[1]蒼葉
【ポケットモンスター アナザーレッド】
こんにちは!
蒼葉と言います。
とある人の表現力豊かな小説に
感化され、自分も書いてみようと
思いました!
自分の文章力など拙著なもの
ですが、温かい目で見て
頂けると嬉しいです。
コメントに付いては
一言でも下さると
本当に有難いです。
少し時間が経ったら書いていこうと思います!
02/15 10:44
[17]蒼葉
次の瞬間、オニスズメは
ヒトカゲを低い声で罵った
『おい……1分遅れてるぞ…?
この無能が』
『…はい…すいません…』
ヒトカゲは、ポケモン達に
こき使われ、彼らの
昼食となる木の実を
持って来させられていた
『待たせんなよ雑用がァ!』
『俺等の貴重な
食糧なんだよォ!』
手下のポケモン達もヒトカゲを
責めたてる
遅れたのには理由があった
1日近く雑用としてこき使われ、
食事には落ち葉を食べさせられて
いた為、本来の力を
出せなかったのだ
『……』
だが、ヒトカゲが言い返す事は
無かった
長年浴びせられた
言葉の暴力により、
自分が悪いと思い込んで
しまっていた
ヒトカゲには
自尊心が欠落していた
ーー
こんばんは。蒼葉です。
何日も遅れてすみませんでした。
反省しています。
駄文失礼しました。
07/12 23:39
[18]T.T.
お久しぶりです。
駄文だなんてとんでもない! ポケモンたちの心情が繊細に描かれていて、読んでいて楽しいです。
続きが気になります(*^^*)
07/30 15:28
[19]蒼葉
こんばんは!蒼葉です。
T.T.さんコメント
ありがとうございます!
自分の書く拙著な文章を
褒めて貰えて
この上なく嬉しいです!
今は更新は停滞気味ですが、
近いうちに
必ずしようと思います!
長文失礼しました。
07/30 22:36
[20]黒樹蒼葉
ヒトカゲは、ポケモンが戦闘などに
必要不可欠な能力ーー技が、使えなかった。
あらゆるポケモンが使える、最弱と言われるポケモンですら持っている技が、使えない。
その事が、彼がオニスズメ達から蔑まれ、
無能と罵られる大きな原因だった。
そして、怒り狂った彼らから、気を失う
まで暴力を受け、通りかかった一人と一匹に
発見される事となる。
04/30 19:22
[21]黒樹蒼葉
第3話 「逃げよう」
なんて酷い。
聞いていたピカチュウの心は怒りと悲しみで、木の実を潰したようにぐちゃぐちゃに なっていた。
どうしてそんな、相手を傷つける言葉を
平然と口に出来るのか。
技が使えないから何だというのか。
生き物の優劣はそんな事で決まるのか。
どうして彼がこんな目に
逢わなければいけないのか……
そんな思いが次から次へと湧いてくる。
目の前でヒトカゲは続けた。
『僕は技が使えなくて……ずっとみんなから
言われ続けてきたんです。
“お前は駄目だ”……って。
だからせめて出来ることはちゃんと
やりたくて……』
暗い表情。堪らず言っていた。
『……ひどい』
『……ピカチュウさん』
言葉にしようとしても詰まる。纏まらない。
『ひどい……そんなの……おかしいよ……
おか…っ……しいよ……』
涙で目が潤み、ぽろぽろと流れる。
はっきりと言葉に出来るのは
そこまでだった。
『……ひっ……うっ……』
「ピカチュウ……?どうしたんだ」
突然泣き出したピカチュウに、
何事かと心配してレッドは声をかける。
当然ながら、この少年には泣いた理由を
理解する事は難しい。人間には
分からないからだ。ポケモンの言葉は。
レッドが、頭を優しく撫でて、ピカチュウを
落ち着かせようとする。その時ーー
近くの茂みがガサガサと揺れて、
ポケモンの気配がした。
05/02 11:08
[22]黒樹蒼葉
『おおい』
茂みの中から出てきたのは、
オニスズメだった。
少しの間が、空く。
突然の出来事にピカチュウは茫然としたが、その口から発せられた
“言葉”を聞いて戦慄した。
その涙が、一瞬にして止まる。
『ここにいたのか。探したぞ』
彼は、無害を装っていた。
『黄色いお前……もしかして
心配してくれたのか。悪かったな。
実はさっき、こいつが木から
落ちたのを見てて、心配だったんだ』
まるで、彼を探しに来た仲間のように。
『それにしても……
ははっ、お前本当にドジだよなあ』
快活に笑う。
その振る舞いは、
全く別のポケモンに思えた。
『包帯はそこの人間が巻いてくれたのか。
本当にありがとう。
……お前、お礼はしたんだろうな?』
一瞬、声のトーンが落ちる。
すぐ横を向くとヒトカゲの顔は、
青ざめて怯えている。その仮面の下には、
さっきの話を聞いていなければ、
到底分からなかっただろう残忍さがあった。
それに人間は、全く気付かないだろう。
恐ろしい。そして、薄ら寒い。
心の底からそう思った。
『その木ノ実は?随分とたくさんあるな。
少し分けてくれないか?
