[1]コーラル
【流れ星の約束。】
それは、星振る夜に出会った3匹のポケモンのお話――。
こんにちは。雑談のほうでお世話になっているコーラルです。
文字数の制限で入りきりませんでしたが、正式タイトルは
〈流れ星の約束。 ~A wish of shooting star~〉
となっております。
せっかく小説掲示板ができたので(ってもう1年近くも前の話ですが←)、私も小説を書き起こさせていただきました(*^_^*)
もしかしたらタイトルで予想がついた方もいるかもしれませんが、この小説はジラーチが主人公のお話となっております。登場人物はポケモンオンリーですので、ポケモンたちが普通に喋ります。
ポケモンの設定に関しては、公式+自己解釈が入っていますので、ご了承お願いしますm(_ _)m
まだまだ下手な文章ですが、最後まで付き合っていただけたら幸いです[a:0446]
ちなみに、更新はのんびりとしていく予定です^^
では、頑張って執筆させていただきます!
01/28 00:47
[2]コーラル
〈第0話 ぼくのゆめ。〉
ぼくはジラーチ。千年に一度、7日間だけ目覚めていられるポケモンだ。
今日からその7日間が始まる。
どんな出会いが待っているだろう? すっごく楽しみだなぁ。
誰かの願い、叶えてあげられるかな。
ぼくに願えばなんでも叶うなんて話もあるみたいだけど、そんなのはもちろん噂でしかないわけであって。
だけど、そんなひとたちの期待にぼくは答えてあげたいって思ったんだ。
彼らの純粋な願いに。
だから――
叶えにいくよ、ぼくにできる願いを――その、想いに答えるために。
まぁ、まずはこの繭から出られるようにならないとね。
早く夜がやって来ないかな?
ぼくはまだ夢の中。
千年待った7日間に期待を膨らませながら、
繭の中で目覚めの時を待っている。
01/28 16:55
[3]針玉
ジラーチ可愛いですね
これから物語がどう動いていくのか楽しみです
01/28 17:12
[4]コーラル
>針玉さん
さっそくのコメントありがとうございます!
物語はまだまだ始まったばかりですが、頑張っていきますので、これからもお付き合いいただけると嬉しいです(^^)
01/29 21:12
[5]コーラル
予定より間隔が空いてしまいましたが、更新したいと思います!
―――――――――
〈第1話 ロコンとゾロアと…〉
それは、どこかの森の中。
様々なポケモンたちが各々里を作って暮らしている。
ここはその中のひとつ、狐火の里。その名の通り、炎タイプのキツネポケモンであるキュウコンが代々長として治めてきた里である。
いくつかの種族が暮らしている里ではあるが、炎タイプのポケモンが多く、その中でもロコンとキュウコンが占めている割合が高いのが特徴だった。
「このっ! このっ!」
3匹のロコンが1匹のロコン目がけて石を投げつけていた。
ここは里から離れた森の中。この4匹のロコン以外には周囲に誰かがいる気配はない。
「お前、気持ち悪いんだよ! ひとりだけヘンな色しやがって!」
「お前なんか里を出てけばいいんだ!」
ロコンたちは悪態をつきながら、なおも石を投げ続ける。
いじめられている側のロコンは身動きもできず、頭を抱えてうずくまっていた。
先程のロコンが言った通り、この場に4匹のロコンがいる中でこの子だけ色が違う。他の3匹は赤みのある茶色であるのに対し、このロコンは全体的に黄色がかった色合いをしている。稀に生まれるという、『色違い』というやつだ。
そして、それがこの色違いのロコン、ハルがいじめられている理由でもあった。
「お前らやめろーーっ!」
いじめっ子ロコンたちの足元の地面に黒い球体が放たれる。シャドーボールというゴーストタイプの技だ。
「うわっ!」
突然の攻撃にひるむロコンたち。その隙に黒い影がハルに近付く。
「大丈夫か、ハル?」
ハルのもとに駆け寄ってきたのは、同じ里に住んでいる友達のゾロアだ。名前はヨルという。
顔を上げたハルは潤んだ大きな瞳を彼に向ける。
ヨルのほうはロコン3人組のほうへ鋭い視線を向けていた。
「けっ! ヒーロー様のご登場かよ」
「あーあ、めんどくせーな」
「戻ろうぜ」
ヨルとやり合う気はないのだろう。そんな皮肉を込めた捨てゼリフを残して、ロコンたちは去っていった。
02/10 02:14
[6]コーラル
「……ケガは大丈夫か?」
近くの木から取ってきたオレンの実をハルの前に置き、ヨルはハルの様子をうかがう。
「うん、ありがとう、ヨルくん。私は平気だよ」
ハルは笑顔を作ると、足元のオレンの実をかじる。ヨルはその様子をしばらく眺めた後、ハルの隣に腰を下ろした。
「――それ、食い終わったら里に戻れよ?」
ヨルのその言葉にハルの動きがピタッと止まったかと思うと、彼女はそのままうつむいてしまった。
「やだ。帰りたくない。帰ったらきっと、またさっきの子たちにいじめられる……」
不安げな表情を浮かべるハル。その様子を見たヨルは「やれやれ…」といった様子でため息をつくと、口元に笑みを浮かべてその場から立ち上がった。
「よし! じゃあ気分転換にオレと森を探検してみないかっ?」
「えっ?」
「今帰るのが嫌なんだろ? だったら少し森の中を探検して、気分が落ち着いてから帰ればいいだろ? 日が暮れるまでに戻ってくれば問題ないさ」
探検――。
臆病な性格のためあまり里から離れたことのないハルにとって、それはとても興味を惹かれる言葉だった。
目をキラキラと輝かせたかと思うと、彼女は満面の笑みを浮かべる。
「うんっ、行こ行こ♪ ヨルくん!」
こうして、ロコンのハルとゾロアのヨルは、森の中を探検することになったのだった。
―――――――――
少し重い感じの内容ですみません(^^;)
もうしばらくこの2匹のお話が続くと思いますが、お付き合いくださいませ^^
02/10 02:32