シママ「!!.......(汗)」
ずこっ
ガーディが自ら困っているポケモンを見つけたと思いきや.....彼が駆けつけたのは馴染みのピザ屋だった。シママは
思わず転んでしまった。
シママ「もう私知らない!(怒)さき帰ってるからねっ!」
ガーディ「どーぞどーぞご勝手に~(笑)」
ガラガラガラッ
呆れて第一交番へ戻ろうとするシママを、ガーディは見向きもせず意気揚々とピザ屋の中へ入っていく。昨日の夜から
何も食べていないのでしかたないといえばしかたないのだが....
―ピザ屋の中―
ごとっ! テーブルクロスの上に名十枚ものピザが置かれた。
クイタラン(店主)「ズバリ! ご注文のデラックスピザ10人前でしょ~う!」
ガーディ「サンキュー旦那! ほんじゃあいっただっきまーす!」
ガツガツガツ!!....
ガーディ「しっかしここのピザはうんめ~! また腕を上げたな、クイタランの旦那ァ!」
クイタラン(店主)「それはそれは恐縮です。ズバリ! 毎度毎度のご利用、ありがたく存じることでしょ~う!」
ガツガツガツ!!.... 黙々とピザを食べ続ける。
ガーディ「.....だいたいな~にが"韋駄天の風"だァ。警官が安心してメシ食ってられるんだからよ~」
ガツガツガツ!!....
ガーディ「町なんか至って平和じゃねーk」
住民「た、大変だー!!!!! 水路のゴンドラが....ゴンドラが転覆したぞー!!!!!!」
ガーディ「ほ~ら見ろ。向こうでゴンドラも平和に転覆しちまってるらしいし......って、ハ???」
不意に窓の外から、驚愕し張り上げられた住民の声が聞こえてきた。
―続く―
11/26 17:04
[19]ネコ
どーも!ネコです!
ポケダンスレの時から思っていましたが、T.T.さんの小説って読みやすいしおもしろくて、同じく小説を書いている身として尊敬しちゃいます。
小説応援するので、がんばってください♪
11/27 00:15