ああ、こいつは俺たちが連れて行くから』
……俺たち?
嫌な予感がして周りを見ると、
数匹のポケモンに
いつのまにか取り囲まれていた。
『さあ、くるんだ』
そう言う彼の目には、悍ましいものが
宿っていた。
05/02 15:36
[23]黒樹蒼葉
どうすれば……どうすれば……
ヒトカゲは、強く葛藤していた。
『駄目……行っちゃ駄目だよ……!』
その瞬間、腕をピカチュウに掴まれる。
『行ったらまた酷い目に逢っちゃう……!』
そして、彼女は言った。
『……逃げよう!』
逃げ……?
彼がその言葉を理解するよりも速く。
『お願い、レッド!』
そう叫んで、彼女は、“尻尾を一回転させた”
「!……分かった」
レッドは何かを理解したように頷くと、
指示を出した。
「ピカチュウ!10万ボルト!」
『了解!』
ーー刹那、電撃が迸る。
『ぎゃああぁあああぁあぁあッ……!』
複数の凄まじい声が辺りに響いた。
これはヒトカゲが
後で知った事の一つなのだが、
ピカチュウの電撃の威力は、
それ程高くは無い。
しかし、一時的に行動を封じる事は出来る。
特にオニスズメはひこうタイプのために、
効果は抜群だった。
「……よし!」
そう言うレッドの手にはそれぞれ、
取り出したのだろうモンスターボールとーー
ヒモのような物が握られていた。
「これで逃げるぞ……あなぬけのヒモ!」
05/03 12:24
[24]黒樹蒼葉
「戻れピカチュウ!」
レッドはあなぬけのヒモを“使う”と同時に、
モンスターボールのスイッチを押した。
ーーこれもヒトカゲは後で
知る事になるのだが、
彼は類稀なる両手利きの人間だった。
ボールから出た光はピカチュウを包み込み、
また戻って行く。そしてレッドはすぐに、
守るようにヒトカゲの上に覆いかぶさった。
『!?』
『……こいつ!!』
ヒトカゲが驚くのと、オニスズメが
呻くのは、ほぼ同時だった。
……レッドは庇ったのだ。
さっき出会ったばかりのポケモンを。
彼の背景は、何も分からない筈なのに。
何ら躊躇する事も無く。
「……もう大丈夫だからな」
抱えられる中でその言葉を、
ヒトカゲははっきりと聞いた。
そしてすぐに、
あなぬけのヒモが“発動”する。
視界が高速で回りだし、
やがて、暗転したーー
05/04 11:16
[25]センター
こんばんは蒼葉さん。
センターです。
こちら側では初めましてですね。
ポケモン視点の物語いいですね。
普通はトレーナー視点で物語が進んで行くのが一般だと思ったので凄く斬新な感じがしました。
そして、ポケモンたちの表情や情景などの描写が上手ですね。とてもわかりやすいです。
これからも頑張ってください!。
06/03 21:48
[26]黒樹蒼葉
こんばんはセンターさん!
まさか読んで頂けるとは
思いもしませんでした!嬉しい……!
書き続けてきて良かったです。
そんな風に評価して頂き
ありがとうございます!
ストーリーも文章も滅茶苦茶ですが、
たまに見て貰えれば幸いです。
これからも頑張ります!
06/05 20:53